BOYS/ボーイズの紹介:2014年オランダ映画。2020年日本公開。陸上部でリレーの選手として選ばれた高校生シーヘル。チャンピオンシップ大会の強化チームで同じく選手として選ばれた少年マークと出会う。チームのメンバーとして毎日接していくうちに、シーヘルの中にマークへの特別な感情が芽生えはじめる。思春期を迎えた少年たちの恋愛模様を描く。オランダでテレビ映画として製作され大反響を呼んだため急遽劇場公開された話題作。オランダ映画祭ではオランダ映画批評家賞と最優秀助演男優賞の2冠に輝いた作品。
監督:ミーシャ・キャンプ 出演:ヘイス・ブローム(シーヘル)、コ・サンドフリット(マーク)、トン・カス(シーヘルの父/テオ)、フェルディ・ストフミール(コーチ)、ジョナス・スムルデルス(シーヘルの兄/エディ)、ステイン・タヴェルネ(ステフ)ほか
映画「BOYS/ボーイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「BOYS/ボーイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
BOYS/ボーイズの予告編 動画
映画「BOYS/ボーイズ」解説
この解説記事には映画「BOYS/ボーイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
BOYS/ボーイズのネタバレあらすじ:起
陸上部に所属するシーヘル(ヘイス・ブローム)は、チャンピオンシップ大会のリレーの選手として選抜されました。同じく選手として選ばれた自由快活で爽やかな少年マーク(コ・サンドフリット)は、ムードメーカー的存在です。その人懐こい性格から、シーヘルはすぐにマークと打ち解け、距離を縮めていきました。
シーヘルの選抜入りに喜ぶ父親テオ(トン・カス)とは反対に、素行の悪い兄エディ(ジョナス・スムルデルス)にとっては他人事で、親の目を盗んでバイクを乗り回す日々を送っていました。
ある日、チームの仲間と泳ぎに行った帰り際、マークはまだ残りたいとシーヘルに言います。
シーヘルはその頃からマークに対して説明できない感情を抱いていました。なんとなくマークをひとり置いて川を後にしたのですが、途中で引き返しました。
BOYS/ボーイズのネタバレあらすじ:承
2人きりになったマークとシーヘルは、言葉を交わすわけでもなく、ただひたすらじゃれ合いました。見つめ合い、微笑み合う2人。お互いに引き寄せられるようにキスをしてしまいます。
心の整理がつかないまま翌日を迎えました。この気持ちは友情なのか、それとも愛情なのか。シーヘルは自分でもよくわからないまま、なんとなくマークを避けてしまいます。
しかし、その理性と裏腹にマークへの気持ちはどんどん膨らんでいきます。恋人イェシカと一緒にいてもうわの空。自らの扱えない感情に不安を抱きつつ、振り払うかのように練習に没頭していきました。
BOYS/ボーイズのネタバレあらすじ:転
チャンピオンシップ大会を数日後に控え、コーチ(フェルディ・ストフミール)の指導のもとで合宿が行われました。
厳しい練習を終えた夜、眠れないシーヘルはベッドを抜けるとマークも起きてきました。2人は自転車を走らせ海岸へいくと、誰にも邪魔されずじゃれ合い、キスを交わしました。
その頃、兄エディは仕事にも行かなくなっていました。
怒った父がエディのバイクを取り上げると、大喧嘩に発展。エディは飛び出したきり帰ってきませんでした。
一方、シーヘルはステフ(ステイン・タヴェルネ)たちと遊園地でWデートをしていました。しかしマークとばったり会ってしまいます。シーヘルに彼女がいたことをはじめて知ったマークはショックを隠せず、非難の眼差しを向けます。シーヘルはそんなマークに「今夜会おう」と会う約束を交わしました。
しかし、いつまでも帰宅しない兄エディも気になるシーヘル。いつもの溜まり場へ探しに行くと、エディは車に乗って現れました。マークと約束していたのにも関わらず半ば強引に車に乗せられドライブする羽目になりました。ところが運悪く道端でマークと会ってしまい、険悪な空気になってしまいます。
BOYS/ボーイズの結末
最悪な状態で迎えた大会当日。顔を合わせてもシーヘルは「ごめん」と言うのが精いっぱいでした。リレー競技はマークからのバトンを引き継いだアンカーのシーヘルがなんとか1位でゴール。会場は一気に歓喜に包まれました。
フィールドで家族や友人と抱擁を交わすメンバーたち。しかしシーヘルの視線はマークへと向けられています。そのまま言葉を交わすこともできず、マークは帰って行きました。
家では父親が外で料理をひろげ、ステフも混ざり、エディと4人でささやかなお祝いをしてくれました。しかしシーヘルの心の中にはずっとマークがいて、胸を締め付けてきます。そうとは知らず、父はエディへのサプライズとして、取り上げていたバイクを返しました。
浮かない表情のシーヘルに少なからず何かを感じ取っていたステフは、シーヘルと目を合わせうなずきました。そのステフの温かさで初めて自分の気持ちに確信を持ち、うなずき返すシーヘル。エディに返却されたばかりのバイクにまたがると、瞬く間に家を飛び出し、マークのもとへ飛んでいくのでした。
以上、映画「BOYS/ボーイズ」のあらすじと結末でした。
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