人狼村 史上最悪の田舎の紹介:2011年スペイン映画。名誉村民の称号をもらい、記念式典に参加するために里帰りした売れない作家のトーマスでしたが、狼人間に生贄を捧げるヤバイ村で、トーマスは生贄のために呼ばれていました…という内容のスペイン発のコメディホラーです。
監督:フアン・マルティネス・モレノ
出演者:ゴルカ・オチョア(トーマス)、カルロス・アレセス(カリスト)、セクン・デ・ラ・ロサ(マリオ)、マベル・リベラ(ローサ)ほか
映画「人狼村 史上最悪の田舎」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人狼村 史上最悪の田舎」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人狼村 史上最悪の田舎の予告編 動画
映画「人狼村 史上最悪の田舎」解説
この解説記事には映画「人狼村 史上最悪の田舎」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人狼村 史上最悪の田舎のネタバレあらすじ:起
1901年、スペインのアルガ村は侯爵夫人のマリーニョが実質支配していました。マリーニョは淫乱で、夫がありながら男を漁っています。村にやってきた旅芸人の男に一目ぼれしたマリーニョは、男を逆強姦して妊娠しました。子供を授かったと喜ぶマリーニョでしたが、身ごもった子供の身元がばれるのを恐れ、旅芸人たちを家族もろとも皆殺しにさせました。
夫たちが殺されるのを目の当たりにした妻は、生まれてくるマリーニョの子供に呪いをかけます。しばらくして、マリーニョは男の子を出産。男の子が10歳の誕生日を迎えた日、呪いが始まります。そして悪魔の狼が舞い降りました…。
時は現代、売れない作家のトーマスは、アルゴ村から名誉村民として、式典に招待されます。祖母のローサと連絡を取り、思春期まで過ごしたことのある古い屋敷に愛犬ヴィトと着きます。トーマスはここで新しい本を書く予定でした。
家に入ると、子供の頃聞いた話を思い出します。「タンスの中には魔女がいると言われて怖かったなあ」とつぶやきながらタンスを開けると、魔女が飛び出してきてトーマスは驚きます。
それは旧友のカリストでした。カリストから村の過疎化の話を聞いた後、近くの林に出かけます。そこで叔父のエヴァリストに会います。エヴァリストは酒場にトーマスを連れていき、皆に紹介しました。客は老人ばかりでした。
人狼村 史上最悪の田舎のネタバレあらすじ:承
翌日、カリストと会ったトーマスは納屋に住んでいるといわれる、100年生きる化け物の話を思い出します。「この近くだったな、探してみようか」と言うと、カリストは「ここは都会と違う、やめておけ、悪い事が起る」と止めます。
夕方、ウサギを追って森に入ったヴィトを探しに森に入ると夜を迎えました。ヴィトの泣き声が聞こえて向かって行くと、化け物が住むといわれる納屋がありました。前にはろうそくが何本も並べられ、入り口は鎖と鍵で閉ざされていました。
翌日、小説の編集者のマリオがやってきました。来てほしくないトーマスが文句を言っているとエヴァリストが村人を連れて入って来ます。そしてトーマスとマリオは拉致され連れていかれました。意識が戻るとトーマスらは十字架に縛られていました。そして地下道へつながる穴の前に来ます。そして二人は生贄として穴の中に落とされます。
地下道は修道院に繋がっていました。たいまつを持ち進んでいくと、人骨が散らばっていました。そして広い部屋に入ると何かが寝ています。恐る恐る見てみると狼男が立ち上がります。二人は夢中で逃げます。
そのころ、さらわれたトーマスを探すためカリストがヴィトを連れて歩いていると、墓を掘りはじめました。カリストが掘りつづけると、地下道に出ます。丁度そこへトーマスらが通りかかり、カリストが二人を引きあげます。トーマスらを自宅に連れてきたカリストでしたが、そのころ狼男が村に出てきて、村人を襲い始めていました。
人狼村 史上最悪の田舎のネタバレあらすじ:転
カリストが話し始めます。「侯爵夫人はトーマスの祖母のローサの祖母で、旅芸人の男を強姦し妊娠した。旅芸人を皆殺しにした結果、お腹の子供に狼の呪いをかけられた。生まれてきた子供は狼男に変身し、村人を襲った。そこで村人は狼男を捕まえて地下室に閉じ込め、40年経った。子供が100歳を迎える日、マリーニョの血をひく人間を食わせれば呪いは終わると言われ、村人たちはこの日の為に、トーマスを呼んだんだ」と言います。
その時、エヴァリストらがトーマスを探して入って来ました。二人が隠れていると、カリストは狼退治に連れていかれました。そして一人で地下道を見てこいと銃で脅され、下に降ります。地下道の奥でカリストは裸の少年を見つけて連れて帰ります。
カリストは「この少年は化け物の子供だろう。トーマスを食べさせよう」と言い、トーマスの指を切り落とし、フライパンで炒めると少年に差し出します。
夜7:30、エヴァリストらが集合し、トーマスらに詰め寄ります。
「狼人間の呪いを終わらせるために、狼に巡礼の人を食わせながら待った。呪いは終わったようだが、お前らは殺す」と銃口を向けます。その時、エヴァリストら村人たちが苦しみはじめ狼人間に変身しました。
狼人間らがトーマスらに襲いかかろうとした時、ローサが車でやってきて、トマースら4人を乗せ、狼人間を蹴散らせながら走りだします。途中で車が壊れ、トーマスの家に入ると、ローサは「この子は私の親戚だ」と言います。トーマスがカリストに「お前は何で変身しないんだ」と聞くと、「新婚旅行中に生まれたんだ」と言います。
人狼村 史上最悪の田舎の結末
ローサが通報した警官たちがやって来ました。一人が殺され、もう一人は拳銃で頭の皮を撃ち死んだふりをして逃げました。ローサが、死んだ夫の古い日記を見つけます。そこには、”旅芸人はルーマニアの狼男の血筋で、100年経つと子供の呪いが解け、元の10歳の姿に戻る。そして別の呪いが始まる”と書いていました。
狼人間たちが入って来ます。逃げ回っていると警官が入って来て銃で狼人間を撃ち殺しながら「教会へ逃げろ」と指示します。教会へ逃げ込んでも狼人間は襲ってきました。拳銃の弾は切れ、キャンドルスタンドで戦っていましたが、ローサが殺されました。古いダイナマイトを見つけ、爆発させ地下道へ逃げ込みます。
地下道を走り抜けて墓場から這い上がると、トーマスがいませんでした。マリオが狼人間に襲われているトーマスを見つけて手を伸ばすと、狼人間に腕をむしり取られました。トーマスが自力で這い上がると、狼人間に襲いかかります。この狼人間はエヴァリストでした。トーマスが十字架を胸に突き刺し、エヴァリストを殺すと、少年が倒れました。呪いが完全になくなった少年は、みるみる歳を取り、100歳の老人のまま死んでしまいます。
翌朝、死んだ狼男はエヴァリスタの姿に戻っていました。ローサの墓参りを済ませ、次の満月を迎えた夜、トーマスはカリストとマリオを縛り付けていました。「お前たちは狼人間に噛まれている、変身するかもしれない」と銃を持って言います。するとトーマスが苦しみ出し、狼男に変身するのでした。
以上、映画「人狼村 史上最悪の田舎」のあらすじと結末でした。
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