ドリームプランの紹介:2021年アメリカ映画。世界最強のテニスプレーヤー、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹。 2人の破天荒な実父リチャードの驚きの実話。テニス未経験のリチャードが、娘たちが生まれる前に独学で作成した常識破りで唯一無二の「計画書=ドリームプラン」。その計画を信じ実行し続けた父と娘たち。ふたりの世界チャンピオン誕生の知られざる秘密を描いた感動のストーリー。ウィル・スミスがプロデューサーとして映画化を熱望。エンディングテーマはビヨンセが親友セリーナのために書き下ろした力強いメッセージを放つ新曲。不可能をぶち壊し突き進んでいくリチャードの姿に心揺さぶられる作品。
監督:ライナルド・マルクス・グリーン 出演:ウィル・スミス(リチャード・ウィリアムズ)、アーンジャニュー・エリス(オラシーン・ウィリアムズ)、サナイヤ・シドニー(ビーナス・ウィリアムズ)、デミ・シングルトン(セリーナ・ウィリアムズ)、トー・ゴールドウィン(ポール・コーエン)、ジョン・バーンサル(リック・メイシー)ほか
映画「ドリームプラン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドリームプラン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドリームプランの予告編 動画
映画「ドリームプラン」解説
この解説記事には映画「ドリームプラン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドリームプランのネタバレあらすじ:起
アメリカ・ロサンゼルス南部のコンプトン。
ギャングがはびこり、治安の悪さで知られたこの街で、ウィリアムズ一家は父リチャード(ウィル・スミス)と母オラシーン(アーンジャニュー・エリス)、ビーナス(サナイヤ・シドニー)とセリーナ(デミ・シングルトン)以外にも3人の娘たちを抱えて狭い住居に暮らしていました。
ふたりの娘を世界最強のテニスプレーヤーに育てる夢を持つ、破天荒なウィリアムズ。彼はテレビで優勝したテニスプレーヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿を見て、テニス未経験ながら、姉妹が生まれる前から「世界王者にする78ページの計画書」なるものを独学で作成しました。
彼らが練習するのは、公営の荒れたテニスコート。お金もコネもなく、地元のギャングに絡まれリチャードが殴られることもありましたが、彼は娘たちを、敬意払われる人間に育てるために強く決心し、彼女たちの盾となっていました。
リチャードとオラシーンの熱意ある指導により、ビーナスとセリーナはみるみる技術を付けていきました。
ドリームプランのネタバレあらすじ:承
娘たちを次の段階へ進ませようとする中で、リチャードにはプロのコーチを雇ったり、高価なトレーニングを受けさせるお金はありません。彼女たちのビデオを作成して、コーチの依頼をしに回りますが、無料でしかも2人も引き受けてくれる人は皆無でした。
そんなある日、リチャードは娘2人を連れて、高級住宅地を訪れます。
その1つの豪邸のテニスコートでジョン・マッケンローをコーチングしているボール・コーエンがいました。リチャードはマッケンローが席を外した隙に、コーエンに娘たちのプレーを見てほしいと強引に頼み込みます。
マッケンローが戻ってくるまでの条件付きで彼女たちと打ち合ったコーエンはその実力を認め、無料で指導することを了承しました。ただし、ふたりではなくビーナスのみ。
これにセリーナは気落ちしますが、オラシーンが練習に付き添い、彼女を励まします。
プロになるためにはジュニア大会に出場し名前を覚えてもらう必要があるというコーエンの考えのもと、ビーナスは初めての大会に出場しました。
裕福な白人ばかりの中で、ウィリアムズ一家は浮いた存在でしたが、ビーナスは次々と相手を打ち負かし、見事優勝しました。
しかし、その帰り道。トロフィーを手にして大喜びの子供たちを前にリチャードは「自慢をしてはいけない」と強く叱ります。リチャードは謙虚さを教えたかったのです。
ビーナスの評判はたちまち広まり、スポーツエージェントからも契約を持ち掛けられるようになりましたが、娘たちにプレッシャーをかけたくないというリチャードはその提案を断り、意見の相違からコーエンとも別れることにしました。
ドリームプランのネタバレあらすじ:転
その後、ビーナスに名選手ジェニファー・カプリアティのコーチを務めるリック・メイシーが付き、一家は彼のテニス・アカデミーに参加するためにフロリダへ引っ越しました。
さらに上達していくビーナスを見て、リックは大きなジュニア大会へ出場させようとしますが、リチャードは子供らしい時間を過ごさせることを第一に考え、全てのジュニア大会の出場を断固として拒否しました。
大会不出場のまま3年が経ちました。
同世代の選手が次々にプロへ転向する中で、リチャードの方針は世間からの批判も受けていましたが、どれだけ無謀と言われてもリチャードの信念は揺るぎません。
しかし、ビーナス自身も試合に出場することを望み始めていました。
娘の意思を尊重しない夫の態度に我慢できなくなったオラシーンは、リチャードと激しい口論になります。「彼女の人生なのよ」と。
こうしてリチャードはビーナスと話し合い、ついに試合に出場することを承諾しました。
ドリームプランの結末
14歳で初めてプロとしてコートに立つビーナス。
試合の前日、ナイキが300万ドルの独占契約を持ち掛けてきました。
リチャードから決断を任されたビーナスは契約書を眺めると「まずは明日のプレーを見てほしい」と一言。こんなにいい契約を断るとはと、リックも呆れます。
しかし、リックの心配を裏切り、翌日の試合は見事勝利をおさめました。ナイキの契約金は400万ドルに引きあがりましたが、それでもビーナスは首を縦に振ることはありませんでした。
ついに決勝まで進み、センターコートに立ったビーナス。相手は世界王者アランチャ・サンチェス・ピカリオ。
試合ははじまり、ビーナスは順調に試合を運んでいき、王者を圧倒します。ところが、途中ピカリオがトイレ休憩を取り、長く待たされたことによりビーナスは調子を崩してしまいます。結果、逆転負け。失意に駆られたビーナスはロッカールームから動くことができませんでした。
しかし、そんな彼女を励ますためにロッカールームに姿を現したのは両親でした。リチャードは「人生でこれほど誇らしいと思ったことはない」と娘に優しく声をかけました。
笑顔を取り戻したビーナスは妹たちに迎えられ、共に会場の外へ出ると、そこには彼女を待つ大勢のファンが一斉に歓声をあげました。ビーナスはたくさんの人々に勇気を与え賞賛されました。
その後、ビーナスのもとには次々とスポンサー契約の話が舞い込み、最終的にリーボックと1200万ドルの契約を交わしました。
翌年、セリーナもプロとなりました。
その後、ビーナスは3回、セリーナは23回、グランドスラムのシングルスを制しました。
以上、映画「ドリームプラン」のあらすじと結末でした。
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