ブラック・ウィドウの紹介:2020年アメリカ映画。マーベル・コミックの人気キャラクターであり「アベンジャーズ」のメンバーでもあるブラック・ウィドウを単独主人公とするSFアクション超大作です。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズ第24作目となる本作は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)での事件の直後を舞台に、最強の女スパイであるブラック・ウィドウが自らの知られざる過去と向き合う過程を描きます。
監督:ケイト・ショートランド 出演者:スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)、フローレンス・ピュー(エレーナ・ベロワ)、デヴィッド・ハーバー(アレクセイ・ショスターコフ/レッド・ガーディアン)、レイチェル・ワイズ(メリーナ・ヴォストコフ)、O・T・ファグベンル(リック・メイソン)、ウィリアム・ハート(サディアス・サンダーボルト・ロス)、レイ・ウィンストン(ドレイコフ)、エヴァー・アンダーソン(少女時代のナターシャ・ロマノフ)、ヴァイオレット・マッグロウ(少女時代のエレーナ・ベロワ)、オルガ・キュリレンコ(アントニア・ドレイコフ)、ジュリア・ルイス=ドレイファス(ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンティーヌ)ほか
映画「ブラック・ウィドウ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラック・ウィドウ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブラック・ウィドウの予告編 動画
映画「ブラック・ウィドウ」解説
この解説記事には映画「ブラック・ウィドウ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラック・ウィドウのネタバレあらすじ:起
1995年。旧ソ連がキャプテン・アメリカに対抗して生み出したスーパーソルジャー“レッド・ガーディアン”ことアレクセイ・ショスターコフ(デヴィッド・ハーバー)はアメリカ・オハイオ州でスパイ活動をしていました。
アレクセイは“妻”を演じる科学者メリーナ・ヴォストコフ(レイチェル・ワイズ)、“長女”役のナターシャ・ロマノフ(エヴァー・アンダーソン)、“次女”役のエレーナ・ベロワ(ヴァイオレット・マッグロウ)と共に“家族”として潜伏生活を送っていましたが、アレクセイは新たな任務を受けてロシアに帰還、“家族”は解散となりました。
その後、アレクセイはスパイ養成プログラム“レッドルーム”の支配者であるドレイコフ将軍(レイ・ウィンストン)にはめられて強制収容所送りとなり、メリーナは引き続きロシアで科学者として活動しました。ナターシャとエレーナはレッドルームに入れられ、そこでスパイ兼暗殺者としての訓練を受けました―――。
―――2016年。ナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)は最強の女スパイ“ブラック・ウィドウ”として“アベンジャーズ”の一員となっていました。しかし、“ソコヴィア協定”を巡ってアベンジャーズは分裂、“シビル・ウォー”を引き起こしました。(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』参照)
協定反対派のキャプテン・アメリカ側についたブラック・ウィドウは国際指名手配となり、執拗に追うサディアス・“サンダーボルト”・ロス国防長官(ウィリアム・ハート)の追跡を逃れ、ノルウェーにいる協力者リック・メイソン(O・T・ファグベンル)に匿われました。ところがブラック・ウィドウは正体不明の謎の暗殺者“タスクマスター”に襲撃されました。
タスクマスターはアイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンなどの技と戦闘能力を駆使し、相手を観察するだけで能力をコピーしてしまう強敵です。苦戦しながらも何とか逃げ切ったブラック・ウィドウは隠れ家のあるブダペストへと引き返しました。
ブラック・ウィドウのネタバレあらすじ:承
ブダペストでブラック・ウィドウを待ち構えていたのは、かつてオハイオ州でブラック・ウィドウの“妹”を演じていたエレーナ(フローレンス・ピュー)でした。レッドルームで訓練を受けていたエレーナは今やブラック・ウィドウに匹敵する実力を有していましたが、とある任務中に解毒剤を手にしたことにより洗脳が解けて脱走したのです。
エレーナの話によると、ブラック・ウィドウがS.H.I.E.L.D.に加入するための最終試験として暗殺したはずのドレイコフが実は生きており、レッドルームを率いて各地で誘拐してきた少女たちを暗殺者として養成、洗脳しているとのことでした。エレーナはブラック・ウィドウに、ドレイコフに洗脳された女性暗殺者集団“ウィドウ”を洗脳から解くのに協力してほしいと言いました。
ブラック・ウィドウとエレーナはレッドルームの在り処を突き止めるべく、メイソンの協力を得てアレクセイが収監されている強制収容所へ乗り込みました。激しい攻防戦の末、ブラック・ウィドウとエレーナは何とかアレクセイを脱獄させることに成功しましたが、アレクセイは現在のレッドルームがある場所については何も知りませんでした。
ブラック・ウィドウらは今度はメリーナと接触を取り、“家族”は再集結を果たしました。メリーナはドレイコフが世界中の全ての“ウィドウ”の行動を監視し、思うがままに操る技術“フェロモンロック”の開発に従事していました。メリーナはブラック・ウィドウらを裏切り、レッドルームに彼女たちの存在を報告しました。ブラック・ウィドウ、エレーナ、アレクセイはレッドルームの襲撃を受けて捕らえられてしまいました。
ブラック・ウィドウのネタバレあらすじ:転
レッドルームは空中に浮かぶ空中要塞となっていました。メリーナは研究の成果を報告するためにドレイコフと対面しましたが、実はメリーナはブラック・ウィドウが変装したものでした。ブラック・ウィドウはあらかじめメリーナたちと口裏合わせをしており、レッドルームを壊滅させてS.H.I.E.L.D.に突き出す作戦を立てていたのです。
ブラック・ウィドウの身体にもフェロモンロックが埋め込まれており、ドレイコフはブラック・ウィドウを洗脳しようとしましたが、ブラック・ウィドウはネリーナからあらかじめ教えてもらったフェロモンロックの攻略法を使って難を逃れ、ドレイコフをあと一歩のところまで追い詰めました。
ところが、ブラック・ウィドウの前にまたしてもタスクマスターが現れました。タスクマスターの正体はドレイコフの娘アントニア(オルガ・キュリレンコ)だったのです。
かつてブラック・ウィドウがドレイコフを襲撃した際、一緒にいたアントニアも死んだと思われていました。ドレイコフは瀕死の重傷を負ったアントニアを延命させるために首にチップを埋め込み、洗脳を施して最強の暗殺者に仕立て上げたのです。
事実を知ったブラック・ウィドウはショックを受け、駆け付けた“ウィドウ”たちに痛めつけられました。そこに解毒剤を持ったエレーナが現れ、その場にいた“ウィドウ”たちの洗脳を解いていきました。
ブラック・ウィドウの結末
監禁場所から脱出していたアレクセイとメリーナは“ウィドウ”たちをヘリに乗せて脱出しましたが、ブラック・ウィドウとエレーナはタスクマスターと交戦している間にヘリに乗り損ねてしまいました。
ブラック・ウィドウは墜落を始めたレッドルームのコントロールルームに入り、フェロモンロックを破壊して世界中の全ての“ウィドウ”を解放しました。ブラック・ウィドウとエレーナはパラシュートを使ってレッドルームから脱出しました。
ブラック・ウィドウはなおも追いすがるタスクマスターに解毒剤を浴びせ、彼女を洗脳から解き放ちました。ブラック・ウィドウ、エレーナ、アレクセイ、メリーナの“家族”は集結を果たしましたが、ロス長官らがレッドルームの墜落現場に到着したため、ブラック・ウィドウはエレーナら3人を逃がしました。
2週間後、髪型を金髪ボブに変えたブラック・ウィドウはメイソンからクインジェットを提供してもらい、ラフト刑務所に収監されているアベンジャーズの仲間たちを脱獄させるために出発しました―――。
―――時は流れ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアベンジャーズがサノスを倒した後の世界。エレーナは既に故人となっていたブラック・ウィドウの墓を訪れていました。
エレーナの前にヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンティーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の登場人物)が現れ、エレーナに「あなたのお姉さんの死に対して責任がある人」としてアベンジャーズの一員であるホークアイの暗殺を依頼しました。
以上、映画「ブラック・ウィドウ」のあらすじと結末でした。
「ブラック・ウィドウ」感想・レビュー
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コロナの影響で1年以上延期になってしまった待望のマーベル作品が遂に劇場公開。元スパイの彼女がアベンジャーズになった理由が明かされる本作。スパイアクションさながらのトリックも見どころ。今後もマーベル作品から目が離せない!
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女性スパイを題材にした映画はいろいろありますが、その中でもかなりアクションが派手でスケールが大きいです。主人公のブラックウィドウとその家族の絆、困難を乗り越えていく過程など人間ドラマも充実していてお勧めです。
マーベルのアベンジャーズシリーズ映画に登場するヒロイン、ブラックウィドウの過去が明らかになる映画。本作は特に女性の格闘シーンやアクションシーンが見所で、謎めいたヒロインの家族なども登場するのでファンには見逃せないストーリーになっています。