ステージ・マザーの紹介:2020年カナダ映画。音信不通だった息子の訃報が入り、息子の葬式に向かった母が周りの人と会うことで、ゲイだった息子がどのように生きてきたかを知ることとなる。そして息子が残したゲイバーを再建するために、尽力を注ごうと奮起する話。
監督:トム・フィッツジェラルド 出演:ジャッキー・ウィーヴァー(メイベリン)、ルーシー・リュー(シエナ)、エイドリアン・グレニアー(ネイサン)、ヒュー・トンプソン(ジェブ)、マイア・テイラー、アリスター・マクドナルド、オスカル・モレノ、ジャッキー・ビート、ほか
映画「ステージ・マザー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ステージ・マザー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ステージ・マザーの予告編 動画
映画「ステージ・マザー」解説
この解説記事には映画「ステージ・マザー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ステージマザーのネタバレあらすじ:起
サンフランシスコにあるゲイバーでドラァッグクイーン達によるショーが行われていました。出番を待ち準備していたリッキーは、怪しげな薬を飲んで舞台に上がります。そして様子のおかしくなったリッキーは舞台上で倒れてしまい、そのまま亡くなってしまいました。
メイベリン(ジャッキー・ウィーヴァー)は聖歌隊のリーダーで、歌唱指導をしています。そんな彼女に見知らぬ人物から電話が入ります。それはリッキーのパートナーであるネイサン(エイドリアン・グレニアー)からの、愛する息子リッキーの訃報の知らせでした。
ゲイである息子リッキーを理解せず追い出した夫ジェブ(ヒュー・トンプソン)が引き止めるも、メイベリンは愛する息子の葬式に向かいます。サンフランシスコに到着し、息子の葬式に参加しますが、ドラァッグクイーンのパフォーマンスが取り入れられたような式で、驚いたメイベリンは席を立ち出ていってしまいます。
翌日、リッキーの住んでいたアパートに向かったメイベリン、そこには共に住んでいたネイサンもいました。リッキーの事情をよく知っていたネイサンは、彼を追い出し何もしなかったメイベリンに敵意を向けます。話を聞こうとしないネイサンに追い出されてしまったメイベリン。
アパートの外でリッキーの親友だったと話すシエナ(ルーシー・リュー)と出会います。リッキーと同じ名前の幼い赤ん坊を連れた彼女とすぐに打ち解けたメイベリンは、シエナにネイサンとの間を取り持ってもらうようにしました。
ステージマザーのネタバレあらすじ:承
メイベリンの許しを得ないと結婚は出来ないと話していたリッキー、結局許されることなくリッキーはいなくなってしまいます。ネイサンがメイベリンに敵意を向ける理由はそれでした。
さらに二人が住んでいたアパート、そしてリッキーが経営していた「パンドラボックス」というゲイバーは共にリッキーの名義になっていて、ネイサンには手出し出来ない状態。どうするかは身内であるメイベリンに委ねるしかない状況でした。
ゲイバーの経営などとても出来ないと考えたメイベリンでしたが、息子の大切にしていたゲイバーを見たくなりネイサンにお願いして見せてもらうことになったのです。
パンドラボックスにやってきたメイベリン。息子の残した忘れ形見であるゲイバーでしたが経営状況が良くない事を知ります。リッキーの残した場所を触られたくないネイサンの反対もありましたが、メイベリンの中にどうにかして息子の大切な場所を守りたい、そんな気持ちが生まれ、パンドラボックスを再建しようと考えたのです。
再建の手始めとして、メイベリンは意外にレベルの高い若手ドラァッグクイーン3人の歌唱力に目をつけます。歌唱指導をし、生歌とコーラスをライブで見せられるようにしました。
ステージマザーのネタバレあらすじ:転
薬物に手を出している者を救ったり、母親と疎遠になっている若手を取り持ったり、男に暴力を振るわれたシエナを救ったり、メイベリンはすっかりこのパンドラボックスになくてはならない存在になっていったのです。
そして自らも観光客誘致をしてもらうために出会ったオーガストと、互いに惹かれ合うようになります。しかし既婚者であるメイベリンは、一歩先に踏み出すことは出来ませんでした。オーガストのおかげもあり、パンドラボックスの経営は少しずつ右肩上がりになっていきます。メイベリンも生まれ変わったように生き生きとしていました。
そんな中、ライブ中にジェブがやってきます。テキサスにメイベリンを連れ戻そうとするジェブに、メイベリンはある条件を出しました。それはパンドラボックスの全権をネイサンに譲ることでした。
メイベリンは自分がいなくても大丈夫なように手筈を整えた後、皆に惜しまれながらテキサスへと戻っていきました。テキサスに戻ったメイベリンはどこか火の消えたようでした。
ステージマザーの結末
ある日、ネイサンから貰ったDVDを見ることにしました。それは生前のリッキーが歌っている映像。メイベリンが聞き入っていると、それをジェブが止めてしまいます。それが原因で口論となり、一向に息子を認めようとしないジェブに三行半を突きつけたメイベリンは、胸に秘めたある情熱に気づきます。
彼女は再びパンドラボックスに戻ることにしたのです。
レコード屋にいるオーガストを探し出したメイベリンは、彼の気持ちに応えられなかった事を侘び、今は応えられる気持ちがある事を告げます。メイベリンの気持ちをオーガストは喜んで受け入れました。
メイベリンがくすぶらせていた情熱、それは自らがステージで歌うことでした。緊張しながらも彼女はステージに立ち、リッキーの映像をバックに思いっきり歌を披露したのでした。
以上、映画「ステージ・マザー」のあらすじと結末でした。
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