クラウンの紹介:2014年アメリカ,カナダ映画。監督のジョン・ワッツと彼の映画学校仲間のクリス・フォードが製作したフェイクホラーの予告編をホラー映画作家で名高いイーライ・ロスが実際に映画化したものです。偶然身につけたピエロの衣装に取り付かれ、徐々に悪魔化していく男の悲しくも恐ろしい話です。
監督:ジョン・ワッツ 出演:アンディ・パワーズ(ケント)、ローラ・アレン(メグ)、ピーター・ストーメア(カールソン)、クリスチャン・ディスティファーノ(ジャック)、ほか
映画「クラウン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クラウン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クラウンの予告編 動画
映画「クラウン」解説
この解説記事には映画「クラウン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クラウンのネタバレあらすじ:起
不動産屋で働くケント(アンディ・パワーズ)は歯科医院で働く妻メグ(ローラ・アレン)と息子のジャック(クリスチャン・ディスティファーノ)と三人家族。ジャックが楽しみにしていた誕生日のパーティに来るピエロが来られなくなった事をメグから伝え聞いたケントはその時扱っていた売家からピエロの衣装を見つけ、それを勝手に着てパーティに向かいます。
ピエロの格好をしたケントを見てジャックは大喜び、パーティは大盛況で終わりました。ケントは疲れはててピエロの衣装を着たまま眠ってしまいます。翌朝目を覚ますと顔を洗っても化粧が取れず、赤い鼻も取り外す事が出来ません。仕方なくそのままの姿でジャックを学校に送り自らも出勤するケントでした。
何をしても衣装は取れません。メグに話し、どうにか鼻を取ってもらいますが鼻の肉までもげてしまいました。落ちた鼻を飼犬のシャドーが食べてしまいます。同時にケントを空腹が襲います。食べても食べても空腹はおさまりませんでした。
クラウンのネタバレあらすじ:承
もしやと思い衣装のあった売家に向かいクローゼットをチェックすると衣装ケースは頑丈な鎖で固定されていました。会社に戻りケントは売家の持主を調べ始めます。持主はカールソン(ピーター・ストーメア)という人物ですでに亡くなっていました。ケントはカールソンの弟のハーバートに連絡をとりピエロに纏わる話を聞かされます。
道化師として有名なピエロの元はクロインと呼ばれる伝説の魔物からきていたのです。伝説によるとその衣装は悪魔の肌と髪で作られていて一度着ると脱ぐことができず、五人の子供を食べて悪魔を蘇らせるか、首を切り落とすしか方法がありません。ハーバートもかつて衣装を着ていた者の一人でカールソンが五人の子供を犠牲にしたことで解放され救われたのです。これ以上悲劇は繰り返すまいと衣装はそれ以降隠し続けてきたのです。
いよいよ衣装はケントの肉体と徐々に同化を始めケントの空腹はそれと共に増していくのでした。
クラウンのネタバレあらすじ:転
睡眠薬入りのお茶を飲まされたケントが目を覚ますと拘束され、首を落とされそうになりますが銃で脅しハーバートを車に乗せます。帰宅するとメグやメグの妹、その婚約者らがいて異様な格好をしたケントはおかしくなったのではないかと疑われます。取り押さえられそうになり、すでに悪魔の力が抑えられなくなったケントは手を払っただけで手首が折れてしまったのです。
ハーバートと車に乗って逃げますが事故に遭い、ハーバートは救急車で運ばれてしまいケントは一人で逃げ出します。森に潜んだケントは出会った少年を食べてしまいます。その後モーテルに潜伏し、自殺を試みますが出来ませんでした。首を切り落とすしかないと考えたケントはチェーンソーをセッティングし自殺を図りますがケントになついていた少年ロビーが訪問し不幸にも飛んできたチェーンソーに当り死んでしまいます。ケントは思わずロビーを食べてしまいます。
ケントの行方を懸命に探すメグ、ようやく居場所を見つけ、自らの妊娠をケントに報告、共に帰宅します。メグは地下室にケントを匿い、ケントをもとに戻す他の方法を聞くために入院中のハーバートを訪ねます。ハーバートは姿はケントだが中身は悪魔なので信用しないようにと言いました。
クラウンの結末
ハーバートの指摘通りケントは既に悪魔と化していました。いじめられて帰ってきたジャックを唆し鎖を外させてジャックを苛めた少年コルトンの元へ行き、コルトンを食べてしまいます。
帰宅したメグはケントがいないことに驚きます。すると飼犬のシャドーが凶暴化して二人に襲いかかると、病院から抜け出してきたハーバートがシャドーの首を切り落とします。シャドーの死体は泡となり溶けてしまいました。シャドーはケントの鼻を食べてしまったため凶暴化したのです。
コルトンの家でコルトンの下半身を見つけたメグは次にケントが行きそうな場所をピエロの格好をしていてもおかしくないゲームセンターと予測し、ゲームセンターに向かいます。ケントはゲームセンターに侵入し、遊具の中で子供を襲い食べていました。一人また一人と尊い子供の命が奪われた事が分かり現場はパニックになってしまいました。
すっかり悪魔と化しているのを知り、ショックを受けるメグ。ケントの体を借りた悪魔はメグに後一人用意すれば夫は返すと告げ去っていきます。メグは顔見知りの少女を見つけ一度は彼女を犠牲にしようと考えますがとても愚かなことと思い止まります。
自宅に戻りケントがジャックを狙ったためにメグはジャックに隠れるよう指示し斧を持ち懸命に戦いますが強い力を持つケントにはなかなか敵いません。ジャックを襲おうとするケントを、メグは後ろから鎖をかけて拘束し、ケントの首を切り落としました。ケントの死体から泡がたちケントの顔が徐々に現れてきます。
凄惨な事件も終わり警察署の中、証拠品の中にはあのピエロの衣装もありました。
以上、映画「クラウン」のあらすじと結末でした。
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