エンテベ空港の7日間の紹介:2018年イギリス,アメリカ,フランス,マルタ映画。今から43年前の夏、イスラエル人が数多く搭乗しているエールフランス139便が4人のハイジャック犯に乗っ取られ、ウガンダのエンテベ空港へ向かった。そして7日後、イスラエル特殊部隊が<サンダーボルト作戦>を遂行。数名の犠牲者は出てしまったものの、102名の人質が帰還を果たし奇跡の成功を収めた。これまでに幾度となくハリウッドと競って映画化されたあまりにも有名な救出劇が今、新たな視点でスクリーンによみがえる。
監督:ジョゼ・パジーリャ 出演:ロザムンド・パイク(ブリギッテ・クールマン)、ダニエル・ブリュール(ヴィルフリード・ボーゼ)、エディ・マーサン(シモン・ペレス)、リオル・アシュケナージ(イツハク・ラビン)、ドゥニ・メノーシェ(ジャック・ルモワーヌ)、ベン・シュネッツァー(ジーヴ・ヒルシュ)ほか
映画「エンテベ空港の7日間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エンテベ空港の7日間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エンテベ空港の7日間の予告編 動画
映画「エンテベ空港の7日間」解説
この解説記事には映画「エンテベ空港の7日間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:事件から半年前。
ドイツ、フランクフルトでボーゼはブリギッテとフアン・パブロに、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)のジャベールを紹介し、ハイジャックの話し合いを行いました。PFLPは構成員の多くが獄中に放り込まれおり、支持を失いかけていました。事件を起こして若者へのアピールを計るとともに、同胞の釈放を求めようとしていました。
その後、イエメンPFLP訓練所でウルリケ・マインホフの自殺を知らされたボーゼ。仲間であった彼女のためにも計画を決意しました。しかし、仲間のフアンは、ウガンダで軍事クーデターにより権力を得た異常な第3大統領イディ・アミンに命を預けることに反対。犯行に加わらないことを宣言しますが、恋人のブリギッテはウルリケへの罪悪感から参加を決意したのでした。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:1日目:1976年6月27日、日曜日。
イスラエル・テルアビブ発パリ行きのエールフランス139便が、経由地のアテネを発ちました。しかしその直後、銃で武装した4人のテロリストがハイジャック。犯人のうち2名はPFLPの外部司令部のバレスチナ人メンバー、残り2名はパレスチナの大義に同調するドイツ極左の過激派グループRZのメンバー、ボーゼとブリギッテでした。
恐怖におびえる乗客たち全員のIDとパスポートを没収すると南アフリカへと方向転換させました。途中、リビアで燃料を補給し、体調不良を訴える自称妊婦の乗客1名を開放したのち、ウガンダのエンテベ空港へと向かいました。
イスラエルでは首相イツハク・ラビンや国防大臣シモン・ペレスらが閣議中にこの事態を知ります。乗客239名のうち83名がイスラエル人でした。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:2日目:1976年6月28日、月曜日。
エンテベ空港到着。一行はアミン大統領の出迎えを受け、空苦ビルの旧ターミナルに監禁されました。先に空港で待っていたPFLP創立メンバーのひとりワディ・ハダドは「交渉は任せろ」とボーゼに言い残し、アミンと去ってしまいました。
エールフランス航空の機関士ルモワーヌは不衛生な環境に置かれた乗客を心配し、ボーゼに直訴。ボーゼは改善を約束すると「いずれ俺が正しいとわかる」と答えるのでした。
その日の夜、ドイツ人の人質女性が錯乱状態に陥りました。ボーゼは彼女を外へ連れ出しなだめました。女性の腕にはナチ強制収容所にいたことを表す入れ墨があり、ボーゼはうつむき目をそらしました。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:3日目:1976年6月29日、火曜日。
人質がイスラエル人と非イスラエル人に選別されはじめました。イスラエル人を小部屋に閉じ込め爆発物で取り囲むためでした。この横暴な行為にボーゼは「俺はナチじゃない」と震えましたが、ブリギッテはあきらめの気持ちからか機関銃を手に人質を威嚇しました。
イスラエルでは、特殊部隊司令部が動き始めました。ペレス国防大臣はアミンが乗っているベンツのリムジンを装った車と特殊部隊を輸送機で送り、アミンのふりをして敵に奇襲をかける作戦を進めていました。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:4日目:1976年6月30日、水曜日。
アミンと親交のあったイスラエルの将軍からの打診があり、アミンは人質の一部48名を解放させました。カメラの前で笑顔でアピールしながら人質を送る一方で、イスラエル政府が交渉に応じなければ子供から殺していくと恫喝していまいた。交渉の期限は翌日にせまります。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:5日目:1976年7月1日、木曜日。
壊れた給水設備を修理しながら、機関士ルモワーヌはボーゼに問いました。「パレスチナ人のためなら人質を殺してもいいのか?」と。この言葉にボーゼの心は次第に揺れていきます。
テロリストと交渉しない方針を示してきたイスラエル政府でしたが、これを軟化。ラビン首相は交渉に応じる姿勢を示しました。これを聞いた犯人たちは期限を日曜に変更することに。勝利に浮かれるボーゼでしたが、同じ頃イスラエルでは着々と救出作戦が推し進められていました。
エンテベ空港の7日間のネタバレあらすじ:6日目:1976年7月2日、金曜日。
犯人は交渉に応じてきたイスラエル政府へ善意の証として、人質のフランス人全員を解放しました。しかしエールフランスの乗員たちは残ることを決意します。
指揮官ヨナタン・ネタニヤフ中佐率いるイスラエル特殊部隊は救出作戦の演習を行い、最終確認に入ります。特殊部隊は夜の闇に紛れて新ターミナルの滑走路に着陸、アミンと護衛を装ったリムジンで旧ターミナルへ行き、敵を壊滅させ人質を救出する計画でした。
エンテベ空港の7日間の結末:7日目:1976年7月3日、土曜日。
ついに政府からの承認が下り、イスラエル特殊部隊はエンテベ空港へ出動。<サンダーボルト作戦>が遂行されます。
空港の新ターミナルでは死を予感し憔悴したブリギッテがフアンに電話をかけていました。「これが終わったらどこか平和な場所へいきたい」と。しかし電話は故障中。この声はフアンへ届きませんでした。
ついに特殊部隊の襲撃がはじまりました。指揮官ヨナタンは被弾し命を落としてしまいましたが、犯人はすべてその場で射殺。102名の人質を救出させることに成功しました。
人質救出のニュースは世界をかけめぐりました。
しかし、この日から43年たった今でもイスラエルとパレスチナの問題は解決されていません。
以上、映画「エンテベ空港の7日間 」のあらすじと結末でした。
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