インサイド・ヘッド2の紹介:2024年アメリカ映画。人間が持つ擬人化された感情たちが主人公のピクサー・アニメーションのフルCG長編アニメーション映画『インサイド・ヘッド』(2015年公開)の約9年ぶりとなる続編です。本作は前作から2年後を舞台に、感情たちの主である少女が思春期を迎え、新たな感情が芽生える様を描いていきます。
監督:ケルシー・マン 声優:エイミー・ポーラー(ヨロコビ)、フィリス・スミス(カナシミ)、ルイス・ブラック(イカリ)、ライザ・ラピラ(ムカムカ)、トニー・ヘイル(ビビリ)、マヤ・ホーク(シンパイ)、アヨ・エデビリ(イイナー)、アデル・エグザルホプロス(ダリィ)、ポール・ウォルター・ハウザー(ハズカシ)、ケンジントン・トールマン(ライリー・アンダーセン)、ダイアン・レイン(ライリーのママ)、カイル・マクラクラン(ライリーのパパ)、リリマー(ヴァル)、スマイヤ・ヌリディン=グリーン(ブリー)、グレース・ルー(グレース)、ヨン・イェア(ランス・スラッシュブレード)、ロン・ファンチェス(ブルーフィー)、ジェームズ・オースティン・ジョンソン(ポーチー)、スティーブ・パーセル(クライヒミツ)ほか
映画「インサイド・ヘッド2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インサイド・ヘッド2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「インサイド・ヘッド2」解説
この解説記事には映画「インサイド・ヘッド2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インサイド・ヘッド2のネタバレあらすじ:起
前作『インサイド・ヘッド』の出来事から2年。13歳になった少女ライリー・アンダーセンは高校入学を控えていました。(アメリカの義務教育は小学校が5年制、中学校が3年制、高校が4年制なので、ライリーは14歳から高校に進学となるのです)
ミネソタの田舎町出身のライリーはすっかり大都会サンフランシスコの生活にも馴染み、ブリーやグレースといった親友もでき、大好きなアイスホッケーでも主力級の選手となるなど日々充実した暮らしを送っていました。
ライリーの頭の中の“司令部”では彼女の人格形成を司る5つの感情、前向きでポジティブなヨロコビ、どこまでもネガティブなカナシミ、短気で怒りっぽいイカリ、嫌なことを遠ざけるのが役割のムカムカ、危険や恐怖から身を守ることが役割のビビリがライリーに指示を出しており、ホッケーの試合に出場するライリーをアシストしていました。
やがてライリーはホッケー選手としての実力が認められ、ブリーやグレースと共に強豪校のホッケー部・ファイヤーホークスのキャンプに招待されました。ライリーの感情たちも彼女が認められたことに喜びましたが、キャンプ前日の夜に突然司令部に“思春期アラーム”が鳴り響き、どこからともなく工事業者が現れて司令部の解体を始めました。工事の責任者はライリーの思春期が始まったので司令部を拡張するのだと説明しましたが、ヨロコビたち5人の感情は動揺を隠しきれませんでした。
インサイド・ヘッド2のネタバレあらすじ:承
キャンプ初日。ライリーは情緒不安定に落ちっており、両親に対して不機嫌な態度を取ってしまいました。ライリーは両親の車に乗り、ブリーやグレースと共にキャンプ地まで送ってもらいましたが、ライリーの感情たちはブリーとグレースの異変に気づいていました。
ライリーは高校に入ったら憧れの存在であるファイヤーホークスのスター選手・ヴァル先輩と一緒にプレイできると喜んでいましたが、ブリーとグレースはライリーとは別の高校に進学すると打ち明け、ライリーやヴァルと一緒にプレイできないと言い放ってしまいました。ショックを受けたライリーはキャンプ地に着くなり一人で悲しみにくれました。
それでもライリーは憧れのヴァルと対面して舞い上がりました。ヴァルはライリーのことを知っていましたが、彼女の出身地はミネソタではなくミシガンだと勘違いしており、ライリーも指摘できずにいました。一方、ライリーの頭の司令部には新たなる感情が誕生していました。“不安”を司るシンパイ、“嫉妬”を司るイイナー、“羞恥心”を司るハズカシ、“倦怠感”を司るダリィです。もうひとり、“懐古”を司る感情・ナツカシも誕生していましたが、出番はまだ早いと追い返されました。
インサイド・ヘッド2のネタバレあらすじ:転
キャンプでは参加者たちは2チームに分かれることになりました。ライリーおよびヨロコビたち旧来の感情5つはブリーやグレースと同じチームを望んでいましたが、シンパイたち新たな感情4つはライリーを誘ってきたヴァルに付くべきだと考えました。そこでシンパイ一派はヨロコビ一派を司令部から追い出し、ライリーはヴァルと行動を共にすることを選びました。
ヨロコビたちはライリーの抑圧された記憶や秘密が閉じ込めてある保管庫に追いやられました。一方、ライリーをコントロールするようになったシンパイたちは彼女から「自分らしさ」を奪い、その結果ライリーはブリーやグレースと距離を置くようになり、ヴァルや先輩たちと一緒に過ごすようにないました。ライリーは会話を無理やり先輩たちに合わせ、コーチからの評価を物凄く気にするようになっていきました。
シンパイたちはもしライリーが試合でミスしたら、もし試合に負けたらと最悪の事態を想定したシミュレーションをしました。一方のヨロコビたちは真逆にライリーを安心させようと、仲間たちと和解するなどのポジティブなシミュレーションを試みました。密かに司令部に隠れていたカナシミはシンパイたちを止めようとしましたが、見つかって捕まってしまいました。
ヨロコビたちは何としても司令部に戻ろうと試みましたが、シンパイたちの妨害などによりなかなか辿り着けませんでした。イカリ・ムカムカ・ビビリからこれからどうするのか問われたヨロコビは、自分でもわからないことばかりであり、ライリーは成長の過程にあると説きました。ヨロコビはライリーに自分らしさを取り戻すための「花」を持っていこうと司令部に辿り着く決意を固め、ライリーの記憶の中にあるる負の感情の記憶の山の雪崩を引き起こし、その勢いで司令部へ戻ることを思いつきました。
インサイド・ヘッド2の結末
キャンプ最終日、練習試合が始まりました。シンパイたちが操るライリーはチームワークを無視して自分ひとりでシュートを決めていき、チームメイトを呆れさせました。そしてライリーは強引な行動に出、チームメイトを危険にさらしたとしてコーチから2分間の退場を命じられてしまいました。ライリーはパニックに陥りました。
何とか司令部に辿り着いたヨロコビたちは、ライリーらしさはシンパイが決めることではないと説得しました。何とかシンパイからコントロール部を取り戻したヨロコビは自分らしさの花を植えつけると、司令部に雪崩れ込んできた負の感情の記憶も交わり、ポジティブ・ネガティブ含めた新たな感情の花が芽生えました。ヨロコビたちはシンパイたちと和解を果たし、ライリーはようやく落ち着きを取り戻しました。
ライリーはブリーとグレースのこれまでのことを謝罪し、ブリーとグレースもライリーを許しました。親友と仲直りしたライリーは再び試合へと戻っていきました。ヨロコビは自ら主導してライリーを操作していきました。
ライリーはブリーやグレースとは進学先が違っても親友でいようと約束し、コーチからの連絡を待つことにしました。ヴァルも今年がダメならまた来年があると励ましました。そしてコーチからの連絡を受け取ったライリーは喜びを爆発させました。
以上、映画「インサイド・ヘッド2」のあらすじと結末でした。
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