オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡の紹介:2018年ポーランド,ドイツ,フィンランド映画。リオ五輪で金メダルに輝いたロシアの新体操選手マルガリータ・マムーン。ライバルとスランプ、そして家族の病に苦悩する彼女を、それでもコーチと監督は叱咤する。
監督:マルタ・プルス 出演:ルガリータ・マムーン、イリーナ・ヴィネル、アミーナ・ザリポワ、ほか
映画「オーバーザリミット 新体操の女王マムーンの軌跡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オーバーザリミット 新体操の女王マムーンの軌跡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡の予告編 動画
映画「オーバーザリミット 新体操の女王マムーンの軌跡」解説
この解説記事には映画「オーバーザリミット 新体操の女王マムーンの軌跡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡のネタバレあらすじ:起・ロシア式選手育成
ロシア代表の新体操選手のリタ。彼女の体調の良し悪しなどお構いなく、ハードな練習が繰り返され、コーチのアミーナと監督のイリーナからの厳しいゲキが飛ぶ。
それは大会本番も変わらず、たとえアミーナがその出来を褒めたとしても、イリーナの理想は高く、リタの演技には満足しない。そして、大会でチームメイトでライバルのヤナにトップの座を奪われてしまった。
オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡のネタバレあらすじ:承・練習の合間に
コーチ陣からの叱咤を振り払うように、それでもリタは水泳やルームランナーで一人静かに鍛え続けることをやめなかった。ルームランナーで走りながら流行の歌を歌い、同じくロシア代表の水泳選手で遠く離れて練習している恋人とは、スマートホンでのビデオ通話をする時はリタの表情も綻ぶ事があった。
恋人の存在や、彼女を誇りに思う家族の存在はリタを支え、つま先に故障を抱えつつも、専門の医者と入念なチェックをして練習を続けた。
オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡のネタバレあらすじ:転・各所で問題発生
リタがロシア代表に選ばれるかどうかという時、ちょうど、ロシアによる国家ぐるみのドーピング問題が明るみに出てしまい、リオ五輪への参加自体が危ぶまれた。さらに、リタの父親がガンを患っている事が発覚した。
コーチ陣に心配をかけてしまうからと、練習場へ父親の事は持ち込まずにいたが、アミーナがリタと母親の電話のやり取りに気づき、監督のイリーナにも知られてしまった。イリーナは、ボールの演技の時は恋人との愛を、フープの演技の時は父親の病を想って、祈るように演技するように指導した。
オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡の結末:リオへ
無事リオ五輪へ出場することができたロシア選手団。リタは病の父とそれを看る母をおいてブラジルへ向かった。恋人でロシアの競泳代表選手のアレクサンドルとの半年ぶりに束の間の再会を喜び、二人はそれぞれの最終調整地へ向かった。選手団についてこなかったイリーナは画面越しにリタに最後の指導をした。しかし、最後の練習は失敗のまま本番を迎える事になった。
リタは個人総合で金メダルに輝き、成功をおさめた。
ブラジルからリタが帰国した直後、闘病中の父は亡くなった。そして、リオ五輪を最後にリタは新体操を辞めるのだった。
以上、映画「オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡」のあらすじと結末でした。
オーバー・ザ・リミット/ 新体操の女王マムーンの軌跡のレビュー・考察:全てはトップに立つために
この作品の主人公は間違いなく選手のリタである。しかし、見終わって記憶に残っているのはコーチと、とりわけ監督の厳しい罵倒じみた言葉。バンクーバー五輪以降、ロシアは五輪でメダルを獲得するために若手の育成に励んだ。リタもその若手の一人だろう。いわゆる「褒めて伸ばす」と言うスタンスとは真逆の様は、ロシアスポーツ界で通常の物なのかは判然としない。ただ、リタの表情は練習場では緊張からの無表情より、なにを言われても傷つくまいとする無感情による無表情のように見えてならなかった。華々しい表舞台の裏に、血も滲むような努力があるのは承知しているがリオ五輪での演技と笑顔を見ているだけに、驚愕した。
この映画の感想を投稿する