マウトハウゼンの写真家の紹介:2018年スペイン映画。第二次世界大戦のときにナチスによって収容されていた7000人のスペイン人。そのうちのカメラマンの助手が、自分たちの収容所での経験を伝えるために、写真のネガを命がけで守り抜いた実話の映画です。
監督:マル・タルガローラ 出演:マリオ・カサス(フランセスク・ボシュ)、リシャルト・ファン・ヴァイデン(パウル・リッケン)、アラン・ヘルナンデス(バルブエナ)、アドリア・サラザール(アンセルモ)、ほか
映画「マウトハウゼンの写真家」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マウトハウゼンの写真家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マウトハウゼンの写真家の予告編 動画
映画「マウトハウゼンの写真家」解説
この解説記事には映画「マウトハウゼンの写真家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マウトハウゼンの写真家のネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦時、ナチスによってマウトハウゼンに収容されたスペイン人は7000人以上にのぼります。その収容所の”目”であるパウル・リッケンは、常にカメラを手にしており、写真の撮り方にすごくこだわっている人でした。その助手を囚人のフランセスクが担当しています。フランツ・ツィライスはこの収容所の所長をしています。
マウトハウゼン収容所に子供のアンセルモと父親が連れてこられました。しかし、到着するや否や、アンセルモの父親は5㎞先にあるグーセンという強制収容所に連れて行かれ、離れ離れになってしまいます。不安そうなアンセルモを見て、フランセスクが優しくしてくれました。フランセスクはアンセルモに、グーセン収容所はここより良い場所だと伝え、安心させようとしました。実際は、グーセン収容所に行くと生きては戻れません。
マウトハウゼンの写真家のネタバレあらすじ:承
グーセンへと向かう途中の人々は、道中で射殺されてしまいます。その中にアンセルモの父親も入っていました。パウルは撃ち殺されて死んでいる情景をも、まるでアートの作品かのように完璧に写真を撮ろうとします。照明の位置や被写体の雰囲気など、囚人たちに細かい指示を出してシャッターを押します。
アンセルモの父親が持っていたハーモニカを、フランセスクはアンセルモに渡します。しかし、グーセンはましな所と嘘をついたフランセスクに対して、アンセルモは怒っていました。
ここの収容所の死に方には35通りあり、もっとも残酷な死に方は、大きな石を背負って「死の階段」登ることでした。
マウトハウゼンの写真家のネタバレあらすじ:転
囚人たちはナチスにばれないようにこっそりラジオ放送を聴いていました。すると、ナチスが負けたという情報が入ってきました。フランセスクをはじめ、他の囚人たちも大喜びでした。
その件をきっかけに、ナチスの隠蔽行動が始まり、所長からすべての書類を燃やせという指示が出ます。フランセスクはナチスたちの目を盗んで、写真のネガを保存します。そこにはハインリヒ・ヒムラーがここの収容所に来たときの写真も含まれていました。一人では隠せる量ではなかったので、フランセスクは仲間を集い、ネガを細かく分けて隠すことにします。
その頃、アンセルモは金持ちのお手伝いとして、収容所を出ることになりました。
フランセスクはネガを持って脱走することを計画し、自分が経験したことを伝える決意します。しかし、ハンスは自分がやると譲らず、フランセスクはハンスにネガを託し、脱走をしてもらうことにしました。
そして、フォン・シュトロハイムで死亡広告を出すことを忘れないようにと、フランセスクはハンスに強く頼みました。しかしいくら待っても、死亡広告が出ることはありませんでした。
フランセスクはパウルの推薦で、所長の息子の誕生日パーティーへと出向き、写真を撮ることを命じられます。そのパーティー会場でアンセルモは働いていました。アンセルモを雇っている主人のところにフランセスクは向かい、アンセルモは若くて働きものだとアピールをします。
そして、アンセルモは安全と言われている採石場で働くことになりました。そして、フランセスクは、アンセルモにネガを託します。
マウトハウゼンの写真家の結末
ナチスに外に集まるように命じられると、捕まってしまった脱走したハンスが、みんなの前で処刑されてしまいます。その死体を嬉しそうに撮影し、現像するパウルを見て、ついに今までの溜め込んでいた思いが爆発し、フランセスクはパウルに攻撃をします。
この行為により、フランセスクは独房に入れられます。ネガを隠していることを知ったナチスたちは、フランセスクを拷問します。すると、ナチスの敵国が攻撃をしかけてきて、ついにマウトハウゼン収容所は解放されました。
フランセスクは様々な場所に隠していたネガを回収しているときにパウルと出会います。パウルは「自分に罪はない。言われたことをやっただけだ。」と、無実をアピールしてきました。フランセスクはパウルを殺さずに、カメラをそっと奪いました。そして、収容所の中でシャッターを押し続けました。
落ち着いた頃に、フランセスクはアンセルモを訪ねると、アンセルモはちゃんとネガを守りきっていました。フランセスクがネガを守った仲間たちの写真を撮って、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「マウトハウゼンの写真家」のあらすじと結末でした。
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