ガンヘッドの紹介:1989年日本映画。高度にロボット化された近未来。トレジャーハンターの一人ブルックリンは、孤島8JOに潜入する。そこではかつて人類に宣戦布告をしたコンピューター、カイロン5が今再び戦争を起こそうと眠りから目覚めるところだった。ブルックリンは、この島で戦ったロボット兵器ガンヘッド共にそれと阻止する為に戦う。6メートルにも及ぶ実物大ロボットプロップを製作し撮影に望んだSFロボット映画。
監督:原田眞人 出演者:ブルックリン(高嶋政宏)、ニム(ブレンダ・バーキ)、ベベ(円城寺あや)、イレブン(水島かおり)、セブン(原田遊人)、ボンベイ(川平慈英)、ボクサー(斉藤洋介)、ブーメラン(ドール・ヌィーン)、バラバ/バイオドロイ(ジェームズ・B・トンプソン)、バンチョー(ミッキー・カーチス)、ナレーション/ガンヘッド(ランディー・レイス、マイケル・ヤンシー)ほか
映画「ガンヘッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ガンヘッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ガンヘッド」解説
この解説記事には映画「ガンヘッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ガンヘッドのネタバレあらすじ:序幕
産業にロボットが高度に組み込まれた近未来、8JOと呼ばれる島はロボット生産拠点して巨大工場化され、そこに設置された巨大コンピューター、カイロン5は、突如人類に宣戦布告します。8JOでの戦闘は熾烈を極め、人類はついに切り札であるガンヘッド大隊投入しますが、カイロン5の最終防衛線エアボットの前に全滅します。それを受け政府は8JOは封鎖します。そしてカイロン5は沈黙し、13年の月日が経ちました。
ガンヘッドのネタバレあらすじ:第1幕
雲の上を飛行する輸送機メリーアンは、廃墟からコンピューターパーツ等を回収するトレジャーハンターグループ、Bバンカーの拠点でした。リーダー、バンチョーを初め、一癖も二癖もあるメンバー達で構成されて居ます。その一人、コックピット恐怖症のメカニック、ブルックリンは、銃をいじりながらラジオに耳を傾けます。銃で遊ぶとツキが落ちるとバンチョーに叱られながらも、彼にラジオの内容、バイオロイドが反乱を起こし、鉱石を盗み出した事を教えます。
8JOの中心施設でありカイロンの眠るメインタワー屋上にメリーアンを着陸させたBバンカーは、テキサスエアレンジャー所属のヘリコプターが撃墜されている事を確認します。レンジャーが来ており、何者かに撃墜されている事に不安を感じながらもBバンカーはメインタワーを降りてカイロンに向かいます。目的はカイロン5のチップの奪取ではありますが、8JOには、ロボットが飲むと踊りだすと言われる伝説のウィスキー等、他にもお宝が眠っていました。ブルックリンは島に放置されている筈のガンヘッドを回収する事を何度も提案しますが、重量等がネックになり、メンバー全員から反対され続けていました。
廃墟と思われていた施設ですが、奇妙な活動状態にありました。その中、ボクサーとブーメランの音信が途絶えます。そして降下中のエレベーター、ブルックリンが銃で弄んでいると、エレベーターが何者かに襲われてバンチョーとバラバが殺されました。命からがらエレベーターから逃げ出したブルックリンとべべ、ボンベイは、レンジャーの生き残りニムと出会います。ニムは、反乱を起こしたバイオロイドの一体が、超原子力研究所から奪った物を回収する為8JOまで追ってきていました。孤立無援のニムとBバンカーの生き残りは共闘し、カイロンに向かいます。
途中ボンベイを失いながらも3人はカイロン5のあるカイロンドームに辿り着きます。ブルックリンは数あるモニターの一つが、後48時間とカウントダウンをしているの気付きますが、待ち受けていたバイオロイドに襲われます。バイオロイドを撃退しニムは奪われた鉱石を回収しようとしますが、べべは当然のように横から奪います。しかし、突如活動を開始したカイロン5がべべとブルックリン等を分断します。シューターで下層まで落とされたブルックリンをニムをエアボットが待ち受けていました。手持ちの武器で敵う訳もなく、ブルックリン等は逃げの一手です。そして更に下層へと落ちていきました。
ガンヘッドのネタバレあらすじ:第2章
気絶していたブルックリンが目覚めると、左足を引きずる少年が一人居ました。名はセブン、もう一人、周辺を案内していた失語症の少女イレブンと、カイロン5に処刑されたこの島の技術者の子供で、唯二人の生存者でした。メインタワーに詳しいイレブンの案内の下、現在は唯一の脱出方法となっている屋上のメリーアンへの到達計画が練られますが、やはりエアーボット等の障害を取り除く手段が必要になります。そこでブルックリンは、スクラップからガンヘッドを組み立て、戦力に取り込もうという計画を打ち出します。スクラップ自体は一箇所に集められていましたが、バラバラのガンヘッドを組み立てるという荒唐無稽に見えました。しかし、ガンヘッドの動力は生きており、ブルックリン達に反応して目覚めていました。鉱石とカイロンの関係知ろうとガンヘッドに解析させると、それは新しい鉱石で原子力を上回るエネルギー源でもありました。ガンヘッドの推測ではカイロンはこれを作るよう人間達を誘導、バイオロイドに奪わせたようです。そしてその巨大なエネルギーで再度全世界へ戦争に挑む計画が進行中だと予測されました。それを聞いて先に進もうとするニムに、ブルックリンはガンヘッドとそのパイロットが必要だと訴えますが、ニムに一蹴されます。結局ニムは、セブンはブルックリンを手伝うと残ったので、イレブンだけを連れてメインタワーを登り始めました。ガンヘッドのパーツを探し始めたブルックリンは、復活したバイオロイドに襲われます。難を逃れたブルックリンは、バイオロイドの表示する映像にベベの影を見ます。その頃ニムは、弾薬庫で武器を探していましたが、イレブンが警備システムに引っ掛かります。しかし彼女は無事でした。その時無線の繋がったブルックリンはバイオロイドの復活を報告します。ガンヘッドの動力が壊された事も嘆くブルックリンですが、ニムは突き放します。ですが、ヒーローとは結果など考えず、自分では気付かず、自分の道を行く者だと声を掛けます。
ガンヘッドのネタバレあらすじ:第3幕
ブルックリンのガンヘッド再組み立ては順調に進み、本来無人型だったガンヘッド507は、有人型へと改造されて新たな勇姿を見せていました。先を行くニムにバイオロイドは襲い掛かります。何故かイレブンが見えないバイオロイドは、ニムから鉱石を奪い取ります。混線した無線でニムの窮地を知ったブルックリンは、準備不足で無謀な行動だと訴えるガンヘッドを抑えてニムを助けに行くと命令します。ブルックリンはバンチョーの形見の帽子を被り、勇気を振り絞り、ガンヘッドと共に進撃を開始しました。
ブルックリンは銃で遊ぶセブンをツキが落ちると注意し、彼には単独でニム達を追わせます。まだ不完全なカイロンの警備システムをかわしながらもブルックリンとガンヘッドは先を進みます。バイオロイドもガンヘッドを阻止しようとしますが、再生の素体にしたベベが邪魔をしてうまくいきません。しかし途中、ガンヘッドのエネルギーの補充が出来ない時は、流石にブルックリンもガンヘッドを置いて先に進もうとしました。ですが、ガンヘッドはブルックリン・ドジャースの奇跡の逆転優勝を引き合いに出し、確立なんてクソ喰らえと彼を説得します。そしてロボットが飲むと踊りだすという伝説のウィスキーをエネルギー源にし、何とかカイロンの真下まで辿り着きます。カイロン5に向かうニムにセブンが合流しますが、突然イレブンの喉奥から光が放ち始めます。そして催眠術にでも掛かったかのようにイレブンは、ニムとセブンを置いて一人でカイロンに向かいます。カイロンは目覚める為のキーワードをこの島で生まれた最初の子供、イレブンの声に封じていました。
その頃、一人と一機は、自分達の凄さを見せ付けると遂に宿敵エアボットと対決を開始します。ガンヘッドのリクエストは唯一つ、死ぬ時は直立モードで死にたいと言うものでした。
ガンヘッドの結末:第4幕
カイロンが目覚めるゼロアワーが近付いていました。カイロンの下に辿り着いたイレブンは、キーワードを発しようとしていました。しかし間一髪間に合ったニムがイレブンを止めます。ガンヘッドはエアボットを引き連れ、カイロンのメインリアクター前まで突入します。強力なエアボットに半死半生のガンヘッド、しかしブルックリンが死力を振り絞り、最後にはエアボットの動力に直結している三つの目を撃ち、破壊に成功しました。バイオロイドは、鉱石を取り返したニムを排除しようとしますがそこにブルックリンが駆け付けます。ボロボロになってもニム達を守ろうとする彼に、バイオロイドの中に居るベベは、バイオロイドを自壊させてブルックリンを守りました。
全ての手段を断たれたカイロンは、自爆を選択しました。リアクターに燃料棒全てが突き込まれようとした時、ガンヘッドは最後の力を振り絞ってそれを阻止します。
ガンヘッドに心が残るブルックリンは躊躇しますが、ガンヘッドが行くよう促します。そしてニム、イレブン、セブンと共にメリーアンで脱出をします。その直後カイロン5は自爆し、8JOは海の藻屑と消えました。メリーアンにはガンヘッドからの最後のメッセージが届きます。そのメッセージは「ガンヘッド大隊はミッション完了せり」と、満足げな言葉でした。
「ガンヘッド」感想・レビュー
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徐々に心を繋いでゆき、いつしか互いに信頼できる存在となっていく主人公とガンヘッドの関係がとても良かったですね
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劇場公開時は酷評されていたので、いままで観るのに二の足を踏んでいたけど、先日U-NEXTで観たらそれなりに楽しめた。…ただ所々解説がないと解りづらい所があるね
すごく面白くてカッコいいロボットが出てきて迫力満点でした
(ロボット好きな人にオススメです)