ヒート アイランドの紹介:2007年日本映画。人気作家・垣根涼介の同名小説を映画化。毎週渋谷でファイトパーティーを開催しているストリートギャング「ギルティ」のメンバーの元に、ある日、訳アリの大金が転がり込みます。ヤクザや強盗団、そして南米マフィアまでもが入り乱れた現金争奪戦にどんどん巻き込まれていくギルティの運命は…。
監督:片山修 出演:城田優(アキ)、木村了(カオル)、北川景子(ナオ)、小柳友(ジュン)、浦田直也(タケシ)、鈴木昌平(サトル)、伴都美子(ミナミ)、伊藤千晃(ヨウコ)、高岡蒼甫(リューイチ)、ほか
映画「ヒートアイランド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒートアイランド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒート アイランドの予告編 動画
映画「ヒートアイランド」解説
この解説記事には映画「ヒートアイランド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒートアイランドのネタバレあらすじ:起
渋谷を仕切っているチーム・ギルティには、リーダーのアキ(城田優)、頭脳明晰なカオル(木村了)、モデルのナオ(北川景子)など個性豊かな面々がいます。彼らはケンカに自信のある強い男たちを集めて、毎週水曜の夜にミナミ(伴都美子)の店「ピンクピンク」でファイトパーティーを開催してお金を稼いでいました。アキは、年上のミナミに思いを寄せていますが、彼女は4年前に別れた元彼のことをいまだに引きずっており、アキのことは眼中にありません。
そんなある日、ギルティの噂を聞きつけたアサカワ組のリュウイチが、アキにみかじめ料を要求してきます。アサカワ組は渋谷一帯を牛耳っているヤクザです。リュウイチはアキを脅しますが、「金を払う義務はない。」と、アキはリュウイチを相手にしません。
一方、ヤクザの松谷組が経営するカジノから、大金をせしめる男たちがいました。彼らは裏金専門の強盗団で、メンバーにカキザワとモモイ、オリタの三人がいます。この日は一億近い大金を手に入れた彼らですが、オリタはこの日で足を洗う気でいました。
その後、南青山のバーに入ったオリタは、ギルティのメンバー・タケシに絡まれている若い女性を見かけます。女性を助けるためにオリタはタケシをボコボコにしますが、その後店を出たオリタはタケシに鉄パイプで襲われ、ボストンバッグに入った金を奪われてしまいました。奪われた金を取り返すために、入院するオリタに代わってカキザワとモモイが金を奪い返すことにします。
ヒートアイランドのネタバレあらすじ:承
一方、3000万円もの大金がボストンバッグに入っており、怖くなったタケシは正直に金を盗んだことをアキに話します。普通の金ではないと考えたアキは、相手の正体を探り、そのまま相手に返すことにしました。しかし夜になり、カジノから大金が強奪されたことを知ったアキは、ヤクザと強盗との挟み撃ちに合うと考え、とりあえず金はギルティのメンバー・ジュン(小柳友)の彼女の家に隠すことにします。
その頃、金を強奪された松谷組は、懸賞金を出して金を盗んだ犯人を血眼になって探していました。彼らはオリタが南青山のバーにいたことまで突き詰め、次にオリタの金を盗んだ若者がいるところまで情報を得ました。そこで松谷組は、アサカワ組の若頭・クロキに「犯人のもっと詳しい情報が欲しい。」と頼みに行きます。
そしてもう一組、松谷組が金を奪われたことを嗅ぎつけた南米のマフィアがいました。彼らもまた金の行方を探り始めます。
オリタが襲われた南青山のバーテンダーから情報を掴んだカキザワとモモイは、渋谷の若者が犯人だと目星を付けます。そして片っ端から聞き込んで、ようやくギルティの存在を知ることとなりました。
カキザワ達に自分たちのことがばれてしまい焦るアキの元に、クロキが会いに来ます。松谷組からギルティを守るかわりに、金の支払いを要求するクロキ。もしこの要求を飲まなければ、強盗犯やヤクザからギルティは狙われることになります。翌日の夜までよく考えるように言われたアキは、ますますピンチに追い込まれるのでした。
ヒートアイランドのネタバレあらすじ:転
その頃、オリタの入院する病院に、ケガをしたリュウイチも入院することになります。クロキから「使えないからもう戻ってこなくていい!」と言われたリュウイチは、落ち込んで泣き出してしまいます。そんなリュウイチを慰めるオリタ。二人はお互いの間柄をよく知らないまま、相手を励まし合い、分かち合うのでした。
翌日、オリタの元を一人の女性が訪れていました。その女性は、バーでオリタに助けてもらった女です。オリタのために着替えを持ってきた女性ですが、オリタが中身を確認すると、カバンの中には大金が入っていました。実はその女性はジュンの彼女で、何も知らない女性は中に着替えが入っていると思って、大金の入ったカバンを持ってきてしまったのでした。そこへ南米のマフィアがやって来ます。オリタはその場で射殺され、金はマフィアの手元へと渡ってしまいました。
一方アキは、ギルティのメンバーを集めて話し合いを行い、ある計画を実行に移すことにします。そして夕方、クロキと話を付けることにしました。
ニュースでオリタが死んだことを知ったカキザワとモモイは、改めて自分たちの立場が危ないことを知ります。しかし金を諦められない二人は、ギルティのメンバーが集う店「ピンクピンク」で張り込みを始めました。そこへ、アサカワ組の車がやって来て、アキを乗せてヤクザの事務所に向かうのを発見します。
カキザワとモモイは覚悟を決めて事務所に乗り込むことにしますが、そこへ松谷組もやってきます。アサカワ組と松谷組、そして強盗団の三組での撃ち合いとなり、事務所内は大変な事態となってしまいました。
ヒートアイランドの結末
その頃、病院でオリタを撃ち殺し、大金を手に入れたマフィアのあとを追っているリュウイチの姿がありました。アジトまで突き止め、マフィアに一人で立ち向かうリュウイチ。机の上にあったナイフでマフィアを惨殺し、金を奪ったリュウイチはその日の夜、ニュースで暴力団同士の抗争があったことを知ります。
アサカワ組のクロキが亡くなり、戻る場所がなくなったリュウイチは、失意のまま「ピンクピンク」を訪れます。トイレを借りようとしたのですが、故障中だったため向かいの店のトイレを利用するよう言われ、リュウイチは向かいの店に行きました。そこにリュウイチの後を付けてきた南米マフィアと撃ち合いとなり、両者は亡くなってしまいます。
一方、抗争が起きた時に、カキザワとモモイは事務所の窓から飛び降りて、間一髪逃げのびていました。しかし金を取り返すことはできず、今後の出方を考えていると、そこへアキから電話がかかってきます。アキも抗争が起きる前に事務所から逃げて生き延びていました。「金を返すので、今までのことはチャラにしてほしい。」と頼むアキ。虫がいい話だと言いつつも、カキザワはその話をのみます。そして金の受け渡しにカキザワは横浜の倉庫を指定しました。
ジュンの彼女の家にあるはずの大金がどこにもみつからず、今度こそピンチのアキ。思いを寄せるミナミから、「死ぬんじゃないよ!」と言われ、意を決したアキは一人で指定された場所に向かいます。しかしそこには一足先に、カオルなどギルティのメンバーが来ていました。
そして最期まで一緒に戦うことを決めたアキたちですが、カキザワとモモイにナオが捕まってしまいます。ナオと引き換えに人質となり、膝まづくアキにカキザワがボストンバッグに入った大金を見せます。
実はこの日、モモイの家に大金が郵送で送られてきました。4年前にミナミが失恋した元彼とは、モモイのことでした。ミナミはモモイの私物をボストンバッグに入れて送り返すことにしますが、そこへマフィアから大金を奪ってきたリュウイチが訪れ、その時にカバンを取り違えていたのでした。そうとは知らないミナミは、そのままカバンをモモイの家に郵送します。
こうして大金が再び手に入ったカキザワとモモイですが、これまで仲間だったオリタが亡くなり、新たなメンバーを探していました。腕が建って頭が切れるアキを、メンバーに加えたいと申し出るカキザワ。「興味があるのであれば、一年後にここで待っている。」と言い、カキザワは一枚のメモをアキに渡します。そして一年後、カキザワやモモイの元に向かうアキの姿がありました。
以上、映画「ヒート アイランド」のあらすじと結末でした。
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