ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストの紹介:1968年イタリア,アメリカ映画。19世紀のアメリカ西部、結婚した男が殺害され、広大な土地を相続することになった女性は、その土地に鉄道が建設されることにより、その利権をめぐる男たちの対立に巻き込まれます。ハーモニカを吹く謎のガンマンは彼女を助け、鉄道利権を狙う男と闘いますが、意外な過去がありました。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』は19世紀の鉄道建設が巨大ビジネスであった頃のアメリカ西部を舞台にした映画で、当時イタリアで多く制作されたマカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)の代表作です。この映画は1968年にヨーロッパで公開され大ヒット、日本では1969年に『ウエスタン』というタイトルで公開されています。マカロニ・ウエスタンの創始者レオーネ監督が当時の大スターを共演させ壮大な叙事詩になっています。
監督:セルジオ・レオーネ 出演:クラウディア・カルディナーレ(ジル・マクベイン)、ヘンリー・フォンダ(フランク)、ジェイソン・ロバーズ(シャイアン)、チャールズ・ブロンソン(ハーモニカ)、ガブリエル・フェルゼッティ(モートン)、フランク・ウォルフ(ブレット・マクベイン)、ジャック・イーラム(スネイキー)、ウディ・ストロード(ストーニー)、パオロ・ストッパ(サム)、キーナン・ウィン(シェリフ)、ライオネル・スタンダー(バーマン)、ほか
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストの予告編 動画
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」解説
この解説記事には映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ネタバレあらすじ:起・村に到着するジルと謎の男たちの争い
アメリカ西部の砂漠の駅、3人の悪人たちがいます。駅長は切符を売ろうとしますが、3人は駅長を部屋に閉じ込めます。3人はフランク(ヘンリー・フォンダ)という悪人に雇われ、ハーモニカを演奏する男(チャールズ・ブロンソン)を殺害することが目的でした。しかし、ハーモニカは3人を射殺します。ハーモニカはフランクと因縁があり、復讐を誓います。
スウィートウォーターという村の荒野の一軒家で、ブレットは3人の子供と暮らしていますが、新妻のジル(クラウディア・カルディナーレ)の到着を待ちわびています。フランク率いる5人の集団が現れ、フランクらはブレットと子供を殺害し、犯罪者シャイアンの仕業のようにみせます。
フラッグストーンという町の駅に、ブレットと結婚する予定のジルを乗せた汽車が到着します。ジルは迎えがいないことに不審を抱きながら馬車に乗ります。途中の酒場で休むジル。そこへ銃声が響き、手錠をはめられた逃走中のシャイアン(ジェイソン・ロバーズ)が現れ、酒場の人間を脅します。
緊迫する酒場にハーモニカが現れます。ハーモニカはシャイアンの手錠を銃で壊し、彼の逃走を助けます。シャイアンに好意を持つハーモニカ、シャイアンは迎えに来た数人の手下と共に酒場を出ていきます。
ネタバレあらすじ:承・フランクの野望、ジルを助けるシャイアンとハーモニカ
ブレットの家に着いたジルは、結婚するはずであったブレットと子供の死体を見つけます。村人に慰められながら、彼女は土地を相続し、村にとどまることを決めます。ジルは、ブレットと子供を殺したのはシャイアンだと聞かされます。
フランクに復讐したいハーモニカは彼の行方を探します。ジルはブレットが死んだ家で一人になり途方に暮れますが、なぜか鉄道の駅の模型を発見します。ジルの家にシャイアンが現れますが、シャイアンがブレットと子供を殺したと不信感を抱くジル、シャイアンは自分の仕業でないと話を始めます。ジルは少しずつシャイアンに心を開いていきます。
鉄道実業家のモートン(ガブリエレ・フェルゼッティ)は、自身の豪華な汽車で暮らしています。彼は配下のフランクに「なぜブレットを殺した?脅すだけでよかったのに」と彼を責めます。フランクはモートンに雇われていますが、金の力をみせるモートンに嫌悪感をいだき、ジルの土地での鉄道事業で金儲けを企んでいます。
ジルの家にハーモニカが訪れます。ハーモニカにも不信感を抱くジル、ハーモニカは心を開かない彼女を倒して話をします。フランクの手下と思われる二人の不審な男がジルの家に近づきますが、ハーモニカが撃ち殺します。
ネタバレあらすじ:転・ジルの土地での鉄道建設をめぐるフランク、モートンの抗争
ブレットと子供を殺したのはフランクだと知ったジルは、彼を探します。フランクとモートンは汽車の中、ジルの土地への鉄道の建設の件を話しています。汽車にハーモニカが現れ、フランクを襲いますが、フランクは逆にハーモニカを捕らえ、縄で縛ります。
フランクはハーモニカに名前を聞きますが答えません。フランクはジルの土地での鉄道建設の件で彼女と会うことにし、汽車から去ります。しかし、シャイアンが汽車の上にいます。シャイアンはモートンの配下を殺し、ハーモニカを救います。
ジルは、家の周辺で鉄道と駅の建設が始まっていることに気づきます。シャイアンはジルが相続した土地は水源があるため、鉄道が建設され、駅ができると言います。しかしシャイアンはジルに「期限内に鉄道を彼女の土地まで建設しないと、土地の権利を失う」ということを話します。
フランクはモートンを蹴飛ばし、土地の利権の主導権を握ろうとします。フランクはジルに会い、オークションで、安い値段で彼に土地を売ることを計画します。フラッグストーンでのジルの土地のオークション、フランクの配下は土地の値段を安くするため高い入札者を脅します。しかし、ハーモニカがシャイアンを伴って登場、シャイアンに賭けられた懸賞金で土地を買います。
シャイアンは逮捕され、汽車で刑務所に送られることになりますが、彼の部下も汽車に乗り彼を助けることを計画します。モートンはフランクの部下を買収し、フランク殺害を計画します。
結末:フランクとハーモニカの最後の対決、ジルの鉄道建設の夢
ジルとハーモニカは、フランクから土地を守り、安心します。フランクは二人のもとを訪れて大金を見せ、土地を売れと迫ります。しかしハーモニカとジルは取引をしません。
ハーモニカは、モートンのフランク暗殺者達の銃を見て、暗殺者を殺します。ジルは「なぜフランクを助けた」とハーモニカを責めますが、フランクを殺すのは自分の仕事だと考えています。フランクはモートンの汽車に戻ると、死にかけたモートンを見ます。フランクはハーモニカの正体と復讐の目的がわかったようで、スウィートウォーターに行きます。そこにいたハーモニカとフランクは最後の決闘をします。ジルはスウィートウォーターの家に戻り、シャイアンも彼女を訪れます。
(ハーモニカの回想シーン)若き日のフランクは、少年にハーモニカを与えます。その少年の肩には、首にロープを巻かれた彼の兄の足が乗っています。フランクは少年に倒れろと急かし、少年は倒れ、兄は処刑されます。それは少年時代のハーモニカで、兄を処刑したフランクへの復讐の時をむかえます。
ハーモニカはフランクを殺し、彼の口にハーモニカを与えます。ジルとシャイアンは銃声を聞きますが、ハーモニカが家を訪れて安心します。ハーモニカとシャイアンはジルと別れます。途中、シャイアンは「モートンを殺したのは自分だ」と告白し、彼も死にます。
スウィートウォーターには鉄道が到着します。多くの人に囲まれるジル、スウィートウォーターの発展が始まるようです。
以上、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」のあらすじと結末でした。
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