メルシィ!人生の紹介:2000年フランス映画。長年働いた会社をクビになりそうな中年男が取った道は、ゲイになったフリをすることだった。男がゲイだと知った家族や同僚の反応は?コメディ映画の巨匠フランシス・ヴェベールが贈る社会派コメディ。
監督:フランシス・ヴェベール 出演:ダニエル・オートゥイユ(フランソワ・ピニョン)、ジェラール・ドパルデュー(フェリックス・サンティニ)、ジャン・ロシュフォール(コペル)、ミシェル・ラロック(メユ・ベルトラン)、ミシェル・オーモン(ベロン)ほか
映画「メルシィ!人生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メルシィ!人生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「メルシィ!人生」解説
この解説記事には映画「メルシィ!人生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メルシィ!人生のネタバレあらすじ:気弱な男フランソワ・ピニョン
フランソワ・ピニョン。離婚して、平凡な日常を暮らす、何の変哲も無い地味な男。一緒に住む年頃の息子からは、馬鹿にされ、無視され続けていた。ある日、フランソワは、20年勤め上げてきたゴム会社をクビになりそうなことを知り、絶望して自殺しようとした。しかし、隣人のベロン老人に止められて、訳を話す。かつて産業心理学士だったこともあるベロンは、クビにならない為の方策をフランソワに授けることにした。それは、フランソワがゲイだという噂を流すことで、クビが性的差別によるものだと印象付けることだった。実は、自信がゲイのベロンには、差別が原因で、会社をクビになった過去があったのだ。
メルシィ!人生のネタバレあらすじ:フワンソワ、ゲイになる
ベロンの仕込みの結果、フランソワがゲイとの噂が流れ、それを知った社長のコペルは、パッシングを避ける為に、フランソワを残留させることに決める。会社の主力商品はコンドームである為、ゲイコミュニティからのサポートは重要なのであった。企みが上手くいってからも、フランソワの控えめな態度や習慣は変わることはない。しかし、上司や同僚からは、フランソワの地味さはエキゾチシズムと受け取られるようになり、一躍脚光を浴びることになる。そして、常日頃からフランソワに辛くあたり、フランソワのクビを画策した張本人でもある人事部のフェリックス・サンティニとの関係もガラリと変わった。サンティニは同性愛を嫌悪しており、会社を上げてフランソワの残留を決めた後でも、差別的発言を止めなかった為、同僚から、フランソワに対する差別や虐めを止めないとクビになるぞ、とからかわれた。それを本気に取ったサンティニは、フランソワと無理矢理フレンドリーに接するようになったのだ。
メルシィ!人生のネタバレあらすじ:ゲイと家庭
ある日、ゲイパレードに会社が出した山車に乗せられたフランソワの姿がテレビて放映され、それを別れた妻と息子が見てしまった。父親の意外な一面を見て、息子は、素っ気ない態度から一転して、父親に興味を示すようになったが、夫をゲイだと思わない妻は怪んで、フランソワに問い正した。しかし、ゲイ騒動以来、自分に自信を取り戻していたフランソワは、逆に、妻に対するこれまでの不満をぶつけたのだった。
メルシィ!人生の結末:バレる
一方、サンティニの、フランソワに対する見せかけの友情は、脅迫的なまでになっていった。フランソワに高価なカシミアセーター(ピンク色の!!)をプレゼントしたりしていたところ、サンティニの妻は領収書を見て不倫を疑った。そしてついに、家を出て行ってしまう。しかし、それからもサンティニの努力は続き、フランソワに一緒に住むことを提案する。だが断られたサンティニは、ついに精神的に破綻してしまい、施設に入ることになる。サンティニが回復した後、彼との関係も良好になり、何もかも上手くいっているようであったが、ゲイの筈のフランソワが、女上司ベルトランと付き合っている現場を社長に目撃され、ゲイがフェイクだったとバレてしまう。だが、すっかり自信をつけたフランソワは、堂々と意見を述べ、ついにクビの話はなくなるのだった。それからも、息子との良い関係は続き、隣人ベロンを元気付けながら、フランソワは幸せな生活を送るのだった。
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