ヨコハマBJブルースの紹介:1981年日本映画。元刑事で今はブルースシンガーの傍ら探偵をするBJが、元同僚で親友の刑事と会うも、目の前で射殺されてしまいました。この事件をきっかけに、ファミリーと警察の両方に命を狙われるはめになるBJは、自分で犯人さがしを始めました…という内容の、松田優作主演の作品です。松田優作が映画の中でブルースを歌うという珍しい1本です。
監督:工藤栄一 出演者:松田優作(BJ)、辺見マリ(椋民子)、蟹江敬三(蟻鉄雄)、クリフ・ラニング(近藤明)、山田辰夫(ヨシヲ)、山西道広(紅屋悟志)、財津一郎(牛宅麻)、安岡力也(安永)、宇崎竜童(除除)、内田裕也(椋圭介)ほか
映画「ヨコハマBJブルース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヨコハマBJブルース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヨコハマBJブルースの予告編 動画
映画「ヨコハマBJブルース」解説
この解説記事には映画「ヨコハマBJブルース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヨコハマBJブルースのネタバレあらすじ:起
元刑事で除除(宇崎竜童)のクラブで歌うブルースシンガーのBJ(松田優作)は、歌手だけでは食えないため探偵の仕事もやっています。近藤こずえという女性から、連絡の取れなくなった息子の明(クリフ・ラニング)を探してくれという依頼があり、ファミリーの事務所へ向かいます。明はゲイで、ボスである牛宅麻(財津一郎)の彼氏になっていました。
こずえからの伝言を伝えると、仕事が順調だから帰らないと伝えてくれと言われ、事務所を出ました。その前にトイレに入ると、銃を挿した男(蟹江敬三)に会います。除除のクラブでこずえに報告すると、こずえは堅気の会社か?と聞きます。言葉を濁したBJにこずえは納得し、もう探さないと言って店を出ました。
BJに昔の刑事仲間で親友の椋圭介(内田裕也)から連絡が入り、ゴルフ場で会います。椋はファミリーに関わり過ぎたと言い、なにもかにも暴露して刑事を辞めると言っていました。その時、銃声がして椋が撃たれました。部下の紅屋(山西道広)がかけつけますが、椋は死んでしまいます。
ヨコハマBJブルースのネタバレあらすじ:承
紅屋は、女を盗られた腹いせにお前が殺させたんだろうと言い出し、BJを署に連れて行き強引な取り調べを行いました。椋の妻の民子(辺見マリ)は、BJの元彼女でした。そして紅屋から椋を殺した銃弾から割り出した拳銃を聞くと、ファミリーのトイレにいた蟻という男のものでした。
証拠不十分で釈放されたBJは、蟻を探します。このころから銃で命を狙われるようになったBJでしたが、蟻が最近はゲイの少年たちといつも会っていることを知り、その対象のハードゲイの4人組を探すためディスコに入ります。情報は得られなかったものの、明を見つけたBJは明を呼び出し、二人で話し、遊びました。
そして明からハードゲイの1人の居場所を聞きだし、暴行を加えて吐かせます。すると蟻と民子が会っていたことを聞きます。民子の行動を尾行していたBJでしたが、蟻が突然車から出てきて民子の前に現れます。すると民子は走って逃げました。
BJは民子を追いかけ話を聞くと、蟻に夫の事で脅されていたと言います。それは、ファミリーの事を話したら、夫を殺すという内容でした。
ヨコハマBJブルースのネタバレあらすじ:転
BJの行動と会話は、紅屋の仕掛けた盗聴器で全て聞かれていました。そこでBJは盗聴器を付けたまま、蟻の行きつけの眼鏡店に入り、店主に話を聞きます。眼の検査をしていると、ファミリーの安永に首を縛られ動けなくなりました。
そこへ蟻が来て、ボスの牛が待っているから来いと言って、連れていかれます。そのままにしておいた盗聴器のおかげで、BJの乗せられた車の後ろを紅屋がつけて来ています。しかし急ブレーキを踏まれ、追突させられた紅屋はまかれました。
ボスの牛に会うと、BJは「何故、椋を殺したのか?」と聞きます。牛は「オレの娘に手を出したからだ」と言います。しかし牛に娘はいない事を知っているBJが、「お前に娘はいない」と言うと、牛は「どのみちお前は死ぬ」と言い、後を子分に任せました。
子分一人になった時、BJは子分を痛めつけて逃げ出します。その後、取引があることを知ったBJは、子分の運転する車のトランクに隠れます。牛に見送られ、蟻たちが車に乗り込みました。
ヨコハマBJブルースの結末
取引場所に着くと紅屋が現れ、蟻たちを射殺し、金の入ったスーツケースを奪おうとします。BJがトランクから出て来ると、紅屋は発砲しながら逃げました。しかし車に戻って来ると見たBJがスーツケースを探すとなくなっていました。
その後、待っていると紅屋が戻って来て車のエンジンをかけると爆発します。からくりがわかったBJは三叉路で待っていると、死んだはずの椋が車で来ました。全て椋が仕組み、金を持って海外へ逃げる段取りでした。
椋を射殺したBJはスーツケースを奪い、横浜埠頭に立っていました。外国へ向かう客船のデッキから民子が見ています。椋を待っているのでした。民子と目が合ったBJは、スーツケースを埠頭に置き、立ち去りました。
帰ってきたBJは殺された明の死体を見つけ、体を洗って、服を着せ、綺麗にしていました。
以上、映画「ヨコハマBJブルース」のあらすじと結末でした。
「ヨコハマBJブルース」感想・レビュー
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すべて椋と民子の仕組んだ事という結末が釈然としない
松田優作が歌うブルース、カッコいいですよね。