暗くなるまでこの恋をの紹介:1969年フランス映画。ウィリアム・アイリッシュのミステリー「暗闇へのワルツ」を映画化。ヒッチコックを敬愛するトリュフォーは、「裏窓」の原作者であるアイリッシュの小説をこの作品ともう一本(「黒衣の花嫁」)映画化している。
監督:フランソワ・トリュフォー 出演:ジャン=ポール・ベルモンド(ルイ・マエ)、カトリーヌ・ドヌーヴ(マリオン/ユリー)、ミシェル・ブーケ、ネリー・ボルゴー、ほか
映画「暗くなるまでこの恋を」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暗くなるまでこの恋を」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「暗くなるまでこの恋を」解説
この解説記事には映画「暗くなるまでこの恋を」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暗くなるまでこの恋をのネタバレあらすじ:起
フランス領リユニヨン島。煙草栽培で財を成したルイは、新聞広告で交際相手を募集。それに応じた女性と文通の末、結婚することになりました。結婚すると言ってもまだ実際には会ったことがありません。とにかく会おうということで、島へ来る彼女を港で待つことに。フランスからの船が到着。予定通りにユリーという女性が降り立ち、ルイの前に現れますが、送られてきた写真とは別人です。しかも写真よりも遥かに美人でした。戸惑うルイに、送ったのは友人の写真だと答えるユリー。ルイは取り敢えず彼女を家に連れてゆきます。彼女の美貌や優しさに目がくらみ、ルイは事情も調べずにあっさりと結婚を決めます。彼女との新婚生活は順調でした。喧嘩もなく穏やかな日々が続き、ルイもこの結婚にしごく満足です。すっかり彼女を信頼したルイは、その利便性を考え、自分の銀行預金を妻も利用できるように契約を変更。しかしこの処置には部下であるジャルディンも異議を唱えます。それでもユリーに夢中なルイは聞く耳を持ちません。
暗くなるまでこの恋をのネタバレあらすじ:承
やがて破局がやってきます。ユリーが預金のほとんどを引き出した末、姿を消してしまったのです。さらにユリーから連絡がないことを心配して、姉のベルトが島へ。ルイが結婚式の写真を見せると、ベルトは驚き、「これはユリーではない」と断言。どうやら詐欺どころか、人の生死に関わる事件の様相を呈してきます。彼らは私立探偵のコモリを雇って調査は開始。ルイも自分で事件を探ろうとニースへ。
暗くなるまでこの恋をのネタバレあらすじ:転
やがて努力の甲斐あって、リビエラでユリーを詐称した女を見つけ出します。彼女の本名はマリオン・ベルガノ。孤児として苦労して育ち、いつの間にか悪事に手を染めるようになったのでした。この詐欺ではギャングの男と手を組み、本物のユリーを殺した上で彼女に化けたのです。しかし結局金はギャングが取り、マリオンは貧しいままです。彼女を恨むより、その境遇に同情したルイはそのまま彼女と再び暮らし始めます。
暗くなるまでこの恋をの結末
ルイが雇ったコモリが真相を嗅ぎつけますが、ルイは彼を殺してしまい、2人はリヨンに逃亡。金が乏しくなりはじめ、マリオンはそれが縁の切れ目とばかりルイに冷たく当たり始めます。警察が彼らを追い始め、2人はさらにスイスへ。そこでマリオンはルイに毒入りコーヒーを飲ませようとします。これまでの事件を彼1人に押し付ける気でした。ルイはあえて死ぬつもりでしたが、マリオンは彼の愛に打たれ、コーヒーを棄てます。そして本当の愛に結ばれた2人は国境へ向かうのです。
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