カニング・キラー 殺戮の沼の紹介:2007年アメリカ映画。アフリカ中部の小国・ブルンジ共和国のキビラ湿地帯に実際に生息する巨大ワニ“グスタブ”の恐怖を描いたパニック・スリラー作品です。内戦が続くブルンジに乗り込んだアメリカのテレビクルーは民衆を虐げる支配者の虐殺行為に出くわし、支配者と巨大ワニの両方に追われることに…。
監督:マイケル・ケイトルマン 出演:ドミニク・パーセル(ティム・マンフリー)、ブルック・ラングトン(アビバ・マスターズ)、オーランド・ジョーンズ(スティーブン・ジョンソン)、ユルゲン・プロホノフ(ジェイコブ・クリーグ)、ギデオン・エメリー(マット・コリンズ)、ガブリエル・マレマ(ジョジョ)、パトリック・リスター(ロジャー・シャープ)ほか
映画「カニング・キラー 殺戮の沼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カニング・キラー 殺戮の沼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カニング・キラー 殺戮の沼の予告編 動画
映画「カニング・キラー 殺戮の沼」解説
この解説記事には映画「カニング・キラー 殺戮の沼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カニングキラー殺戮の沼のネタバレあらすじ:起
アフリカ中部の小国、ブルンジ共和国では、長きにわたってツチ族とフツ族の間で内戦が繰り広げられていました。そんな中、国連軍に属する白人女性が虐殺の通報を受けて現地に調査に赴きました。
女性は数多くの死体が転がる戦場を進んでいましたが、隠れていた巨大なワニに喰い殺されてしまいました。この巨大な人食いワニは地元では“グスタブ”と呼ばれており、現地の住民やこの国を訪れた外国人などを次々と血祭りにあげていました。
所変わって、アメリカ・ニューヨークのテレビ局。報道部のプロデューサーを務めるティム・マンフリー(ドミニク・パーセル)は汚職事件の取材で失態を犯してしまい、上司のロジャー・シャープ(パトリック・リスター)に呼び出されました。
ティムが汚名返上として与えられた仕事とは、ブルンジに赴いて人々を恐怖に陥れている“グスタブ”の探索および捕獲の取材をすることでした。仕事を引き受けたティムは動物レポーターのアビバ・マスターズ(ブルック・ラングトン)やカメラマンのスティーブン・ジョンソン(オーランド・ジョーンズ)と共にブルンジ共和国へと飛びました。
カニングキラー殺戮の沼のネタバレあらすじ:承
ブルンジ共和国は今は停戦状態にはなっているとはいえ危険の絶えない国であり、ティム率いる取材クルーは政府軍の兵士数名の護衛を受けながら船で“グスタブ”の生息地へと向かいました。クルーには生物学者のマット・コリンズ(ギデオン・エメリー)も同行、“グスタブ”を捕獲するための巨大な檻も用意されていました。
一行は“リトル・グスタブ”と名乗る支配者が支配する戦闘地域を潜り抜け、現地のガイドを務めるジェイコブ・クリーグ(ユルゲン・プロホノフ)と合流して村に向かいました。クリーグは家族を“グスタブ”に殺されており、“グスタブ”への復讐を誓っていました。
村に着いた一行は長老の祈祷師の占いを受け、村人の協力を得て檻を運び入れ、監視カメラを備え付けて罠を張っておきました。その一部始終は何者かによってマークされていました。そして遂にクルーの前に巨大な“グスタブ”が姿を現しました。しかし、“グスタブ”は罠にはかからず、檻を転がして引き上げていきました。その際にマットは“グスタブ”に発信機を撃ち込んでいました。
その翌日。監視カメラは折からの雨によって映像が取れていませんでした。餌の動物が逃げたことから、スティーブンは一人で新たな餌を入手するために村に戻りました。ところが、村では武装集団が祈祷師たちを虐殺しており、スティーブンはその様子をカメラに撮るとティムらのキャンプに引き上げました。
カニングキラー殺戮の沼のネタバレあらすじ:転
スティーブンの撮った映像はパソコンに落とし込まれ、ティムたちクルーはこの映像を公開すべきか議論を交わしました。しかし、ティムたちのやり取りはリトル・グスタブの息がかかった政府軍の軍人に盗み聞きされていました。このリトル・グスタブこそが内戦の首謀者であり、祈祷師たちを虐殺した武装集団もまた政府軍の者たちだったのです。
その頃、かねてからアメリカに行きたがっていた村人のジョジョ(ガブリエル・マレマ)は目立とうとして檻の中にわざと入っていました。そこに“グスタブ”が襲いかかり、ジョジョは檻ごと川に沈められてしまいますが、間一髪でティムとスティーブンに助けられました。すると今度はアビバの姿が見当たりませんでした。アビバは政府軍兵士に襲われそうになっていましたが、現れた“グスタブ”がその兵士を食い殺しました。
ティムたちは取材を断念して撤退することを決めました。それを聞いた政府軍の兵士がティムたちを川辺に連行して殺そうとしましたが、息を吹き返したジョジョが兵士を射殺したことでティムたちは難を逃れました。雨も降ってきたことから、一行はひとまず川辺の小屋に身を寄せることにしました。
しかし、そこにも“グスタブ”が襲いかかってきました。兵士に撃たれて傷を負っていたクリーグは“グスタブ”に捕まってしまい、“グスタブ”を道連れに手榴弾で自爆しましたが“グスタブ”を倒すことはできませんでした。
グスタブは満腹になったのか、小屋の近くで眠り出しました。マットは一行に“グスタブ”が残虐化した経緯を語りました。内戦によって多数の死体が川に流れ、川には血と肉が溢れたことから、マットは人間の残虐行為こそが“グスタブ”に人肉の味を覚えさせてしまったのだと分析していました。その一方でリトル・グスタブ一味は自分たちの残虐行為の証拠であるスティーブンの映像を奪うべく動いていました。
カニングキラー殺戮の沼の結末
ティム一行はロジャーに辛うじて繋がった無線で助けを求め、一行を救出すべくヘリが飛ばされました。しかし、現れた兵士たちはロケット弾でヘリを狙い、ティムたちは兵士から逃れるべく逃げ出しました。その最中にジョジョは撃たれて負傷し、スティーブンは現れた“グスタブ”に喰い殺されてしまいました。
ティムはスティーブンのカメラを回収すると、アビバとジョジョを連れて逃げ出しました。そこに役人に扮したリトル・グスタブが現れ、ティムたちを助けるフリをして映像を収めたパソコンを奪おうとしてきました。
ティムたちは隙をついてリトル・グスタブの護衛をナイフで刺し、逃げようとしましたが、リトル・グスタブは銃を構えてしつこく追ってきました。そこに“グスタブ”が現れ、あらかじめアビバに血の混じったフェロモンの液体を身体にかけられていたリトル・グスタブは“グスタブ”に喰い殺されました。
ティムたち生き残りはブルンジ共和国を脱出、アメリカに帰る機内でスティーブンのカメラの中身を確認していました。ジョジョもティムたちと共に憧れのアメリカに行くことになりました。数年後、内戦は終結しましたが、“グスタブ”の脅威は今なお続いていました…。
以上、映画「カニング・キラー 殺戮の沼」のあらすじと結末でした。
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