感染家族の紹介:2019年韓国映画。若返りたいという強い欲望を持った老人達と、一儲けしたいという強欲な一家の意見が合致し、現れたゾンビを使ってそれぞれの欲望を叶えようとしたら大パニックになってしまうという話です。本作がデビュー作となるイ・ミンジェ監督の奇抜なアイデアが楽しませてくれます。
監督:イ・ミンジェ 出演:チョン・ジェヨン(ジュンゴル)、キム・ナムギル(ミンゴル)、オム・ジウォン(ナムジュ)、イ・スギョン(ヘゴル)、チョン・ガラム(チョンビ)、パク・イナン(マンドク)、ほか
映画「感染家族」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「感染家族」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
感染家族の予告編 動画
映画「感染家族」解説
この解説記事には映画「感染家族」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
感染家族のネタバレあらすじ:起
かつてガソリンスタンドを経営していたパク一家は、現在は廃業してその後、定職にも就かず詐欺まがいな事をしては、法外な修理代を請求して暮らしています。ある日、一家の長である父マンドクが挙動不審な男を取り押さえようとして噛みつかれてしまいます。
故郷を離れて働いていた次男ミンゴル(キム・ナムギル)もクビになり、故郷に帰ってきました。すると、末娘のヘゴルが何かに追われて走ってきました。ヘゴルを追いかけて得体の知らない男が走ってきます。驚いたミンゴルも逃げていきます。あと少しで追い付かれそうなギリギリの所で、男は車に轢かれて吹き飛んでいきました。
運転手は兄のジュンゴル(チョン・ジェヨン)。恐る恐る3人で見に行くと、男はムクリと立ち上がり去っていきます。どうやら不死身なこの男を、一旦倉庫に閉じ込めます。これをゾンビだと悟った矢先、父マンドクが病院から帰ってきます。
倉庫に閉じ込めた男に噛まれたと言うマンドクに、ゾンビに噛まれたら感染してゾンビになると恐れた兄弟達は驚き、距離をとります。
感染家族のネタバレあらすじ:承
ヘゴルはゾンビにチョンビと名付けてキャベツを与えます。チョンビはキャベツが気に入ったのか貪り食べています。
翌朝、起きてきたマンドクは何も変わらない様子です。それどころかマンドク自身若返ったように元気になってしまったのです。それを聞き付けたのか、村の老人達も若返るためにマンドクの元にやってきます。マンドクはこれ幸いと、彼らから金をとり、チョンビに噛ませていったのです。老人達は若返り元気になっていきます。
ある日、ナムジュ(オム・ジウォン)が悲鳴を上げました。お金を貯めていた金庫が空になっていたのです。マンドクが休暇をとると言ってお金を一人占めし、ハワイへ向かってしまったのです。がっかりした兄弟達でしたが若返るという噂が広まり、次々に人々がやってきたのです。
商売は大繁盛、ついにガソリンスタンドを再建することができました。ヘゴルはチョンビを可愛がっているうちに恋愛にも似た気持ちが生まれてきました。
感染家族のネタバレあらすじ:転
ミンゴルがチョンビを製薬会社に売り、さらに金儲けをしようと企んでいることを知ったヘゴルは、チョンビを逃がそうとしますが、ミンゴルに見つかってしまいます。チョンビを取り返したミンゴルでしたが、周囲の様子がおかしい事に気づきます。
チョンビに噛まれて若返り、元気になったはずの老人達らがゾンビになって人々を襲い始めています。襲われた人々は死んでしまい、やがてまたゾンビになって襲い始めるのでした。
あっという間に大勢のゾンビになり、パク一家の所まで襲いかかります。兄弟達は家に立て籠ってゾンビに備えたのですが、あまりにも多すぎるゾンビは、バリケードを突破し家の中に入ってきました。
ミンゴル達はゾンビの気を引き、隙を見て車に乗って脱出しようと試みますが、キーを忘れてしまいます。どうにかキーを見つけるも周りはすでにゾンビで溢れていました。ジュンゴルはミンゴルにキーを投げ渡すと、ゾンビに囲まれて見えなくなってしまいました。
ヘゴルは農機具を手に懸命にゾンビと戦います。そんな中、兄弟達と共に戦う者がいました。チョンビです。チョンビはゾンビが車に入ってこようとするのを懸命に防いでいます。車はロープに括られていて、なかなか発車できません。
感染家族の結末
そうこうしてるうちにガソリンスタンドからガソリンが飛び散り始めました。完全武装していたために無事だったジュンゴルも車に乗り込み、ようやく脱出に成功します。取り残されたチョンビが、持っていたライターでガソリンに引火し大爆発が起こります。一家は車内で爆発をただ眺めています。
宛もなく車を走らせます。ラジオからは各地の暴動の様子が報じられていました。やがてジュンゴルの様子がおかしい事に気づきます。ジュンゴルは噛まれていたのです。
ゾンビ化したジュンゴルを車内に残し、車を停めて一家は外に出ました。トンネルの向こうから何者かが近づいてきます。息を殺して見ていると、陽気に近づいてきた男はマンドクでした。ハワイ帰りのマンドクはゾンビに噛まれた影響は微塵も見せていません。
ゾンビに対する免疫のある者が父マンドクだったのです。一家は顔を合わせ歓喜の声を上げます。
半年経って、パク一家はゾンビになった人をワクチンで治す商売を始めていました。ジュンゴルもおかげで復活しています。チョンビもその一人でした。チョンビはヘゴルとの仲も認められたようです。
次から次へと現れるゾンビの腕を見て、マンドクはうんざりしていますが、仕方なく噛みつきます。そしてまた一人ゾンビから人間に戻っていくのです。
以上、映画「感染家族」のあらすじと結末でした。
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