トレインスポッティングの紹介:1996年イギリス映画。ヘロイン中毒のレントンは何度目かの挑戦となる禁ヤクに挑む。しかしすぐに仲間に頼ってしまいいつもの生活へ戻ってしまう。ヘロインそして強盗を繰り返しているある日、レントンはとうとう捕まってしまう。過去に禁ヤクをしていた事もあり執行猶予で済んだレントン。彼は今度こそと家族の協力を借り薬を断つことにした。
監督:ダニー・ボイル 出演:レントン(ユアン・マクレガー) シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー) スパッド(ユエン・ブレムナー) ベグビー(ロバート・カーライル)ほか
映画「トレインスポッティング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トレインスポッティング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トレインスポッティングの予告編 動画
映画「トレインスポッティング」解説
この解説記事には映画「トレインスポッティング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トレインスポッティングのネタバレあらすじ:ヘロイン
もはや頭の中はヘロインだけになっていたレントン。何度か止めようとした事はあったが結局仲間達の元に戻り腕に注射をさし続ける日々が続いていた。そして今度もまた何度目かの決心をし禁ヤクするため家に籠った。食料とテレビ、ドアには逃げられないよう板を打ち付けた。そこまでしても結局一日もたず彼は仲間に連絡していた。薬をくれと。ある日仲間とクラブへ行くと自分以外が皆女といちゃついている事に気付いた。焦るレントン。すると彼の前に一人の女性が現れた。彼は思わず一目ぼれしてしまった。彼女の家にひょこひょこついていくレントン。その夜彼は濃厚なセックスを体験する。同じ頃仲間が彼女ともめているとも知らずに。
トレインスポッティングのネタバレあらすじ:禁断症状
その朝、レントンは彼女がまだ未成年だと知らされる。もう会えないと言うレントンだったが会わないと通報すると脅されてしまった。上手くいかないからかそれしか方法がないからか彼らにはヘロイン以外の方法を知らなかった。そして金を得るために強盗をする。ある日レントンは強盗の逃走中に捕まってしまう。過去に薬を断とうとしたこともあり執行猶予になったがこれを機に彼は今度こそ本当に禁ヤクをすることにした。そして最後の一回といい薬を打ったところで倒れてしまい病院に運ばれてしまう。実家に帰らされたレントンは家族の管理の元本当の禁ヤク生活が始まる。
トレインスポッティングのネタバレあらすじ:就職
禁ヤク生活は壮絶なものとなった。幻覚や幻聴にレントンは苦しみ叫び続けた。彼の症状が落ち着いた頃両親は彼にある検査を勧めた。ヘロイン注射によるエイズの検査だった。幸い陰性だったレントンだったが彼の仲間の一人がエイズに侵されているのがわかった。ヘロインの誘惑から立ち直ったレントンは職を見つけることができた。その仕事が彼に向いていたのかヘロインも強盗もないまっとうな生活を送ることができるようになった。しばらくするとレントンの部屋にかつての仲間が姿を現した。そしてレントンは仕事を失うことになる。
トレインスポッティングの結末:仲間
レントンが故郷に戻ることになったのは仕事が無くなったからだけではなかった。かつてエイズに侵された仲間が亡くなってしまったのだ。そしてレントンはある提案を受ける。金になる仕事があると。もちろんまっとうな仕事ではなかった。尚且つレントンから資金集めのために貯金のほとんどを持って行った。幸い仕事は上手くいった。それどころかレントンから集めた大金の何倍もの金を手に入れた。もちろん仲間達で分け合うつもりだったが、ある夜レントンはその金を全て持って姿を消した。罪悪感はなかった。仲間達に未練もなかった。ただ普通の生活が欲しかった。
「トレインスポッティング」感想・レビュー
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90年代中頃のイギリスのスタイリッシュなカルチャーを詰め込んだ作品。サントラも当時を代表するブリット•ポップからアンダーワールドまで幅広い楽曲が使われています。舞台であるイギリス北部スコットランドにある都市グラスゴーは当時まだEU加入前で(この辺りが近年製作された続編と見比べると面白い)あり、経済的にも弱くそんな中で鬱屈した日々を過ごす若者の苦悩と狂った日常からの脱出が描かれています。
スコットランドの作家アービン・ウェルシュ原作の青春群像劇。アンダーワールドなどのハウス系ミュージックを効果的に使用していて、1996年の作品とは思えないスタイリッシュな仕上がりになってます。主人公レントンが最終的にかつて自分が否定していた所謂普通の生活を選び、我々に語りかけてくるラストには爽やかな感動があります。