太陽の季節の紹介:1956年日本映画。ボクシングをしながら、酒と女で遊ぶ高校生の竜哉は、銀座でナンパした英子に惚れ、関係を持ちました。冷たい感じだった英子が竜哉に気持ちが行き出すと、竜哉は反対に英子を避けるようになりました…という内容の、芥川賞を受賞した石原慎太郎の同名小説の映画化作品です。石原裕次郎のデビュー作として有名ですが、わき役として出ているくらいです。
監督:古川卓巳 出演者:長門裕之(津川竜哉)、三島耕(兄・道久)、南田洋子(武田英子)、佐野朝夫(江田)、岡田眞澄(バンド・マスター)、石原裕次郎(伊豆)ほか
映画「太陽の季節」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「太陽の季節」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
太陽の季節の予告編 動画
映画「太陽の季節」解説
この解説記事には映画「太陽の季節」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
太陽の季節のネタバレあらすじ:起
高校生の津川竜哉(長門裕之)はボクシングに興味があり、コーチの江田(佐野朝夫)に試合をさせてくれと頼みました。江田は相手に伊豆(石原裕次郎)を選びました。伊豆にKOされた竜哉は、ボクシング部に入部し、力をつけ始めました。
ボクシング部では毎週土曜日に銀座へ出向き、女性をナンパしてナイトクラブに行くのが恒例になっていました。この日は入部したての竜哉に声をかけるようにと江田が命令しました。竜哉は自分のタイプの女性のいる3人組に声をかけました。すると3人はOKしました。竜哉はその中の一人の英子(南田洋子)は、自分が行くからとメンバーに伝えました。
そしてナイトクラブでダンスをしながら色々話をしました。美人の英子を狙っているナイトクラブのバンドマスター(岡田眞澄)もいました。帰り際に英子は「お金を使わせたから」と、タクシー代と言って竜哉にお金を渡しました。英子は金持ちのお嬢様で、自宅に帰ると、竜哉との余韻に浸っていました。
太陽の季節のネタバレあらすじ:承
高校のボクシングの試合が始まっていました。竜哉の登場です。客席には英子も応援に来ていました。劣勢の中、逆転KOした竜哉は試合後、病院にいました。病院から出ると英子が車で迎えに来て、二人はクラブへ行きました。
翌日、竜哉が兄の道久(三島耕)とヨットを港へ出す準備をしていると、西村が英子を連れてきました。竜哉は英子をボートに乗せ、沖へ出ました。竜哉の家に帰ると、竜哉はシャワーを浴び、タオルだけ巻いて部屋に戻りました。裸の竜哉を見た英子は怒ったものの、抱き着き、二人は関係を持ちました。それ以来、英子は竜哉を毎日ボクシング部へ迎えにきました。
ボクシング部の打ち上げでナイトクラブに行くと、英子がバンドマスターと踊っていました。いら立つ竜哉はバンドマスターにちょっかいを出した後、呼び出して殴りつけました。その後、バンドマスターが応援を呼んできて竜哉に暴行を始めましたが、ボクシング部の連中が応援に入り、大騒動になりました。
太陽の季節のネタバレあらすじ:転
道久のヨット『ベラミ』で沖に出た竜哉と英子は、船の上で愛し合いました。夏休みになり、ホテルのヨットハーバーでパーティーが始まりました。昼間のヨットでは、竜哉は英子を避け、別の女と沖へ出ました。英子はじっと我慢して待っていました。夜のパーティーでも竜哉は英子に冷たくし、これを見た道久が英子に声をかけ始めました。
翌日も竜哉は英子をヨットに乗せませんでした。夜になり、道久が「英子はオレのものだ」と言い、「お前が誘って英子が来るかどうか5000円賭けよう」と言いました。竜哉が英子を呼ぶと、英子は付いてきて、夜の港でキスをしました。
やがてボクシング部の合宿となり、離れ離れの後、列車で合宿から帰って来ました。夏休みにヨットハーバーで過ごした女達が待っていました。英子も竜哉を待っていました。料亭に行った二人でしたが、英子が「お兄さんとの約束は何?」と聞きました。竜哉は「英子の取り合いに5000円賭けただけだ」と言いました。すると、「賭けの度にお兄さんが負けるから、私が負けた分の5000円をお兄さんに送金する」と言いました。
太陽の季節の結末
夏も終わり、ヨットの片づけをしていると英子がやってきました。竜哉に妊娠3か月を告げました。産みたいと言う英子に竜哉は、「子供がいても別にいい」と言って生むことに反対はしませんでした。竜哉はボクシング部員や道久にも英子の妊娠を知らせました。
しばらくして竜哉は喫茶店に呼び出されました。竜哉も、兄への送金の2万円を返すつもりでした。英子の妊娠は4か月を迎え、もう一度「産んでもいいか?」と聞きました。すると竜哉は「好きにしろ」と言いました。この言葉を聞いた英子は泣きながら病院へ行きました。
竜哉に電話がかかり、英子の死を知りました。堕胎手術中に腹膜炎を起こしたという事でした。
葬儀に行った竜哉は英子の遺影を見て、二人の出会いから愛し合った頃を思い出しました。そして竜哉は遺影を割り、「何で死んだんだ!」と怒鳴りました。竜哉は一人さびしく帰って行きました。
以上、映画「太陽の季節」のあらすじと結末でした。
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