ダークグラスの紹介:2022年イタリア, フランス映画。ローマで娼婦が次々と惨殺される。殺人鬼による追突事故は娼婦ディアナの両目の視力と、巻き添えになった自動車に乗っていた幼い少年の両親の命を奪った。それでも犯人は執念深く、退院したディアナを狙い続ける。『サスペリア』等の、ホラーとジャッロの巨匠、ダリオ・アルジェント監督の血糊たっぷりな10年ぶりの新作。2002年に既に構想されていたが、製作会社の倒産で企画が棚上げされていた。
監督:ダリオ・アルジェント 出演者:イレニア・パストレッリ(ディアナ)、アーシア・アルジェント(リータ)、シンユー・チャン(チン)、アンドレア・ゲルペッリ(マッテオ)、マリオ・ピレッロ(アレアルディ警部)、マリア・ロザリア・ルッソ(バイヤーニ警部)ほか
映画「ダークグラス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダークグラス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ダークグラス」解説
この解説記事には映画「ダークグラス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダークグラスのネタバレあらすじ:娼婦連続惨殺事件
晴天のローマ。人々は黒いフィルターを目に当てて空を見ている。今日は皆既日食があるからだ。コールガールのディアナも公園の前で自動車を停めて、サングラスをかけて空を見上げた。やがて、真昼なのに一帯は夕闇に包まれたようになった。
あるコールガールがホテルで仕事を終えて外に出たとたんに物陰にいた暴漢に襲われる。鋭利な紐で首を締め上げられて喉を割られて血まみれになっているところを通行人たちに発見されるが、すぐに息を引き取る。
警察はホテル従業員の証言で、現場近くから立ち去った黒いバンの男を容疑者と考える。しかし、犯人はすぐに車を白に塗り替えていた。
ダークグラスのネタバレあらすじ:悲惨な交通事故
ディアナはサングラスで日食を見たせいで目に炎症を起こし、サングラスをつけて仕事をするはめになった。
ある夜、筋を曲げない彼女が、変態プレイを要求するうえに暴力をふるう客を拒否してホテルを出て、用心深く自分の自動車に乗ると、ある男がウィンドウを叩く。車をスタートさせると白いバンでつけてくる。交差点で追突されたディアナの自動車はふっとび、中国人の親子が乗る自動車を破壊する。
この事故でディアナは両目を失明し、中国人の父親は即死、母親は昏睡状態。後部座席にいて無事だった男の子チンは施設に入れられた。ディアナは娼婦連続殺人事件担当のアレアルディ警部から質問されるが、覚えていることは少なかった。
ダークグラスのネタバレあらすじ:目の見えない生活に慣れる
いつもサングラスをするようになったディアナを歩行訓練士のリータが白杖と視覚障害者用携帯電話をもって訪問する。
家では整理整頓がだいじとリーナは教え、街に出て歩き方を指導する。だが、公園でリーナが白いバンが見えると言うとディアナは事件を思い出して恐怖にかられる。
リーナはディアナの用心棒になるように、盲導犬のネレアを紹介し、ディアナはネレアと暮らすようになる。
ダークグラスのネタバレあらすじ:少年との生活
ディアナは施設にチンを訪れる。ディアナは私も被害者なのと説明するが、最初チンは、おみやげのゲーム機を投げ捨て、ディアナに心を開こうとしない。だが、いったん帰りかけたディアナが、施設の他の子供たちがお前はこれを捨てたのだからゲーム機は皆のものだと言ってチンをいじめているところに戻ってきて、他の子供たちをしかってくれた。
チンは、ディアナが施設に残してきた彼女の住所を見て、ディアナのアパートにやってくる。施設に帰りたくないと言うチンとディアナはいっしょに暮らすようになり、リーナと三人で外食もするようになる。
チンを置いて生活に困るディアナは彼女のよき理解者である客を招いて仕事をする。チンには「カウンセラー」だとか言って自分の仕事をごまかすが、チンは香港の従姉も同じ仕事をしていると言い、ディアナの仕事がどんな仕事が理解しているようだった。
ダークグラスのネタバレあらすじ:殺人鬼の執念
女性のバイヤーニ警部と部下の男性刑事がディアナを訪問する。施設を逃げたチンを探しにきたのだ。誘拐は実刑になると脅されてもディアナは、チンはいないと言い張る。男性刑事がディアナの目が見えないのをいいことにディアナの部屋に押し入るが、ネレアに撃退されてしまう。
しかし、夜に令状をもってまた来ると言われて、ディアナはチンと逃げることにする。逃げた先はチンが前に両親と住んでいたアパートだった。
その夜、何者かがディアナのアパートに侵入し、残されていたネレアを奪い、再びアパートを訪れた二人の刑事を殺害する。
ダークグラスのネタバレあらすじ:森への逃亡
ディアナとチンは、彼らを探しにアレアルディ警部が差し向けたパトカーのサイレンを聞き、バスとタクシーを乗り継いで人里離れたリーナの家へ逃れる。リーナは、チンには聞かせないようにして、ディアナのアパートの前で刑事が二人殺されたことを話し、危険だから警察に行くようにディアナを説得するが、チンがいやがる施設に戻されるのをかわいそうに思うディアナは決断できない。
でもそれをこっそり聴いていたチンは、バイヤーニ警部がディアナに渡したメモを見て、警部のスマートフォンに電話をかける。スマートフォンが殺人犯に奪われていたとは思いもよらなかった。
リーナはディアナにシャワーを使わせて落ち着かせ、やっと警察と連絡を取ることを承知させた。だがリーナがお世話をしている別の視覚障害者から怪我をしたという連絡が入りリーナは家を出る。
ところがリーナは道で白いバンとすれ違いディアナに連絡して警告する。ディアナをずっと付け回していた犯人は、リーナがディアナと会食していたのを思い出し、ディアナの車をつけ、ディアナの車にバンをぶつける。
ディアナはチンと森に逃げるが、絞殺されたリーナの死体を発見する。チンがお母さんと会いたいと言ったとき、ディアナは病院に電話をして以来隠してきた、チンの母の死を教えなければならなかった。これは悪夢だと思いましょうとディアナは言う。
蛇の巣がある沼をぬけて道路に出て、ディアナとチンは二人のハンターが乗る車を停める。これで助かるかと思ったが、白いバンが現れる。バンの中の男が二人のハンターと格闘しているうちにディアナとチンは再び森に逃れる。でも結局、ダムの管理室で二人は白いバンの男に発見される。それは昔、客としてディアナのアパートに来たマッテオだった。
ダークグラスの結末:殺人鬼の最期
ディアナとチンは犬のブリーダーであるマッテオの仕事場に連れていかれる。以前ディアナに臭いと言われたことを根にもつマッテオは、今度はお前の方が臭いとディアナに放水して拷問する。
だが、ネレアがディアナの声を聞いて、紐を引きちぎって走ってきた。マッテオはお座りを指示し、ディアナはかみついて殺せと言う。迷った後ネレアはディアナにしたがい、マッテオの喉をかみ切る。朝、警察が彼の死体を運び出し惨劇は終わった。
空港に香港からチンの従姉がチンを迎えにやってくる。従姉はアレアルディ警部とディアナからチンを引き受けて去っていった。警部が送りましょうというのを断ったディアナ。チンもリータもいなくなったが、彼女にはネレアという友がいた。
以上、映画「ダークグラス」のあらすじと結末でした。
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