新ポリス・ストーリー(重案組)の紹介:1993年香港映画。資産家誘拐事件が多発する香港で、不動産王のウォンが誘拐されます。身代金6000万ドルが要求され、チャン刑事はハン警部と組むことになります。しかしこのハン警部こそ誘拐事件の首謀者でした。汚職警官が蔓延する署内でチャンは正義を貫きハンの犯罪を暴きますが・・・という内容の実際に香港で起きた誘拐事件を元にした、ジャッキーチェン主演のアクション映画です。サスペンス色が強く、カンフーアクションは控えめになっています。
監督:カーク・ウォン、ジャッキー・チェン 出演者:ジャッキー・チェン(エディ・チャン刑事)、ケント・チェン(ハン警部)、プア・レンレン(クラリッサ)、ロー・カーイン(ウォン・ヤッフェイ)、オウヤン・プイシャン(ウォン夫人)、クリスティーン・ン(カカ)、ワン・ファット(犯罪王サイモン)ほか
映画「新ポリス・ストーリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「新ポリス・ストーリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
新ポリス・ストーリーの予告編 動画
映画「新ポリス・ストーリー」解説
この解説記事には映画「新ポリス・ストーリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
新ポリスストーリーのネタバレあらすじ:起
チャン刑事(ジャッキー・チェン)は、香港警察署内の心理カウンセリングをクラリッサ(プア・レンレン)から受けています。先日のギャングとの銃撃戦でいまだに緊張が覚めない様子でした。しかしチャンはクラリッサの話を聞かず飛び出します。
そのころ5人の様々な職業を持つ男たちが、正義のためと言って血の契りを結び、義兄弟になる儀式をしていました。
警察署特捜本部に不動産王のウォン(ロー・カーイン)から電話が入ります。本部長はチャンを連れ、会いに行きます。ウォンは「誰かに狙われている、誘拐されるかもしれない」と言います。本部長はチャンを護衛につけます。
早速ウォンの護衛をしながら工事現場について行くと、作業員たちが「賃金を払え!」と猛抗議をしています。ウォンは金の為なら、申請した建築物を勝手に変えたり、気に食わない作業員には賃金を払わないなどの悪どい経営でのし上がった男でした。
騒動をチャンが止め、ウォンは妻と車で帰宅し始めます。その後ろからチャンが車でつけています。走っているウォンの車に幅寄せしてきた車が、ウォンを襲います。異変に気づいたチャンは応援を呼びます。白バイ隊がかけつけますが、男たちは白バイに車をぶつけ、チャンの車をガードレールに挟み込みました。そしてウォンとウォンの妻を誘拐して去って行きます。この事件で白バイ隊員が一人死亡しました。
新ポリスストーリーのネタバレあらすじ:承
資産家誘拐事件として捜査本部が出来た頃、犯人達はウォンを船に乗せ、妻を解放します。捜査本部に助っ人としてハン警部(ケント・チェン)がやって来ます。このハン警部こそ、義兄弟の契りを交わした5人のリーダーでした。
ウォンの妻に身代金6000万ドルの要求が入り、受け渡し場所の指示がありました。ウォンの妻は銀行で金をおろし、向かいの銀行で指定された台湾の複数の口座に入金をし始めます。本部長は台湾の警察に電話をし、銀行口座の凍結を依頼し、途中で振り込みをやめさせます。本部長は「金を振り込んで、被害者が生きて戻ってきたことはない」と言います。
この様子をハン警部はつぶさに見ていました。台湾に主謀者がいると考えた本部長は、台湾に捜査官を向かわす話をします。するとハン警部が「私が行きます」と言います。本部長は「一人誰かつける」と言ってチャンを同行させます。
台湾に着くと、外交がなく捜査権がない事から、二人はお客さん扱いされます。この時チャンは台湾の犯罪王のサイモン(ワン・ファット)の写真を持っていました。このサイモンもまた血の契りを交わしたメンバーでした。ホテルで休んでくれと言われた二人でしたが、チャンは今からサイモンのアジトに強制捜査に入るという話を聞き、警察部隊の後を追います。
新ポリスストーリーのネタバレあらすじ:転
サイモンのアジトでは膨大な札束を数えていました。台湾警察が乗り込むと早速銃撃戦になります。チャンは隠れて逃げるサイモンを追います。そしてサイモンを追い詰めるとハンもやって来ます。裏から回ったハンはサイモンに「早く逃げろ」と言うと、サイモンは「裏切るなよ!」と大声で言います。この声を聞いたチャンとハンの目が合いました。ハンはサイモンを突き落として殺します。
警察署に連行された二人は、捜査権のない国での行動に始末書を書かされ、帰国します。警察署に戻ったチャンはハンの事を調べ始めます。そして、資料ファイルの閲覧を申請し、見ているとハンに関わるファイルが目の前で消滅しました。実はハンが調査に気づき、仲間に消去させてたのでした。
そこでチャンはハンの愛人のカカ(クリスティーン・ン)に会いに行きます。カカにハンの事を聞こうとすると、ハンがやって来て店の従業員たちに邪魔をさせます。そしてカカにも口止めをします。ますますハンが怪しいと思っていたころ、ウォンは漁船内で拷問を受け、妻への身代金の話を録音させられていました。
チャンは消滅前の資料ファイルから控えていた情報屋のポルトガルを逮捕します。するとハンがやって来て「こいつはオレの情報屋だ、オレが始末する」と言って殺そうとします。チャンが止めて言い争っている時、本部長から「沖に停泊中のタンカーを調べろ」と指示が来ます。
新ポリスストーリーの結末
チャンは一人で船内の機械室で調べていました。チャンを追ってハンも機械室に入ります。ハンと向き合ったチャンは「お前が犯人だろう」と言うと、ハンは「そうだ、刑事は命がけで頑張っても安月給だ。だからオレはやったんだ。そのうちお前もわかる」と言いますが、チャンは銃を向け逮捕しようとします。
その時、床板が外れ、チャンは船底に落ちました。チャンが死んだと思ったハンは自分で足を撃ち「ハンに撃たれた」と助けを求めます。その後ハンは仲間に電話をして指示をします。
ウォンの妻に、ウォンの声で「身代金を払ってくれ」と電話が入ります。ハンが銀行に付き添い、ウォンの妻に振り込ませていました。
船底の窓を割って逃げ出したチャンは、本部長にハンが主謀者だと報告した後、船内にセブンイレブンのレシートがたくさんあったことから、岸壁のセブンイレブンを見張ります。すると横の中華街にカカの店にいた男たちがいます。横には番地を示す数字がありました。消される前の資料ファイルにあった数字でした。ここがハンらのアジトでした。
チャンが乗り込み、仲間たちを倒していると、銃撃戦になりハンもやって来ます。ガス爆発が起こり、隣の住宅に燃え移ります。住宅に逃げ込んだハンを逮捕したチャンは、逃げ遅れた少年を見つけます。ハンを手錠でポールに拘束し、少年を助けると大爆発が起き、ハンは焼死しました。沖合の漁船からウォンが救出されました。妻と再会したウォンは香港を離れます。
以上、映画「新ポリス・ストーリー」のあらすじと結末でした。
「新ポリス・ストーリー」感想・レビュー
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この「新・ポリス・ストーリー」は、ジャッキー・チェンの人気シリーズの第4作だが、前3作とは設定も異なり、香港を震撼させた、不動産王誘拐事件の実話を基にした、シリアスな刑事ドラマだ。
だが、ジャッキーならではのノンストップ・アクションは健在で、この作品でもダイナミックな活躍を見せてくれる。
誘拐予告を突き付けられた、不動産王の護衛の任務に就いた、特捜刑事のジャッキーだが、狡猾な犯人は、不動産王を簡単に拉致し、ジャッキー自身も罠にはまってしまうのだ。
ジャッキーは、怒りと悔しさに燃え、身の危険を顧みず、必死の捜査に乗り出すんですね。
相変わらずのアクションの醍醐味を見せてくれたジャッキー。
彼のアクションに賭ける情熱には、頭の下がる思いだ。
ノンフィクション映画作品、
誘拐犯人・悪徳警官とカンフーシーンはいい。
シリアスなジャッキーチェンかっこいい。