映画「メリダとおそろしの森」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
メリダとおそろしの森の紹介：2012年アメリカ映画。ディズニー・ピクサー作品。10世紀頃のスコットランドを舞台とする、ピクサー初のフェアリーテールであり、また初の女性が主人公の作品。色彩は暗く大人向けの作品。母と子の絆がひとつのテーマとなっています。本作のエンディングでは、2011年に死去したスティーブ・ジョブスへの追悼文が登場しています。第85回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。
監督：マーク・アンドリュース・ブレンダ・チャップマン 出演：ケリー・マクドナルド（王女メリダ）、ビリー・コノリー（ファーガス王）、エマ・トンプソン（エリノア王妃）、ジュリー・ウォルターズ（おばあさん（森の魔女））、ディンウォール卿（ロビー・コルトレーン）、パトリック・ドイル(マーティン)、ジョン・ラッツェンバーガー(ゴードン)、クレイグ・ファーガソン(マッキントッシュ卿)ほか
この解説記事には映画「メリダとおそろしの森」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スコットランドのダンブロッホ王国の王女メリダは弓の名手で、自由をこよなく愛する活発な少女でした。しかし、メリダは王位継承者であるため、母親のエリノア王妃は、立派な王女に育てるために、日頃から厳しく接していました。そんな母のことをメリダは自分から自由を奪う煩わしい母親であると思っていました。ダンブロッホ王国が平和を維持するためには、国の有力な三人の領主との同盟関係が重要でした。エリノア王妃は、メリダの夫を選ぶために、三人の領主とその息子たちを城に招き、武勇を競う競技会を催します。自由のなくなる結婚などまっぴらごめんだと、メリダは競技会をぶち壊し、自分自身が優勝してしまいます。
競技会をめちゃくちゃにされたエリノア王妃はメリダを叱ります。自分の気持ちを理解しない母親に堪忍袋が切れたメリダは、母の大切なタペストリーを切り裂き、愛馬アンガスと共に城を飛び出します。森の中で、メリダは不思議な「鬼火」に導かれ、魔法を使う魔女と出会います。母の考えを変えさせる魔法を魔女に注文します。しかし、魔女がかけた魔法は、エリノア王妃の姿を大きな熊に変えるというものでした。
メリダの父であるファーガス王は、かつて凶暴な熊のモルデューに左足を食い千切られたため、全ての熊を憎んでいました。口を利けない熊の王妃がファーガス王に捕まれば、すぐに殺されてしまうことが予想されます。そのため、母と娘の二人はこっそり城から逃げ出しました。二日目の日の出までに人間に戻れなければ永遠にクマのままということを二人は知ります。二人は森の中を旅をするにつれて、互いにお互いを想う心に気づきます。母と娘は本当の危機が訪れて、お互いの本当の想いを知りました。とはいえ、早くしなければ母親はそのまま熊のままです。二人は危機を脱しようと奮闘しますが、母親を戻す手立てが見つかりません。
一方、ついに念願かなってファーガス王はモルデューと対峙します。復讐のために奮闘しますが、ファーガス王はモルデューに敵いません。そこへ、メリダは父親の危機を救おうと弓矢でモルデューを倒そうとしますが上手くいきません。娘と夫を救うやめに、捨て身の覚悟で熊である王妃がモルデューに襲いかかります。苦戦しますが、倒れて来た石の柱の下敷きにモルデューをして、なんとかやっつけることができます。母親の奮闘と覚悟を見た娘のメリダは今までの自分勝手な行動を反省します。そして自分で縫い合わせたタペストリーを母親にかぶせると、元の王妃の姿に母親は戻っていました。「結婚相手は、自分の意思で見つける」と、宣言したメリダに共感した求婚者三人は、船で帰っていきます。母親もメリダの自立心を尊重する考えに変ります。メリダが人として大きな成長をしたところで、物語は終わります。
以上、メリダとおそろしの森のあらすじと結末でした。
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