隙魔 すきまの紹介:2005年日本映画。団地の隙間に落ちて死んだ少女の霊に呼ばれるという怖い噂を友人から聞いたルミは、3人の友人たちと実際にその噂通りの事態に遭遇してしまいました。気にしないようにしていたルミですが、周囲の人たちの態度が変わり、一緒に遭った人たちが死にはじめ…という内容のジャパニーズホラー映画です。
監督:中田圭 出演者:野村恵理(ルミ)、山口美也子(ルミの母)、米里友利(サエコ先生)、宇佐美なな、小倉唯、伊藤さやか、ほか
映画「隙魔 すきま」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「隙魔 すきま」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
隙魔 すきまの予告編 動画
映画「隙魔 すきま」解説
この解説記事には映画「隙魔 すきま」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
隙魔 すきまのネタバレあらすじ:起
高校生のルミは学校帰りに友人のハルナから、自分たちの住む団地の怖い話を聞きました。団地の隙間で死んだ女の子の霊の息遣いが聞こえたら、立ち止まってはいけない、振り向いてはいけない、鏡を見てはいけない、一つでもやってしまうと3日以内に死ぬというものでした。
バカバカしいと言うルミは、ハルナとコンビニに立ち寄り、その後帰っていきました。すると背後から息遣いがして、肩を掴まれます。掴んだのはコンビニの店長で、ルミはむき栗を万引きしたと連れていかれます。絶対やっていないと言うルミは、学校のサエコ先生を呼びます。先生の助けもあって、万引きの件はなかったことになりました。
二人で公園で話し、歩きはじめた時、背後に息遣いを感じます。ルミは先生に「立ち止まってはいけない」と言いますが、先生は振り向きました。そこにはユキという女の子がいて、自分の部屋がある25号棟がわからないと言います。すると先生は「教えてあげる」と言い、歩き始めます。するとルミの目の前にスーツ姿の男が現れます。そしてルミは再び息遣いを感じて振り向くと、そこには誰もいませんでした。しかし先生とユキ、スーツの男も振り向いていました。
隙魔 すきまのネタバレあらすじ:承
部屋に帰ったルミに、母親が万引きの話が団地で噂になっていることを話します。ルミがやっていないと言うと、母は信じると言います。買うことになったむき栗を手にしたルミでしたが、むき栗がピアノの下に転げます。その時クローゼットが少し開きました。そして外から水の音が聞こえます。
音の方へ行くと、団地の屋上に上がりました。そこにはサエコ先生とユキ、スーツの男がいました。同じ音が4人に聞こえていました。とりあえず今日は寝ようと行った時、スーツの男が団地の隙間に落ちます。警察を呼んで調べてもらうものの、男は発見されませんでした。
噂に遭遇した日の翌日の1日目、母親の態度が冷たくなり、警察を呼んだこと、万引きの事を愚痴ります。学校へ向かっていると、コンビニの店長が、母が謝りに来たことを話します。そしてハルナにも冷たくされます。更に学校ではルミの万引き話が広がっていました。
そして部屋に帰ると、母がピアノを処分していました。ルミが「なんで?」と言うと、「うるさくてたまらない」と言います。ルミは母が毎夜電話をする、仙台に単身赴任中の父に電話をします。そこでルミは父から、1年前に離婚していたことを聞かされます。母を問い詰めると、近所の手前隠していたと言います。毎夜の電話も芝居だったのでした。
隙魔 すきまのネタバレあらすじ:転
クローゼットの扉が少し開き、女の子の泣き声がします。そしてルミはズボンのポケットに何か入れられたのを感じます。手を入れるとそこにはむき栗がありました。
2日目、学校へ行く途中、サエコ先生に話があると言われます。先生は、「団地の怖い噂を調べた」と言います。それは10年前に6歳の女の子のナナミが、母親にビルの屋上から突き落とされ、団地の隙間で死にました。そして母親は失踪し、今その部屋に住んでいる老人男性はいつも訳の分からない事を言っていると言います。すると突然先生が走り出します。そして車に撥ねられて死んでしまいました。
3日目、サエコ先生の死は自殺だと噂され始めていました。古文の田口先生と交際していたサエコ先生でしたが、数日前からおかしな行動ばかりするのでフラれてしまい、そのことで自殺したのだということでした。
誰も相手にしてくれないルミが、一人で団地の公園にいると、ユキがやってきます。ルミはとりあえず私の部屋に行こうと505号へ入ろうとすると、そこには他人がいて「ここは16号棟だ」と言われます。生まれてからここに住んでいるのに、なぜ棟を間違ったのかルミにもわかりませんでした。
隙魔 すきまの結末
部屋に帰ると、ルミは洗面所に向かいます。鏡を見るとナナミがいました。狂ったようになったルミがユキに覆いかぶさります。ユキはルミがナナミに見え、怖くなり部屋を飛び出します。ルミは一人屋上へ上がりました。
そこでルミが感じ取ったものは、この部屋のクローゼットにいた少女ナナミを引っ張りだして屋上から付き落としたのは自分の母でした。そして自分がナナミの霊で、スーツの男とサエコ先生を殺したのは自分だったことでした。万引きも自分で、むき栗を入れていました。しかし我に返ると、幼い頃からルミと呼ばれてここで育った自分は絶対ナナミじゃないと思い始めました。
その時、屋上の縁からナナミが這い上がって来ます。ルミの前で立ち止まると、ルミは自分がナナミじゃなかったことにほっとした様子でした。そしてナナミの両手をつないだ瞬間、ルミは消えました。翌日、老人男性がユキを連れ、ナナミにこの子にだけは何もしないでくれと頼んでいました。
そのころ小学生のサッカーボールが団地の隙間に転がります。ボールを探しに行った少年の背後にはナナミがいました。
以上、映画「隙魔 すきま」のあらすじと結末でした。
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