オペレーション・ゴールドの紹介:2023年アメリカ映画。ジョン・トラボルタとブルース・ウィリスがクエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』(1994年)以来約29年ぶりに共演したクライムアクション作品です。本作はウィリスが芸能界を引退する前年の2021年に撮影され、アメリカの麻薬王と彼を追う賞金稼ぎの10年以上の因縁と対決を描きます。
監督:チャック・ラッセル 出演者:ジョン・トラボルタ(アーレン・バックリー)、ブルース・ウィリス(イアン・スワン)、ブレイク・ジェナー(ライアン・スワン)、プライヤー・スワンドクマイ(サバンナ)、スティーブン・ドーフ(ロビー・コール)、コーリー・ラージ(ザイアット・ディーン)、ブランコム・リッチモンド(トーマス・カネ)、レアード・アケオ(コア・カハレ)、ロレンツォ・アントヌッチ(スコーピオン)、ケイト・カッツマン(ニッキ)、アンバー・アバラ(ジェリー)、キャリー・アン・バーナンス(カイ)、バーニー・ゲーヴィスラー(テランス・ビルフォード)ほか
映画「オペレーション・ゴールド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オペレーション・ゴールド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「オペレーション・ゴールド」解説
この解説記事には映画「オペレーション・ゴールド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オペレーション・ゴールドのネタバレあらすじ:起
アメリカの麻薬王アーレン・バックリーは史上最大規模ともいわれる巨大な犯罪帝国を築き上げていました。数百万ドル級の獲物ばかりを狙ってきた賞金稼ぎのイアン・スワンは10年もの間バックリーを負い続け、遂にはハワイ・マウイ島の人気のないビーチでバックリーを追い詰めました。ところが、そこにバックリーの手下たちが駆けつけて銃撃戦となり、撃たれたイアンはそのまま海へと沈んでいきました。
イアンの息子であり、父と同じく賞金稼ぎの道を選んだライアン・スワンは父の敵を討つべく、イアンのかつての相棒だったロビー・コール、マウイ島の地元警察の殺人課の女性刑事サバンナと共に犯人捜しに乗り出しました。
ライアンたちが犯人候補に挙げたのは、最高額の懸賞金がかけられている麻薬売人テランス・ビルフォードです。テランスは警官3人と家族を殺害し、中西部で大規模な麻薬取引を仕切っていたことで逮捕されたものの1000万ドルの保釈金を現金で払って保釈され、それ以降は一切の足取りが途絶えており誰一人としてテランスの姿を目撃した者はいませんでした。ロビーは懸賞金を山分けする条件でライアンに手を貸すことにしました。
ライアンとロビーはイアンの車から名刺を見つけ、それを元にハワイの次期上院議員トーマス・カネの政治資金パーティーの会場であるホテルへと乗り込みました。このパーティーにはバックリーが支援者として参加しており、息子アーンも同席していました。
オペレーション・ゴールドのネタバレあらすじ:承
ホテルに乗り込んだライアンたちは、イアンが10階の客室のベッドの中に隠していた写真を発見しました。それはテランスの死体を撮ったものでした。その時、襲撃者たちが突入し、ライアンたちは銃撃戦を繰り広げましたが、ロビーは拉致されライアンは駆けつけた警察に逮捕されてしまいました。
翌日、留置場のライアンのもとにバックリーが面会にやってきました。バックリーは昨日の銃撃戦でパーティーが台無しになってしまったことに怒っていましたが、防犯カメラの映像からライアンの発砲は正当防衛にあたるため釈放されることになりました。
留置場を出たライアンは捜査を外されたサバンナと合流、サバンナの友人でクラブを経営するニッキーとその仲間たちの力を借りることにしました。ニッキーたちはこっそりと客からこの地域に関する裏情報を集めており、バックリーは本来なら採掘禁止であるはずのハワイの聖なる山を採掘しようと目論んでおり、先住民を買収しては反対する者を消していたことが判明しました。
翌日、ライアンはサバンナの案内でイアンが撃たれたビーチに向かいました。海中からはイアンの携帯電話が発見され、その中から映像は不鮮明ながらも険悪な雰囲気の二人の男の様子、そして血を流しながら海に沈んでいく男の動画が確認されました。
ライアンはイアンは出血によってサメに襲われたのだろうと考えましたが、サバンナはこのビーチにはサンゴ礁がありサメは入ってこれないと証言しました。そんなライアンたちの動向を何者かが監視していました。
オペレーション・ゴールドのネタバレあらすじ:転
ロビーはバックリーの豪邸に監禁されていました。バックリーはロビーを解放すると、なぜ自身が選挙に出ないのか語りました。長年ハワイに住み続けている先住民からすれば自分はよそ者でしかないのですが、手つかずの資源は手に入れたいと考えていたのです。
バックリーは手下にロビーの身辺調査をさせており、ロビーがかつてシカゴ市警の警察官だったことまで探っていました。ロビーはバックリーに、バックリーの背後にはテランスと麻薬カルテルがバックについているのではないか、カネに出している政治資金は実は麻薬絡みの金ではないかと問いかけました。動揺したバックリーは、その話の出先を探るため手下にロビーを拷問させました。
一方、ライアンたちはサバンナの母やその姉など先住民が暮らすパリウリ村、通称“パラダイス・シティ”に付きました。この村の先住民はバックリーから要求を拒み続けていました。この村の呪術師チャーリーはライアンが本当にイアンの息子なのか確認していたその時、死んだはずのイアンがライアンの前に現れました。
イアンは撃たれたものの一命を取り留めており、パラダイス・シティの村民たちに助けられていました。イアンの死体と思われていたのはパラダイス・シティの村民たちが遺体安置所から借りてきた替え玉でした。サバンナの叔母は、バックリーが勝てばハワイは負けてしまうので、ハワイを助けてくれるイアンを救ったことを語りました。
イアンはライアンから携帯電話を受け取ると、衝撃の事実を打ち明けました。イアンは麻薬カルテルと繋がりのある訳アリの医師の証言から、バックリーの正体は自らの顔を整形したテランスであることを突き止めていたのです。バックリー(テランス)は麻薬カルテルと共にこの島の資源を採掘し尽くし、マウイを国際的な麻薬売買の拠点にしようと目論んでいるのです。
その時、サバンナのもとにニッキーから電話がかかり、ロビーがバックリーの屋敷に監禁されていることを知らせてきました。ライアンたちはロビーを助け出すべく出発しましたが、その直後にパラダイス・シティはバックリーの部下に襲撃されて焼き討ちされてしまいました。そのことを知ったライアンたちはバックリーへの復讐を誓いました。
翌日。ライアンとサバンナはニッキーたちの力を借りて、カネの支援者とのパーティーが開かれるバックリーの屋敷に侵入しました。そこでライアンは以前ロビーと共に捕えた元警察車両泥棒のコア・カハリと偶然にも出くわし、パラダイス・シティに家族がいるというコアは協力することにしました。
コアは屋敷の地下にトンネルがあることを教え、ライアンとイアン、サバンナ、コアはバックリーの手下たちを倒しながら地下へと進みました。そこにはロビー、そして先程までロビーを拷問していたバックリーの手下の死体がありました。
しかし、ロビーと再会したイアンでしたが、ここでイアンとロビーとの過去が明らかになりました。実はロビーはイアンの妻と不倫しており、そのせいでイアンは妻と離婚してロビーと決別したのです。ライアンは仲裁しようとしましたが、イアンとロビーは仲違いしたままでした。
オペレーション・ゴールドの結末
ライアンたちはひとまず地下から脱出、バックリーを探すことにしました。一方、ロビーが脱走したことを聞いたバックリーは手下にロビーの始末、そしてアーンを連れて脱出するための船の準備を命じました。
ライアンたちが手下と銃撃戦を繰り広げている間、イアンは逃げようとしていたバックリーと対峙しました。そしてイアンは以前にバックリーの指紋を採取していたことでその正体を知ったこと、テランスはアーンを連れて行こうとした妻を殺害していたことを明かしました。衝撃を受けたアーンはバックリーのもとから逃げ出し、ライアンとサバンナに保護されました。
バックリーはイアン目がけて発砲、そのまま船に乗って出航しました。虫の息のイアンはライアンにバックリーを撃つよう指示しましたが、ライアンは実は銃の扱いが苦手であり、悩んだ挙句にバックリーではなく船のエンジンを撃ちました。バックリーは船から脱出し、イアンはライアンに看取られて息を引き取りました。
その夜、バックリーは岸に上がろうとしましたが、駆けつけた警察によって逮捕されました。ロビーはライアンに「お前は親父さんと俺の誇りだ」と声をかけました。翌日、イアンの葬儀がパラダイス・シティにて執り行われ、ライアンは懸賞金の大半をパラダイス・シティの再建と犠牲者の遺族のために寄付しました。ライアンはハワイを出ようと考えていましたが、サバンナがここに残ると聞き、彼女とキスをして愛を確かめ合いました。
以上、映画「オペレーション・ゴールド」のあらすじと結末でした。
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