ダーク・シャドウの紹介:2012年アメリカ映画。1966年から71年まで、米ABCテレビで放映され『血の唇』としても映画化されました。ジョニー・デップが主演、ティム・バートンと8度目のタッグを組みます。バーナバスは魔女の手によりヴァンパイにされ生き埋めにされます。墓から出たのはそれから200年後。没落しかけたコリンズ家を再興し、自らの運命に立ち向かいます。
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ(バーナバス・コリンズ)、ミシェル・ファイファー(エリザベス・コリンズ・ストッダード)、ヘレナ・ボナム・カーター(ジュリア・ホフマン博士)、エヴァ・グリーン(アンジェリーク・ブシャール)、ジャッキー・アール・ヘイリー(ウィリー・ルーミス)、ジョニー・リー・ミラー(ロジャー・コリンズ)、クロエ・グレース・モレッツ(キャロリン・ストッダード)、ベラ・ヒースコート(ビクトリア・ウィンターズ/ジョゼット)、ガリー・マクグラス(デヴィッド・コリンズ)、イヴァン・ケイ(ジョシュア)、ほか
映画「ダーク・シャドウ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダーク・シャドウ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダークシャドウの予告編 動画
映画「ダーク・シャドウ」解説
この解説記事には映画「ダーク・シャドウ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダークシャドウのネタバレあらすじ:起
コリンズ家はもともとイギリスに住んでいました。アメリカへ移住し水産業で大成功を収めます。コリンズ家の息子として生まれ育ったバーナバス(ジョニー・デップ)はプレイボーイ。アンジェリーク(エヴァ・グリーン)という女中と関係を持ちますが、遊びの相手としか考えていません。
バーナバスは、ジョゼット(ベラ・ヒースコート)に出会ったことで、プレイボーイの名を返上しました。ジョゼットを深く愛し真剣に交際するようになったのです。バーナバスに対して本気だったアンジェリークは我慢できません。魔女の力を使って、ジョゼットを崖から飛び降りさせて命を奪います。
ジョゼットの死を悲しみ、自らの命を絶とうとするバーバナスを、永遠に生き続けるヴァンパイアにしました。村の人々を扇動してバーナバスを棺に入れて生き埋めにさせます。
200年の時が経ったある日、工事の影響でバーナバスは墓から出てくることができました。自分の住んでいた屋敷に向かってみると、屋敷はあるものの荒れ果ててしまい、コリンズ家は今にも没落しそうでした。
屋敷には数人の人間がいます。女主人であるエリザベス(ミシェル・ファイファー)とその娘キャロリン。母親を失ったデビッドとその父親のロジャー。デビッドは母親の幽霊が見えると言い、本人もまわりの人間も悩んでいました。他には精神科医のホフマン(ヘレナ・ボナム=カーター)、それから家庭教師として雇われたヴィクトリア(ベラ・ヒースコート)です。
バーナバスはヴィクトリアを一目見た時から、目が離せなくなりました。過去に失った最愛の女性ジョゼットに似ていたため、当然のように恋に落ちてしまいます。
ダークシャドウのネタバレあらすじ:承
バーナバスはコリンズ家の屋敷に住む面々に自分の正体を明かしますが、荒唐無稽の話を誰も信じようとしません。女主人のエリザベスでも知らない隠し部屋を見せることで、やっと自分がコリンズ家の先祖だと認めてもらえます。
没落したコリンズ家を子孫と共に再興させようと張り切ります。現在は缶詰工場を営むコリンズ家ですが、ライバル会社のせいで経営難に陥っていました。ライバル会社の社長は美しき女性ですが、魔女の力をもち200年経っても生き続けているアンジェリークでした。バーナバスがいなくなったコリンズ家を今も苦しませています。
アンジェリークの感情がおさまることはありませんでした。バーナバスはアンジェリークの漁師たちにコンタクトを取り、漁師たちを催眠術にかけて契約を取り付けます。さらに屋敷の中にある隠し部屋から財宝を掘り出し、屋敷の修繕費や再建のために使います。
コリンズ家は徐々に良くなっていきますが、この様子をアンジェリークが黙って見ているわけがありません。コリンズ家復興のために力を貸す代わりに、やり直そうと持ちかけバーナバスに断られます。なぜなら、ジョゼットによく似たヴィクトリアを愛していたからです。
ダークシャドウのネタバレあらすじ:転
200年という時が経った今でも、ジョゼットとバーバナスの深く結ばれた愛がアンジェリークを苦しめます。幼い頃、幽霊を見ていたヴィクトリアは精神病院に入れられた経験があります。その病院からは何とか出て来たものの、今でも幽霊の存在に悩まされていました。ヴィクトリアを悩ますこの幽霊はジョゼット。ヴィクトリアはジョゼットと同一人物でした。
コリンズ家内ではそれぞれがもつ望みを叶えようとします。アルコール中毒に悩んでいた精神科医のホフマンは、自分も吸血鬼になろうと研究を始めます。バーナバスは怒ってホフマンの研究を処分しました。他にも屋敷内で良からぬ行動を起こす人間がいます。デビッドの父親は屋敷内の財産に目をつけ盗み出そうとしてました。デビッドの良い父親になれないのなら、屋敷から出ていくようにと言う言葉に従い出て行ってしまいます。
バーナバスの愛を得られずアンジェリークは怒り狂いました。バーナバスを棺に閉じ込めるだけで満足せず、コリンズ家を徹底的に叩こうと屋敷に火もつけます。コリンズ家の面々は黙ってやられるわけではありません。吸血鬼であるバーナバスを恐れたコリンズ家ですが、一致団結してバーナバスを救い出し、アンジェリークに立ち向かうことにしました。
ダークシャドウの結末
長きにわたりコリンズ家を苦しめてきた魔女アンジェリーク。彼女は魔女として大きな力を持っていますが、コリンズ家は人間として暮らしてきました。ですが彼らも不思議な能力を持っています。エリザベスの娘キャロリンは、狼人間に変身できます。それもこれもアンジェリークがミルクに狼の血を混ぜて、幼いキャロリンに与えたせいでした。
精神的に不安定なせいで、幽霊が見えていると思われていたデビッドは本当に幽霊が見えることに気がつきます。デビッドの母親、ローラは幽霊の身ではありますが、アンジェリークの戦いに力を貸します。それぞれが力を使うことにより、アンジェリークを打ち破ることができました。バーナバスを何とかして自分の方へ振り向かせようと、自らの心臓を差し出し訴えました。これほどのことをしても、ヴィクトリアへのバーナバスの愛は変わりません。それどころかアンジェリークの愛は違うと言いました。
とうとうアンジェリークは姿を消します。全てが丸く収まったかのように見えましたが、ヴィクトリアの姿が見当たらないことに気がつきました。愛する人とは結ばれないという呪いは、アンジェリークが消えても残っています。ジョゼットの生まれ変わりであるヴィクトリアはバーナバスを愛しています。本来であれば二人は結ばれる運命でしたが、呪いのせいで過去と同じようにヴィクトリアは崖から飛び降りることに。
バーナバスは、ヴィクトリアを二度も失うまいと、落下中、ヴィクトリアの首筋に牙をあてます。噛みつかれたヴィクトリアはヴァンパイアとなり呪いを打ち破ります。二人は過去に果たせなかった永遠の愛を誓いました。
以上、映画「ダーク・シャドウ」のあらすじと結末でした。
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