サマーフィーリングの紹介:2015年フランス,ドイツ映画。突然この世を去ったサシャ。彼女を深く愛していた恋人ローレンスと、彼女の妹ゾエの失った愛の喪失感から立ち直る姿を、三度の夏、三つの都市を通じて描いています。「アマンダと僕」のミカエル・アース監督の長編二作目、全編16㎜カメラで撮影されたことも話題になりました。
監督:ミカエル・アース 出演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー(ローレンス)、ジュディット・シュムラ(ゾエ)、マリー・リヴィエール、フェオドール・アトキン(サシャ)、ドウニャ・ジショフ、ステファニー・デール、ラナ・クーパー、ほか
映画「サマーフィーリング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サマーフィーリング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サマーフィーリングの予告編 動画
映画「サマーフィーリング」解説
この解説記事には映画「サマーフィーリング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サマーフィーリングのネタバレあらすじ:起
ベルリンの夏、恋人のローレンス(アンデルス・ダニエルセン・リー)をベッドに残し、サシャ(フォアドール・アトキン)は仕事に向かいました。そこで突然倒れ30歳の若さでサシャは帰らぬ人になってしまったのです。
フランスからサシャの両親と彼女の妹ゾエ(ジュディット・シュムラ)も駆けつけました。あまりの出来事にローレンスだけでなく、誰も受け入れる事が出来ないでいます。
どうにか立ち直ろうと日常に戻っていこうとするローレンスでしたが、それは容易なものではありませんでした。彼の生活の隣にはいつもサシャがいて、何をしていても、誰といても頭から離れないのです。美しい思い出がローレンスを苦しめていました。
サマーフィーリングのネタバレあらすじ:承
一方、妹のゾエもパリに戻り、いつもの生活に戻ろうとしていましたが、いつもいたはずの人がいない悲しみがゾエを襲い、とても乗り越えられるものではありませんでした。そのせいでゾエは夫とギクシャクしてしまい、別居することになってしまいます。
さらに一年が過ぎた夏、ローレンスはゾエに会いにパリへ行きます。ローレンスは小説家志望でしたが翻訳の仕事で忙しくしていました。未だ悲しみを乗り越えられず苦しんでいたローレンスは、同じ辛さを共有し合えるゾエに会いに来たのです。
互いに他愛もない話をしながらサシャの思い出を共有出来る二人の距離は、少しずつ縮まっていきます。そしてまた一年の月日が経ちます。
サマーフィーリングのネタバレあらすじ:転
ローレンスは姉の住むニューヨークに住まいを移していました。新しい生活がローレンスの心を癒していったのです。ずっと書いてなかった小説も友人に薦められてようやく書こうという気持ちになってきました。
サシャが生前言っていた小説のタイトル案も気になる所、前向きにローレンスは小説に取り組むようになったのです。さらにローレンスは姉の誕生パーティーでイーダという女性と出会い親しくなります。
ずっと悲しい思いをしていたローレンス、新しい街、新しい生活が新しい出会いを呼び、また育まれようとしています。
サマーフィーリングの結末
そんなローレンスをゾエが訪ねてきました。長い別居の末、ゾエは離婚する道を選びました。気持ちを吹っ切ったゾエはテネシーに向かう途中でローレンスに会いに来たのです。
そして、元カレに会いに行くのだとゾエは笑って旅立って行きます。
ローレンスはイーダと海にやってきました。見惚れる程の美しい海辺で戯れるイーダを見ながら、ローレンスは思います。悲しみは完全に忘れる事はできない、でも時間をかけて前向きに生きていこうと。
以上、映画「サマーフィーリング」のあらすじと結末でした。
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