必殺仕掛人の紹介:1973年日本映画。テレビ時代劇の大ヒット作品の『必殺仕掛人』の劇場版作品です。元締めの音羽屋はテレビと同じ山村聰ですが、梅安や左内は配役が変わっています。ストーリーは「おんなごろし」と「梅雨の湯豆腐」を融合した内容で劇場版らしく、ラストが二転三転します。
監督:渡邊祐介 出演者:田宮二郎(藤枝梅安)、高橋幸治(西村左内)、山村聰(音羽屋半右衛門)、野際陽子(お吉)、川地民夫(御座松の孫八 )、室田日出男(峯山又十郎)ほか
映画「必殺仕掛人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「必殺仕掛人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
必殺仕掛人の予告編 動画
映画「必殺仕掛人」解説
この解説記事には映画「必殺仕掛人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
必殺仕掛人のネタバレあらすじ:起
仕掛人の元締めの音羽屋に女殺しの依頼があります。相手は日本橋蝋燭問屋の辻屋文吉の妻お照です。音羽屋は女殺しということで梅安に頼みます。針医者の梅安は仲間の徳次郎を連れ、辻屋の天井裏に忍び込み様子を伺います。
丁度文吉との営みの真っ最中でしたが、徳次郎はお照の顔を見て、お照は盗人の親分音蔵の娘だと言います。実はお照は音蔵亡き後、音蔵の子分だった孫八と共謀して、辻屋の嫁になり、盗みを働こうと計画していました。
縁日の日、お照は文吉と花見をしています。そして徳次郎が気を引いている間に、梅安が針で急所を刺し、お照を殺します。その後、居合わせたように医者だと梅安が名乗り、お照は心臓発作だと文吉に告げます。
その後、殺しの後金を持ってきたのは文吉でした。辻屋を乗っ取られるのを感じた文吉が妻殺しを依頼していたのです。仕事が終わると、梅安と徳次郎は温泉に向かいます。この二人を孫八が追っていました。
風呂に浸かりながら徳次郎は、音蔵を殺したのはワシだと梅安に教えます。徳次郎が部屋で一人になった時、孫八が音蔵親分の仇だとばかり徳次郎を切り殺しました。
必殺仕掛人のネタバレあらすじ:承
町の遊郭と縁日を仕切る三の松の平十親分は、女郎上がりのお吉のやっている遊郭に入り浸っていました。この平十から金をせびり取っていたのは、八丁堀の峯山又十郎です。平十は体の調子が悪く、代わりに孫八が峯山に金を渡していました。峯山は仕掛け人仲間の左内を十手持ちにさせようと誘っていました。その為には30両の金が必要だと左内に言っていました。
平十の容体が悪化し、舎弟の聖天の大五郎と息子の為吉が呼ばれます。二人に、峰山をこのままにしておいたらお前らが苦労するとからと、仕掛け人に殺しを頼んでいると話します。その後平十は亡くなり、聖天の大五郎は音羽屋を訪ねます。そして孫八も殺してくれと前金を渡します。
音羽屋から指示をうけ、岬の千蔵が梅安と左内に話します。跡目を継いだ為吉は孫八に裏稼業をやめろと言います。孫八は裏稼業なしでは食っていけないと言って、子分を連れて組を飛び出します。梅安は孫八を殺すと言って、忍び込みます。すると孫八はお吉とできていました。実はお吉が平十に毒を盛って、体を弱らせていたのです。
必殺仕掛人のネタバレあらすじ:転
梅安は子供の頃、父が死に、母が男と妹を連れ出て行きました。それ以来一人で生きて来ていました。縁日の屋台に、孫八の子分らが押しかけ店を壊し始めます。為吉が飛んできて誰の指図だ!と聞くと、峰山だと言いました。すると峯山が出てきて、屋台の店主を切り殺します。
為吉が孫八に文句を言いに行くとお吉も出てきて、二人が出来ているのを知りました。そして孫八の子分から暴行を受けます。これを知った聖天の大五郎は金を追加してお吉も殺してくれと音羽屋に頼みます。女殺しは梅安にと音羽屋が言うと、梅安は早速針師としてお吉を訪ねます。
お吉は身の上話をしました。幼い頃、男と逃げた母について行って、兄は置き去りだったことでした。もしや自分の妹ではと思った梅安が故郷を聞くと、自分と同じでした。
運悪く、早く帰ってきた孫八に見つかり、子分たちに暴行を受け、す巻きにされて川に投げ込まれます。千蔵に助けられた梅安は、再びお吉を殺しに向かいます。そのころ左内は、遊郭にいる峯山に会いに行きました。峯山に十手もちの返事をしたいと言って、峯山を切り殺しました。
必殺仕掛人の結末
梅安はお吉と孫八を針で殺します。音羽屋に聖天の大五郎がやって来て、後金を払いました。三の松の縄張りに平和が戻った為吉は、聖天の大五郎にお礼と、嫁をもらう報告に行きます。
いつもと違う雰囲気の中、この恩は少しずつ返していきますと言う為吉に、聖天の大五郎は、いっぺんに返せと言い、三の松の縄張りをオレに渡せと怒鳴ります。突然の変貌に面食らった為吉に、聖天の大五郎はさらに、お前を助けるために金を出すわけがないと言い、子分たちに命じて為吉を殺します。
聖天の大五郎は正式に三の松の縄張りを引き継ぐことを役人の前で報告し、宴会が始まります。そこに音羽屋も来ました。お祝いに来たと言う音羽屋は、突然表情を変え、仕掛人に対する裏切りは死を持って償ってもらうと、音羽屋は聖天の大五郎を刺殺します。
元締めの音羽屋が、梅安、左内、千蔵に次の殺しの相手を見せていました。梅安はお吉が妹ではないか?と考え込んでいました。
以上、映画「必殺仕掛人」のあらすじと結末でした。
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