日曜日は別れの時の紹介:1971年イギリス映画。自由を求めるバイセクシャルの青年と、そんな彼を愛するがゆえに苦悩する男女2人の恋人が織り成す三角関係を描く。英国アカデミー賞5部門を受賞した異色作。
監督:ジョン・シュレンジャー 出演:グレンダ・ジャクソン(アレックス)、ピーター・フィンチ(ダニエル)、マレー・ヘッド(ボブ)、ペギー・アシュクロフト、ヴィヴィアン・ピックルズ(アルバ)、ほか
映画「日曜日は別れの時」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「日曜日は別れの時」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
日曜日は別れの時の予告編 動画
映画「日曜日は別れの時」解説
この解説記事には映画「日曜日は別れの時」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
日曜日は別れの時のネタバレあらすじ:起
金曜の夜、キャリアウーマンのアレックス(グレンダ・ジャクソン)は友人アルバ(ヴィヴィアン・ピックルズ)の家へ遅れてやってくる。アルバと夫が週末を留守にするため、5人の子供の面倒を見るためだった。
アレックスの恋人で芸術家のボブ(マレー・ヘッド)も滞在するが、翌日彼は仕事だと言って出かけていく。しかしアレックスは、バイセクシャルであるボブがもう1人の恋人ダニエル(ピーター・フィンチ)に会いに行くのだと知っていた。
中年のユダヤ人医師ダニエルは病院勤めの傍ら週末は自宅でカウンセリングも行っていた。その日もカウンセリングを終えるとボブがやってくる。2人は体を重ねるが、ダニエルもまたアレックスの存在を知っていた。
ダニエルのところから戻ったボブに、アレックスは思わず苛立ちをぶつけるが、口うるさくするなと諭される。愛しさゆえに許し、理解を示しさえすればボブは優しかった。
日曜日は別れの時のネタバレあらすじ:承
留守番を終えボブとともに友人宅を後にしたアレックスは、このまま2人で自宅へ向かうつもりだったが、ボブは途中で車を降りてしまい、言いようのない寂しさが残る。
週明け、実家を訪れたアレックスは母との会話で結婚について考えさせられる。仕事も辞めようとしていたが、たまたま採用面接を行った相手とウマが合い、一夜をともにする。
そこへ突然ボブが部屋を訪ねてくると、アレックスはわざと2人を鉢合わせさせるが、ボブが妬くことはなかった。
日曜日は別れの時のネタバレあらすじ:転
体調を崩したボブの様子を見に来たダニエルに、ボブは渡米のために予防接種を受けたことを告げる。ボブはかねてから米国で芸術活動を行うことを考えていたのだった。イタリア旅行をするはずだったと苛立つダニエルだったが、決断するのは自分だとボブに言い聞かせる。
同じく米国行きを告げられたアレックスは身勝手なボブを責める。ボブは何も変わらないし、米国で一緒に暮らしてもいいと言うが、もうこれ以上自分を抑えることはできないと別れを告げる。
日曜日は別れの時の結末
そしてまた週末、親戚のユダヤ成人式に出席したダニエルは、未だ独身であることを叔母らから言い立てられ、お見合いもどきに女性をあてがわれて辟易していた。幸い病院から呼び出しがあって中座した彼は、夜遅く病院から帰宅し、ベッドにいるボブを見て満足げな微笑みを浮かべる。「2人でイタリアに行きたかった」と言うダニエルに、「いつか帰ってくる」、とボブは答える。
そして日曜、ボブは鍵を置いてダニエルの家を出ると、米国へ向かう。友人であるアルバ夫婦に招かれてランチをとったダニエルは、家を出たところで入れ違いにやってきたアレックスに対面する。2人は互いに訪れた寂しさに平穏を感じ取る。
ダニエルは2人で幸せになることはできなかったが、ボブへの愛をかみしめていた。
以上、映画「日曜日は別れの時」のあらすじと結末でした。
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