11:14の紹介:2003年アメリカ,カナダ映画。深夜11:14、車で走るケビンのフロントガラスに男がぶつかり死んでしまいます。通報されたケビンは保安官に逮捕されましたが、この事故には複雑なからくりがあり…という内容のサスペンス映画です。11:14の出来事がどうして起こったのかという事を4つの視点からとらえたユニークな作品です。
監督:グレッグ・マルクス 出演:ヒラリー・スワンク(バジー)、パトリック・スウェイジ(フランク)、レイチェル・リー・クック(シェリー)、ヘンリー・トーマス(ジャック)、バーバラ・ハーシー(ノーマ)、ブレイク・ヘロン(アロン)、クラーク・グレッグ(保安官)、ショーン・ハトシー(ダフィ)、スターク・サンズ(ティム)、コリン・ハンクス(マーク)ほか
映画「11:14」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「11:14」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
11:14の予告編 動画
映画「11:14」解説
この解説記事には映画「11:14」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
11:14のネタバレあらすじ:起
ケビン(リック・ゴメス)が飲酒運転で誰かと電話で話しながら車を走らせています。深夜11時14分、陸橋の下に差し掛かったところでフロントガラスに衝撃が走ります。こわごわ車を降りて見てみると、男が倒れています。男は顔がつぶれて死んでいました。
ケビンが困っていると、通りかかった乗用車が止まります。運転していたのは中年女性のノーマ(バーバラ・ハーシー)で「シカを撥ねたのね、警察に連絡してあげよう」と言うと、ケビンは「すでに通報した」と嘘をついてごまかし、その場をしのぎます。
ケビンは死体を布でくるみトランクに押し込むと、パトカーがやって来ます。保安官(クラーク・グレッグ)が「シカを撥ねたのか」と聞いたものの酒の匂いに気づき、車を降ろされ検査を受けるケビン。更に免許書を要求され「忘れてきた」と嘘をつき、保安官に免許取消中な事がバレてしまいます。
保安官は「今日は忙しくて手錠がない」と言って結束バンドで縛り、パトカーに乗せようとすると、すでに男女二人が逮捕されて乗っていました。保安官が「奥へ詰めろ」と言っている間に、ケビンは結束バンドをナイフで切り墓地へ逃走します。
墓地横の一軒家の前で、さっき会ったノーマに出くわし、「夫のフランク(パトリック・スウェイジ)が撥ねられたシカを見に行って帰ってこない。今、私の子供が車に撥ねられたと聞いた」と話します。
適当に返事をしていると保安官が追いかけてきて、ケビンは再び走って逃げます。しかし墓地でボーリングの玉に足が引っ掛かり転倒したところを保安官に逮捕されます。そしてあとから来たノーマが「よくも私の娘を」と言います。
11:14のネタバレあらすじ:承
深夜11:00前、ティム(スターク・サンズ)を友人のマーク(コリン・ハンクス)とエディ(ベン・フォスター)がワゴン車で迎えにきました。3人は夜の道路を車で走り、対向車や標識に食べ物を投げつけて遊んでいます。
エディが丁度走ってきた対向車にドーナツを投げつけたところ、命中して喜びます。ティムは本に火をつけて道路に放り投げます。突然エディが後ろの窓を開けて、ペニスを出して小便をし始めます。
運転するマークが「オレの車に小便をかけるな!」と振り返ってどついていた時、目の前を女性が横切り、撥ね飛ばしてしまいます。倒れた女性の横には彼氏らしき男がいて、目が合います。怖くなったマークが車を走らすと、彼氏は拳銃を2発、車のリアガラスに撃ちこみます。
車内ではエディが股間を押さえて苦しんでいました。女性を撥ねた時の急ブレーキで、窓が閉まりペニスが切断されていたのです。「このまま死にたい」と言うエディ、「逃げる」と言うマークを制し、ティムは走ってペニスを探しに行きます。
現場にはすでに救急車が来て死んだ女性を搬入しています。救急隊員がいない間に、ティムが中に入ると、クーラーボックスの中にエディのペニスがありました。ペニスを盗み出した時、救急隊員に見つかり走って逃げたエディは、マークの車に乗り込みます。陸橋に通りかかった時、下の道路を見るとケビンが保安官に問い詰められていました。
深夜11:04頃、車で出て行くシェリー(レイチェル・リー・クック)を父のフランクが見ています。シェリーが出て行くとフランクは愛犬を散歩に連れだします。墓地でシェリーの車の鍵を見つけ、側で若い男が石像の頭で顔を潰されて死んでいるのを見つけます。
シェリーが殺した?と思ったフランクは死体を車のトランクに積みます。そして道路を走っていると、エディにドーナツを投げつけられます。
陸橋の上に着き、下の道路に死体を放り投げると、丁度通りかかったケビンの車のフロントガラスに落ちます。その時、愛犬が逃げ出し、フランクが後を追いかけ、道路で燃えている本で血の付いたシャツを燃やします。
そこへノーマが通りかかり、「シカを撥ねた車がいた、シカが見当たらないので探して来て」と頼み、フランクが探しに行った時、シェリーが撥ねられた現場を見ました。
11:14のネタバレあらすじ:転
ダフィ(ショーン・ハトシー)が女友達のバジー(ヒラリー・スワンク)がいるコンビニに入ったのは11:00前でした。ダフィが「シェリーが妊娠した。堕胎する金が500ドルいる。強盗にあった事にして金を出せ」と言います。バジーが断り揉めていると、エディとマークが飲み物とドーナツを買いに来ます。二人が帰ると、今度はシェリーが入って来ます。「金は出来たの?」と言うと「まだだ」と言うダフィと二人で奥に入って行きます。
ダフィが置いていた拳銃を手に取ったバジーが遊んでいると、間違って発砲しショーケースを壊してしまいます。慌てたダフィはシェリーにジャンパーを着させて帰します。
ダフィは「こうなったら強盗に見せかけよう」と言ってレジから金を盗り、バジーの希望で二の腕を撃ちました。バジーに通報させ、車に乗ったダフィはカギが助手席にあるのを見ておかしいと思い、更にボーリングの玉が無くなっているのに気づきます。
シェリーに金を持っていくために走り出したダフィは、陸橋の上でフランクの車を見つけます。シェリーに「金が出来た」と大声で呼ぶと、道路を横切っていたシェリーがマークの車に撥ねられます。
ダフィは逃げる車に発砲し、駆けつけた保安官に逮捕されました。そして出てきたバジーに「お前も共犯だろう」と言うと、すんなり認めバジーも逮捕してパトカーに乗せます。その時、シカを撥ねた車がいると連絡が入り向かいました。
11:14の結末
シェリーにアロン(ブレイク・ヘロン)から電話が入ったのは10:54でした。シェリーはアロンと二股をかけ、堕胎費用を二人から巻き上げる計画でした。父のフランクはアロンの事が嫌いでシェリーを止めますが、迎えに来たアロンの元へシェリーは出て行きます。アロンが堕胎費用の小切手を渡すと、二人は墓地へ向かい、墓石の側でSEXを始めます。
激しく燃える二人の振動で、墓石の上にあった像の頭が落ちアロンは顔がつぶれて死んでしまいます。そこでシェリーはダフィの名前入りのボーリングの玉で、ダフィが殺したように見せかけようと考え、家に戻ります。
その時、シェリーは自分の車の鍵を落としていました。車の鍵が無い事から、フランクに鍵を借り、車に乗りますがバッテリーが弱く、何とか走りだします。
途中でエンストしていると、マークの車が通りかかり「ダフィはコンビニにいたぞ」と声をかけます。どうにかエンジンがかかるとシェリーはコンビニに向かいます。そしてダフィといちゃつきながら鍵がジャンパーの中にあるのを確認します。
その時、バジーが銃を発砲し、騒動の中「寒いからジャンパー貸して」と言ってダフィのジャンパーを借りると、ダフィの車からボーリングの玉を盗み墓地に向かいます。
墓地まで行くと、アロンの死体はフランクが持ち去った後でした。ボーリングの玉を墓地に放置し、家に帰ろうとしますが、エンジンがかからずケビンに電話します。シェリーはケビンともできていて、妊娠は嘘で、二人から金を巻き上げる計画をケビンとしていたのでした。
そこへダフィが通りかかり「金が出来た」という言葉に喜んだシェリーが道路を横切っていた時、マークの車に撥ねられたのでした。こうして、一番悪者のシェリーは死んでしまいました。
以上、映画「11:14」のあらすじと結末でした。
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