囚われた女の紹介:1989年オーストラリア映画。レイプ犯ニコルズが、公判が始まろうとする裁判所から判事や警官を射殺して脱走。逃走するニコルズは,、薬物依存症で娘を取り上げられたシングルマザーのアシュリーを拉致し、アシュリーの家に立て籠もりました…という内容のサスペンス映画です。実際にあった事件を題材にしており、映画のエンディングには、本人であるアシュリーのインタビュー映像も収められています。
監督:ジェリー・ジェームソン 出演者:デヴィッド・オイェロウォ(ブライアン・ニコルズ)、ケイト・マーラ(アシュリー・スミス)、マイケル・K・ウィリアムズ(ジョン・チェストナット警部補)、レオノア・ヴァレラ(カルメン・サンチェス刑事)、ジェシカ・オイェロウォ(メレディス・マッケンジー)、ミミ・ロジャース(キム・ロジャース)ほか
映画「囚われた女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「囚われた女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
囚われた女の予告編 動画
映画「囚われた女」解説
この解説記事には映画「囚われた女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
囚われた女のネタバレあらすじ:起
シングルマザーで薬物依存症のアシュリーは、薬物から脱却するためのカウンセリングを受けています。アシュリーは「薬物によって、一人娘を取り上げられ、今は娘を取り戻すために頑張っている」と話します。帰り際、カウンセラーがこの本を読みなさいと『人生を導く5つの法』をアシュリーに渡します。本には関心のないアシュリーは、その本を忘れて帰りました。
レイプ犯として裁判を受けようとするニコルズは、警官らに拘束され裁判所に移されます。女性警官が一人になった隙を見て、殴り倒したニコルズは拳銃を奪い裁判室へ向かいます。中にいた判事と速記者を射殺して逃げると、追ってきた警官も射殺し、車を次々奪い逃亡しました。
現場にはチェストナット警部補とサンチェス刑事がいて、二人はニコルズを追い始めます。ニコルズは1軒の家の前にいました。中では若い女性リンが赤ん坊を抱いています。ニコルズは自分の息子に会いに来ていましたが、すぐチェストナット警部補らがやって来て、ニコルズはそのまま逃げます。
一方、アシュリーはすぐエンストする車のせいで今日も仕事に遅れ、店長に叱られます。店長は「女の人が持ってきた」と言って、『人生を導く5つの法』の本を渡します。店に、娘のペイジを預かっているキム叔母さんがやって来ます。明日ペイジに会う事を許されたアシュリーは、仕事が終わると自宅に帰りました。
囚われた女のネタバレあらすじ:承
アシュリーの家は郊外の一軒家で、ペイジに会うため、おもちゃの整理をしていました。その時、おもちゃ箱から自分が隠していたヤクが出てきます。アシュリーは誘惑に負けて吸い込みます。ハイになったアシュリーは部屋を片付け終わると、煙草がない事に気づきます。
深夜、アシュリーが車に煙草を取りに行くと、隠れていたニコルズがアシュリーを拉致し、家になだれ込んできます。ニコルズは銃を突きつけアシュリーを拘束します。ニコルズは、アシュリーの家族の事を聞きました。アシュリーが話し終わると、今度はニコルズに聞きました。ニコルズは「レイプはやっていない。あいつは7年間付き合った女だ。オレが別の女リンに子供を作ったことから、あいつは牧師と不倫をした。そしてオレは謝って問題を解決しようと部屋に行ったんだ。収監中に息子が生まれたことを知った。名前も知らない息子に会いたいんだ」と説明します。
そのころチェストナット警部補は、ニコルズが警察無線を奪って逃走していることを知ります。サンチェスに「ニコルズは賢い奴だ」と言いながら、ニコルズの無線に話しかけます。チェストナット警部補が、ニコルズの息子の名前をクリストファーだと教え「今、投降したらクリストファーに会わせてやる」と言うと、ニコルズは話し始めます。しかし、途中で無線を壊し、アシュリーに「ヤクはないのか?」と聞きます。
囚われた女のネタバレあらすじ:転
アシュリーは自分が吸っていた『アイス』という覚せい剤を出します。「お前もやれ」と言うニコルズに「私はやらない」と言うと、ニコルズは一人で二人分を吸い込みます。いまだかつてない刺激を得たニコルズは「クリストファーを連れてメキシコへ逃げる、お前もペイジと一緒に行こう」と誘いました。
テレビではマッケンジー記者が「ニコルズの捜査にFBIが動きだした。そしてニコルズが乗っていたトラックのナンバーが判明した」と報道します。ニコルズは「トラックを捨てに行く」と言って、アシュリーを外に出し、2台の車を走らせます。アシュリーは逃げるチャンスはあったものの、逃げずにトラックを乗り捨てたニコルズを車に乗せ、自宅に戻ります。
ニコルズはアシュリーの事を信用し始めました。そしてアシュリーに「その本を読んでくれ」と言います。アシュリー自身初めて読む『人生を導く5つの法』を、ニコルズに読んで聞かせます。最初は「宗教めいたものは読むな」と言っていたニコルズでしたが、今度は最後まで聞きました。
朝になり、アシュリーは朝食を作りニコルズと一緒に食べます。そしてアシュリーは「9時に娘に会う約束がある、会いたい」とニコルズに言うと、ニコルズは「会いに行け」と言います。
囚われた女の結末
時間になり、アシュリーは家を出ます。窓からニコルズが覗いていました。車に乗りしばらく走ったアシュリーは、携帯電話で警察に通報します。無線での会話で、ある程度の位置を把握していた警察は、アシュリーの家を特定し、ヘリを飛ばします。
やがてチェストナット警部補らの乗ったパトカーが集結します。取り囲まれたニコルズは狙撃隊が狙っているの見ました。テレビでは、監禁されていた女性が通報したと報道しています。部屋で身をひそめるニコルズに、チェストナット警部補がマイクで説得しますが、ニコルズは逆にテレビに発砲し、現場は騒然となります。
チェストナット警部補はアシュリーを呼び「説得してくれないか?」と頼みます。アシュリーが「なんと言えばいいの?」と聞くと「自分の言葉でいい」と返します。アシュリーは『人生を導く5つの法』のくだりをマイクで話し始めました。黙って聞いていたニコルズは、リンの留守番電話にクリストファーに向けたメッセージを残し投降しました。
ニコルズは警官らに取り押さえられ逮捕されました。チェストナット警部補は「君のおかげだ」とアシュリーに礼を言います。その後アシュリーは麻薬依存症から脱出し、ペイジを引き取って再婚しました。ニコルズは終身刑を受け、クリストファーに会うのを夢見て刑期を務めていました。
以上、映画「囚われた女」のあらすじと結末でした。
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