シンデレラ 前編の紹介:2011年イタリア映画。シンデレラを現代風にアレンジした物語の前編。幼くして母親を亡くしたオーロラは、音楽家の父と暮らしています。オーロラは母親に似ていて、ピアノが得意な女の子です。父が再婚した義母と義姉はオーロラが嫌いで意地悪をしてきます。そして、大切な父を亡くしてしまい…。
監督:クリスチャン・デュゲイ 出演者:ヴァネッサ・ヘスラー(オーロラ)、フラヴィオ・パレンティ(セバスチャン)、ルート=マリア・クビシェック(クーパー)、ナタリア・ヴォルナー(イレーネ)、ロザベル・ラウレンティ・セラーズ、イラリア・スパーダ
映画「シンデレラ 前編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シンデレラ 前編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シンデレラ 前編の予告編 動画
映画「シンデレラ 前編」解説
この解説記事には映画「シンデレラ 前編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シンデレラ 前編のネタバレあらすじ:起
オーロラはオペラ劇場でリハーサルしている父のもとへ行きます。「お誕生日おめでとう」と、父と亡き母が作ってくれた曲をプレゼントしてくれます。ピアノがとても上手なオーロラ。亡くなった母もピアノがとても上手だったようです。
家に帰ると意地悪な義姉がいました。義母が家を出て行こうとしています。町の人たちが自分の噂をして、居心地が悪いと言うのです。父は、せめてツアーの間だけでもここにいて欲しいとお願いします。父は意地悪な義母と結婚をしてしまいます。オーロラは悲しい眼差しで見つめます。
オーロラは声が聞こえたので塀を登って外の様子を見ます。後ろから義姉が驚かせてきたので、オーロラは隣の家の庭に落ちてしまいました。すると、1人の青年が声をかけてきます。オーロラが靴紐を直していると、青年が消えてしまいます。迷い込んでしまったオーロラ。すると、もう1人青年がやってきます。「どうしたの?」と聞かれたらオーロラは「あなたのお友達かお兄さんに置いてかれた」と言います。すると青年は「兄貴はいじめが趣味だからね。僕も手が焼くよ」と言いました。
青年が本を手にしています。本の題名は「幸福な王子」。題名とは裏腹に、悲しいお話だと言います。オーロラがこの本の教訓を聞くと青年は言います。大切なものは目に見えない。心の目で見るしかないんだ。そう言うと青年は出口まで案内してくれました。
本を貸してくれた青年は自宅へ帰ります。青年の父が兄を褒めちぎっていて、そこへ母親がきます。「息子が天才なんだ!」と言うと、母は「なぜ知っているの?さっき連絡が届いたのに」と言うと、1枚の手紙を父へ手渡します。青年が書いた短編が入選して母親は喜んでいます。ですが父は「すばらしいか、うぬぼれるな」と冷たく言い、青年は悲しい顔をします。
オーロラが家へ帰ると、家は静まり返っています。メイドが来て「お父さまが心臓発作で倒れた」と言い、急いで父がいる病院へ行きます。まだ少し意識があり「置いていかないで、1人にしないで」とオーロラが言います。父は「どんな時でも自分の意思を貫け」と言い、そのまま息を引き取ってしまいました。
義母は資産が全く残っていないことを理由に、家をホテルへ改築するからオーロラも働きなさいと言います。オーロラの部屋は義姉に取られ、屋根裏部屋へ追いやられます。大好きなピアノも物置へ持っていかれてしまいました。青年に会いに行きましたが、もう居なくなっていました。
シンデレラ 前編のネタバレあらすじ:承
大人になったオーロラが物置でピアノを弾いています。義母が入ってきて、とっさに隠れます。オーロラは美しいままですが、身なりが綺麗ではなく苦労しているように見えます。
荷物を持ちスクーターに乗ってホテルへ向かうオーロラ。そこへ1人のおばさまがやってきました。ホテルを物色するとオーナーである義母が、「何の用か」と聞きます。おばさまは「オーロラにどういうお客がくるか」を聞きます。オーロラが説明を始めると、義母が「調理見習いのあなたじゃなく私が説明をする」と言います。おばさまは「そんな態度をとっていると、後で痛い目見るわよ」と言いました。
オーロラが屋根裏部屋からお隣を見ています。誰かが住み始めるようです。オーロラが忘れられなかったあの青年、セバスチャンがやってきました。と、同時にお隣さんから食事の注文が入ったので、オーロラが持っていくことになりました。セバスチャンに会えましたが優しくしてくれた彼の面影はありませんでした。
セバスチャンの母が船に乗ってやってきます。父と会話するセバスチャンですが、まだどこか父はセバスチャンを立派な男だと思っていないようです。兄のフレディは亡くなってしまい、フレディが賭けていた仕事を必ず成功させたいようです。
先程オーロラの肩を持ってくれたおばさまのクーパーが、1番広い部屋に無期限で泊まることになりました。ここでも、嫌みを言う義母を言葉巧みに打ち負かします。
ピアノを学べる音楽学校へ行く夢を諦められないオーロラは、願書を書きに行きます。すると「身の程をわきまえなさい」と言われ、願書を出すことを許されませんでした。泣きながら帰るオーロラ。
その帰り道、向こうからスピードを出してきた車と危うくぶつかりそうになります。運転していたのはセバスチャン。「狭い道で飛ばさないでよ」とオーロラが言います。セバスチャンは「本当に申し訳ない。どこかで会った?」と聞いてきて、「隣のホテルかしら」とオーロラは言います。「とにかく償わせてくれ」と言ってお金を出そうとしたセバスチャンに「何でもお金で解決できると思わないで」とオーロラは言いました。
シンデレラ 前編のネタバレあらすじ:転
セバスチャンは仕事の取引先のマルトーネと食事をします。そこへ、マルトーネの娘ティナも同席します。店を出ると、セバスチャンが仕込んでいた記者がセバスチャン達を新聞に載せました。それを見たオーロラは少し残念がります。しかし「初めて会った彼と別人だから、どうってことない」と言います。
クーパーに呼ばれたオーロラは、お洋服を直しています。少し傲慢なクーパーですが、オーロラは人柄の良さの本質を見ていました。
初の国営放送を、セバスチャンはマルトーネ家族と見ることになり、食事をオーロラにお願いします。オーロラは少し喜びますが、結局は仕事を成功させるために庶民の意見を言わせたかっただけで、がっかりします。
帰り際、報酬を渡しに来たセバスチャンは酔っていて、階段から落ちてしまいます。助けたオーロラは泣いていました。その時、セバスチャンが読んでいた幸福な王子の一節を読み上げました。やっぱり彼だったと分かったオーロラとセバスチャンはお互いを思い出しました。
次の日、クーパーの元へ行くオーロラ。昨日とは様子が違うと悟られ、好きな人の話をします。その頃、休んでいるセバスチャンの元へティナが来てお世話をしていました。そして、僕らの出会いを記念して仮面舞踏会を開こうと言います。「主賓はティナでテーマも決めて良いし、その他は僕がやる」と言います。取引先の大事な娘を喜ばせたいようです。
そこへ、用具を回収しに来たオーロラがセバスチャンへ声をかけます。「容体はどうか」と聞くと、「昨日のことは何も覚えてないけど平気だよ」と言いました。悲しくなるオーロラ。
義母や義姉が出かけている隙にピアノを弾くオーロラの元へ、クーパーがやってきます。音楽が好きだというクーパーは、アドバイスをしてくれます。オーロラの誕生日に父と母が作ってくれた曲を弾くと、クーパーの顔色が変わり、涙を目に浮かべます。身寄りがいないか聞かれたオーロラは「父方のおばはいますが、母方はいません。母の親は母を勘当したんです。許せません」と言うと、さらに涙が溢れるクーパー。
弁護士にオーロラの身元を調べてもらったクーパー。オーロラの母はクーパーの娘のようです。「もっと早くあの子に会いたかった」と言うクーパーに弁護士は、今からでも関係は修復できるし、正直に話すべきと言います。
シンデレラ 前編の結末
セバスチャンが開く仮面舞踏会の招待状を義母が盗み、義姉に渡します。オーロラの招待状はありません。その時、クーパーが帰ってきてお手伝いをします。「封筒を開けて」と言われて、開けてみると仮面舞踏会の招待状が入っていました。
母のウエディングドレスを仕立て直して、自分用のドレスを作るオーロラ。クーパーに見せに行くと、見覚えのあるドレスに思わず目を逸らしますが、最高に綺麗と褒めます。ドレスに合うシューズを持っていないオーロラのために、クーパーが街へ連れ出します。足の小さなオーロラに合う靴はなかなかありません。エステやお手入れもさせてくれるクーパーに「何が目的?」かと聞くと、「楽しいからよ」とだけ言います。ホテルに帰ってきたオーロラは、料理人を練習に使い、ダンスの練習をします。
セバスチャンは仮面舞踏会のセッティングをしています。そこへ父がやってきて言いました。「無理強いしてるわけではないか、ティナは申し分のない子だ。身を固めるのも悪くないぞ。他に好きな子がいるなら話は別だが」その言葉にセバスチャンは「いえ、いません」とだけ言いました。
オーロラが自分の部屋に行くと、義姉がオーロラのドレスを着ていました。クーパーが「あなたにはきついから脱ぎなさい!」と言うと、無理に脱いだので破れてしまいました。「ずっと大切にしてたのに」と悲しむオーロラ。
そんなオーロラをクーパーが、友人の映画関係者の仕事場へ連れて行きます。俳優に衣装を作っている仕立て部屋で、オーロラに合うドレスを繕ってもらいます。そして、密かにオーロラの足に合うシューズも特注してくれていました。
オーロラは仮面舞踏会へ車で向かっていましたが、故障してしまったので馬車で向かうことになりました。セバスチャンの家へ入っていくと、セバスチャンの目にとまります。馬車を降りたオーロラは記者に囲まれて、上から見ているセバスチャンと目が合います。
「シンデレラ 後編」へ続く
以上、映画「シンデレラ 前編」のあらすじと結末でした。
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