華氏451の紹介:1966年イギリス,フランス映画。一切の読書を禁じられた未来社会を描くレイ・ブラッドベリの名作をトリュフォーが映画化。彼にとって唯一の英語による映画となった。音楽をヒッチコック作品で知られるバーナード・ハーマンが担当。
監督:フランソワ・トリュフォー 出演:オスカー・ウェルナー(モンターグ)、ジュリー・クリスティ(クラリス/リンダ)、シリル・キューザック、アントン・ディフリング、ジェレミー・スペンサー、ほか
映画「華氏451」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「華氏451」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「華氏451」解説
この解説記事には映画「華氏451」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
華氏451のネタバレあらすじ:起
消防車に似た赤い車が出動してゆきます。しかし、その出動理由は消防車とは正反対。火を消すのではなく、あるものを燃やすのです。そのものとは、書籍。そこは未来社会で、一切の書物の所持、そして読書行為が禁じられているのでした。本を燃やす現場の作業員「ファイアマン」であるモンターグは、自分の職務に疑問を感じることもなく、毎日のように書物を秘蔵する個人宅へ行ってはそこの本の山を燃やし続けていました。
華氏451のネタバレあらすじ:承
ある日、モンターグは仕事の後にモノレールで帰宅途中、近所に住むクラリスという20歳の女性と知り合います。彼女は教師ですが、危険思想の持ち主として当局から目をつけられていました。彼女から「本を読んだことはあるのか」と訊ねられたモンターグは帰宅すると、ふと気まぐれに家に置いていたディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」を開いてみます。この行為を妻のリンダに見つかり、彼女と口論に。リンダはテレビばかり見ていて、すっかり体制に順応していました。翌日から再び職務に戻るモンターグ。急襲した個人宅で書籍を焼く際、その女主人は家を出ることを拒否。本の山とともに焼死してしまいます。
華氏451のネタバレあらすじ:転
本への興味を持ち始めたモンターグは友人たちと険悪な状態へ。そんな夫にリンダは不安を抱きます。やがてクラリスの家がファイアマンに襲われたことを知ったモンターグは彼女の身を心配しますが、クラリスは何とか逃げのびていました。密かに彼女と会ったモンターグは、「ブック・ピープル」と呼ばれる人々がいることを知ります。その秘密のグループでは各メンバーがそれぞれ本を1冊暗記して、焚書による名作の消滅を防ごうとしているのでした。モンターグは職を辞そうと考えますが、彼に目をかけている上司はそれに反対。
華氏451の結末
やがてリンダが夫のことを密告。自分の家を焼くことになったモンターグは上司を殺して逃げ出します。森のなかでブック・ピープルの隠れ家を見つけたモンターグは自分もその一員になることにします。そしてポーの短編集を暗記し始めるのでした。
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