リヴァプール、最後の恋の紹介:2017年イギリス映画。オスカー女優グロリア・グレアムと、彼女が晩年に出会った若き舞台俳優ピーター・ターナーと過ごした愛の日々と、彼女の最期をピーターの手による回顧録をもとに映画化。
監督:ポール・マクギガン 出演:アネット・ベニング(グロリア・グレアム)、ジェイミー・ベル(ピーター・ターナー)、ジュリー・ウォルターズ(ベラ)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ(ジーン・グレアム)、ほか
映画「リヴァプール、最後の恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リヴァプール、最後の恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リヴァプール、最後の恋」解説
この解説記事には映画「リヴァプール、最後の恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リヴァプール、最後の恋のネタバレあらすじ:起
1981年、英国リヴァプールで両親とともに暮らしている舞台俳優ピーター・ターナー(ジェイミー・ベル)は、ある晩、ランカスター劇場の支配人から女優グロリア・グレアム(アネット・ベニング)が倒れたという連絡を受ける。
彼女は50年代にオスカーも受賞した往年の大女優で、かつて彼が愛した人でもあった。連絡を受けてホテルにやってきたピーターにグロリアは病名を明かすことなく、リヴァプールへ行ってピーターの母ベラ(ジュリー・ウォルターズ)に看病してもらいたいのだと告げる。
彼女のファンでもある両親はグロリアを快く迎え、ピーターはベッドで眠りにつく彼女を見つめながら、彼女と過ごした日々を思い起こしていた。
リヴァプール、最後の恋のネタバレあらすじ:承
1979年、まだ駆け出しの俳優だったピーターは、当時住んでいたロンドンのアパートメントの隣室に住んでいたグロリアと出会い、互いに俳優だったことから交友を深めていき、やがて2人は愛し合うようになる。
その後ロサンゼルスに戻ったグロリアを追ってピーターも米国に渡り、一緒に暮らし始める。そこで彼女の母と姉に会ったピーターは、グロリアに4度の結婚歴があり、4度目の夫は前夫の義理の息子だったことや、その夫との間の息子ティムがピーターと同年代なのだと聞かされると、彼もまた自分も男性と関係を持った過去を打ち明ける。
それからニューヨークに移り住んでしばらく経ったある朝、ピーターが目覚めるとグロリアは出かけていた。そこへリヴァプールの母から舞台のオーディションのオファーが入ったという電話を受けるが、グロリアとの暮しを壊したくない彼が英国に戻ることを躊躇していると、グロリアが帰宅する。
グロリアはエージェントと会っていたと言うが、この日を境にグロリアの態度はよそよそしくなり、理由を問い質されて口論となった末に、彼女はピーターを追い出してしまう。
リヴァプール、最後の恋のネタバレあらすじ:転
グロリアの容態が深刻なものだと見て取ったピーターは彼女の主治医に連絡を取り、グロリアが末期の癌であることを知る。彼女は治療がもう手遅れだと言われた日、ピーターとベラの電話の話を聞いた彼女は、自分のために彼の将来を潰したくないと考えて、彼を手放したのだった。
日に日に体調が悪化していく彼女を見て、家族に知らせるべきだという父母や兄と、病院へも行きたくないし息子にも知らせないでほしいというグロリアの希望を尊重するピーターとで言い争いになり、その様子を見たグロリアは息子ティムに連絡してほしいと告げる。
ティムへの連絡のあと、ピーターはかつて彼女がロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入って”ロミオとジュリエット”でジュリエットを演じたい、と言っていたことを思い出し、彼女をリヴァプール劇場の舞台へ連れていって、2人でロミオとジュリエットのセリフを交わし合う。
リヴァプール、最後の恋の結末
ほどなく、ティムがリヴァプールにやってくる。直ぐにでも米国へ連れて帰りニューヨークの病院へ入院させると聞いたピーターは反対するが、家族の決定に協力すべきだと、父に諭される。
そして夜明け前、ピーターはもう自力では歩けなくなったグロリアを、椅子に座らせた状態で兄とともに車へ運び、別れのキスを交わすと、走り去る車を見送った。彼女が去った後のベッドの下には、若き日のグロリア・グレアムのブロマイドが残されていた。
ニューヨークに戻った彼女はセント・ビンセント病院に入院し、1981年10月5日にこの世を去った。
以上、映画「リヴァプール、最後の恋」のあらすじと結末でした。
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