エタニティ 永遠の花たちへの紹介:2016年フランス,ベルギー映画。A・フェルネのベストセラー小説を原作にした、19世紀末のフランスで上流階級の女性が駆け抜けた愛と慈しみ、悲しみの日々を2世代、3家族に渡って描く人生ドラマ。
監督:トラン・アン・ユン 出演:オドレイ・トトゥ(ヴァランティーヌ)、メラニー・ロラン(マチルド)、ベレニス・ベジョ(ガブリエル)、ジェレミー・レニエ(アンリ)、ピエール・ドゥラドンシャン(シャルル)、ほか
映画「エタニティ 永遠の花たちへ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エタニティ 永遠の花たちへ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エタニティ 永遠の花たちへの予告編 動画
映画「エタニティ 永遠の花たちへ」解説
この解説記事には映画「エタニティ 永遠の花たちへ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エタニティ 永遠の花たちへのネタバレあらすじ:起・家族に囲まれる幸せ
19世紀末のフランス。裕福な家庭に生まれ、両親から愛情豊かに育てられた3人姉妹の1人ヴァランティーヌは、17歳で先方に望まれてジュールと婚約。一度は解消するがジュールの純粋さに惹かれて結婚を決める。
ほどなく彼女は双子の男児を出産、その後も男児、女児2人をもうけ、幸せが続く。しかし四男アンリの次の子は生まれてすぐ亡くなってしまい、その3年後、末子が生まれて1年後に夫ジュールが急死する。
20年連れ添った夫との愛の日々と、失った悲しみから抜け出すことができずにいたヴァランティーヌだったが、子供たちの中に亡き夫の存在を感じることで癒されていった。
エタニティ 永遠の花たちへのネタバレあらすじ:承・失う悲しみの先に
子供たちも成長していった。しかし双子は徴兵されて出征、まだ恋も知らぬまま戦死する。悲しみに暮れるヴァランティーヌは娘たちが美しく成長する姿を慰めにしていたが、追い討ちをかけるように長女エリザベットが病死、その死をきっかけに次女マルゴは修道院へ入ることを決意する。
子供たちを次々に失う悲しみに打ちのめされるヴァランティーヌだったが、そんな中でも新たな喜びがもたらされる。
息子アンリと幼なじみのマチルドの結婚だった。マチルドもヴァランティーヌ同様に子供たちに囲まれた幸せな家庭を築くことを夢見ていた。ほどなく2人の間に子供が生まれ、ヴァランティーヌは初めての孫に元気づけられる。
エタニティ 永遠の花たちへのネタバレあらすじ:転・2つの家族
マチルドには互いの幸せを願う、従姉妹で親友のガブリエルがいた。ガブリエルは見合いでシャルルと愛のない結婚をしたが、誠実なシャルルとともに愛と信頼を寄せ合う。マチルドとアンリ、ガブリエルとシャルルの夫婦は同じ建物に住み、よく行き来する仲になり、互いに子供も生まれて家族ぐるみの付き合いを続けていく。
しかしまた悲しみも背中合わせとなって訪れる。マチルドは2度の流産、ガブリエルはかわいい盛りの男の子を病気で亡くし、その1年後には修道院でマルゴが再び母の顔を見ることなく病死する。更にシャルルが海で遊泳中に行方不明となり、ガブリエルは夫を失う。
ガブリエルを気遣うマチルドとアンリだったが、マチルドも40歳で流産したのち、最後の娘を命と引き替えに産み落として他界するのだった。
エタニティ 永遠の花たちへの結末:受け継がれる愛の系譜
生まれたばかりのマチルドの娘の世話をしながら、アンリと一家を支えたいと思うようになっていたガブリエルは、男手ひとつで子育てをしていくことに限界を感じていたアンリの提案を受け入れ、2つの家族は1つになった。
その頃、悲しみを乗り越えて新たな幸せを作り上げた子供たちを見届けたかのように、ヴァレンティーヌは息を引き取るのだった。
こうしてヴァランティーヌの3姉妹からは18人の孫が生まれ、第2世代は43人、第3世代は154人、第4世代は231人、第5世代は169人と、その愛の系譜は脈々と受け継がれていった。
以上、映画「エタニティ 永遠の花たちへ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する