ファンダンゴの紹介:1985年アメリカ映画。スピルバーグ監督の弟子達によるC級映画1985年、バブル時代に公開された作品です。公開初日に映画館で「団子」を配るダメ押しにより当時は罵倒された映画ですが、今や名優である若き日のケビン・コスナーの出世作品であることは、あまり知られていない。
監督:ケヴィン・レイノルズ 主演:ケビン・コスナー(ガードナー) 主題歌:エルトンジョン
映画「ファンダンゴ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファンダンゴ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ファンダンゴ」解説
この解説記事には映画「ファンダンゴ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファンダンゴのネタバレあらすじと結末
ベトナム戦争の末期のアメリカの、ある大学の卒業パーティーから始まりエルトンジョンの主題歌をBGMにキャディラックに乗り込み学生時代の最後のバカ騒ぎをする映画です。このように書くと、ありがちなストーリーでスピルバーグ監督の弟子は・・・残念な監督と烙印をおされてしまいそうだが、実はかなりディープな話です。
成績不振で召集令状がきた者、高官としてベトナム戦争に参加する者、会計士・牧師になる者、多彩なメンバーのバカ騒ぎ(ファンダンゴ)の中にナンパした女の子たちと墓場で打上げ花火で、大騒ぎをするメンバーが新しい墓につまづき墓石を見るとベトナムで戦死した同年代の若者の墓だとわかり、打上げ花火=ベトナムでの戦火を想像させ畏怖する表情に、このバカ騒ぎが終わると現実が待っていることを想像させます。
そして彼らが目指した丘にドン・ペリを掘り出しに行き谷底にボトルを投げるシーンがあるのですが、良く聴いているとボトルがわれた音がかすかに聴こえ周縁の鎮魂歌に聞こえてしますのは私だけだろうか?そしてケビンコスナーの元カノと親友の為に結婚式を開催するのですが、ボロいセスナ機で元カノの登場シーンの光景の美しさには見とれてしまう。式の最中にケビン・コスナーと元カノがファンダンゴを踊り、風景から人が消え2人だけの世界になるシーンにも自身の恋愛よりも親友と元カノの幸せを選ぶことに納得をし覚悟を決め丘に立つケビン・コスナーに後の名優たる所以の風格を観ることができます。
映画として派手さや優雅さには欠くこの映画を駄作と世間では言われていたが地味だからこそリアルさが伝わることもあるのだと私は映画「ファンダンゴ」に教えられました。最高の青春ムービーである。
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