父の祈りをの紹介:1993年イギリス,アメリカ映画。15年もの間無実の罪で服役生活をさせられたジェリーの、長きに渡る冤罪を勝ち取るまでの過程を描いたドラマ。実際にあった話が元に映画化されたもので、同様に投獄された父親との親子愛も注目すべき所となっています。ダニエル・デイ・ルイスの熱演にも注目です。
監督:ジム・シェリダン 出演:ダニエル・デイ=ルイス(ジェリー・コンロン)、エマ・トンプソン(ガレス・ピアース)、ピート・ポスルスウェイト(ジュゼッペ・コンロン)、ジョン・リンチ(ポール・ヒル)、ほか
映画「父の祈りを」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「父の祈りを」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
父の祈りをの予告編 動画
映画「父の祈りを」解説
この解説記事には映画「父の祈りを」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
父の祈りをのネタバレあらすじ:起
北アイルランドのベルファスト。ジェリー(ダニエル・デイ・ルイス)は働きもせず、屋根に上り、家に侵入しては金属を盗むなどしていました。その姿をイギリス兵に見られ、狙撃兵だと勘違いされたジェリーは銃撃されてしまいます。
その騒動のせいでジェリーはIRAに呼び出されてしまいます。そこで脚を撃たれそうになったジェリーでしたが、父親のジュゼッペ(ピート・ポスルスウェイト)が駆けつけ難を逃れます。
ジェリーが目をつけられたことを心配したジュゼッペはジェリーをイギリスに送ることにしました。イギリス行きの船に乗りイギリスにたどり着いたジェリー。その頃ロンドンではIRAによる爆破テロが多発していました。無一文で相変わらず盗みを働いていたジェリーでしたが、そのときに起こった爆破テロの関与の疑いで警察に拘束されてしまいます。
父の祈りをのネタバレあらすじ:承
爆破テロなど全く関与していないジェリーでしたが、イギリス警察に拘束され、暴行されるなど厳しい尋問を受けてしまいます。ジェリーが拘束されたことを知ったジュゼッペはジェリーを救うためにイギリスに向かいます。
しかし警察は全くの無関係のジュゼッペや叔母まで拘束してしまうのです。ジェリーは警官に父親を殺すと脅されて、仕方なく自供書に署名してしまいました。その後、ジュゼッペも拘留所に移送されてきます。拘留所で再会した親子。ジュゼッペはジェリーの無実を確認し安心します。
やがて、裁判が始まりジュリーは当然の無実を主張しますが、主張内容を証明できず有罪判決となってしまいます。ジェリーは無期懲役、ジュゼッペは懲役12年の刑が下されました。
父の祈りをのネタバレあらすじ:転
ジュゼッペは無罪を勝ち取る為に控訴していくことを決意しました。しかしジェリーはどうにもならない状況に嫌気が差し、腐ってしまいます。刑務所内でできた悪友とつるむようになり、薬に手を出すようになってしまいます。そんなジェリーをジュゼッペは叱り、更正させるように努めました。
その頃、爆破テロの真犯人が逮捕されることになりました。しかし警察はそのことすら、もみ消そうとしたのです。そのことを同じ刑務所内に入ってきた犯人に聞いたジェリーは、無実を証明できるといきり立ちますが、IRAの者とは関わりたくないジュゼッペは、彼に関わることを拒否します。
ジェリーは動き出そうとしないジュゼッペが不満で仕方なくなります。犯人のこの証言を利用し動き出したいジェリーでしたが、刑務所内で暴動を起こし、気に入らない看守長を殺そうとするこの男に嫌気が差してしまいます。以降ジェリーはジュゼッペがやっている地道な嘆願活動を手伝うようになりました。
父の祈りをの結末
しかしジュゼッペの体調が日に日に悪化していくようになりました。刑務所内で死にたくないと言うジュゼッペの願いを叶えようと、担当弁護士のピアース(エマ・トンプソン)を通じてジュゼッペの移送を依頼しますが拒否されてしまいます。
やがて呼吸困難になったジュゼッペは病院に搬送されますが、そのまま帰らぬ人となってしまいます。ジュゼッペの死を知ったジェリーはますます嘆願活動に熱が入っていきます。ピアースと獄中面談を繰り返し、自らと父の冤罪を訴え続けました。
ある日、手違いながらもピアースがジェリーの調書を読む機会を得て、新しい証拠を手に入れます。そして再審がはじまり、ジェリーのアリバイが取れていながらも、それを放置され提出されていなかった事実を提示すると、裁判長は無罪を言い渡しました。
自由を勝ち取ったジェリーでしたが、父ジュゼッペや未だ拘束されている仲間の無罪を勝ち取るまでは戦い続けると宣言します。
以上、映画「父の祈りを」のあらすじと結末でした。
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