母の贈りものの紹介:1993年アメリカ映画。脚本家パトリック・ダンカンが少年時代の想い出を元に書き下ろしたもので、6人の子供を女手一つで育て上げてきたシングルマザーの女性が、困難を乗り越えて家族の絆を深め、一軒の家を手にするまでを描いた人間ドラマです。
監督:トニー・ビル 出演者:キャシー・ベイツ(フランシス・レイシー)、エドワード・ファーロング(シェーン)、スーン・テック・オー(ムーン)、T・J・ローサー(クレイグ)、クラリサ・レシッグ(リン)ほか
映画「母の贈りもの」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「母の贈りもの」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「母の贈りもの」解説
この解説記事には映画「母の贈りもの」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
母の贈りもののネタバレあらすじ:起
1962年のロサンゼルス。夫に先立たれ、女手一つで6人の子供を育ててきたフランシス・レイシー(キャシー・ベイツ)。食品工場のパートで一家の生計を立てていたフランシスはセクハラ上司と対立して解雇され、子供たちを連れてロスから出る決心をします。フランシスと長男シェーン(エドワード・ファーロング)をはじめとする6人の子供たちはアパートを引き払い、不用品を売って得た僅かな金とオンボロ車で「自分たちの家」を持つという夢を叶えるために旅立ちます。旅の途中、アイダホ州ハンクストンを通りがかった一家は、野原の中に一軒の廃屋を見つけます。
母の贈りもののネタバレあらすじ:承
フランシスは早速、廃屋の持ち主ムーン(スーン・テック・オー)を説得、ムーンの家の世話をするという条件で廃屋と土地を譲ってもらいます。シェーンを筆頭に子供たちは大工道具を手にリフォームを手掛け、妻子を失ってから久しぶりに家族というものに触れたムーンも何かと手助けします。フランシスは現地のボーリング場に就職し、新たな暮らしが始まりました。しかし一家は貧しいうえにフランシスは地元の教会の善意の施しは頑なに受け取らず、おかげで子供たちは着る服にも困り、クリスマスにプレゼントされたのはおもちゃではなく大工道具だったことから、フランシスとシェーンの間はギクシャクした関係となっていきます。
母の贈りもののネタバレあらすじ:転
そんなある時、シェーンはあたらしいガールフレンドと交際を始め、フランシスもボーリング場の同僚の男(トニー・カンピシー)とデートに行きます。ところが、シェーンが家に帰ると、男に暴力を振るわれたフランシスが泣いていました。激怒したシェーンはその翌日に母の職場に出向き、男に殴りかかりますが逆にやられてしまいます。しかしボーリング場のオーナーの計らいで男は解雇され、フランシスはオーナーに感謝します。この一件がきっかけでフランシスとシェーンは関係を修復、一家の絆は深まっていきます。
母の贈りものの結末
一家は我が家のリフォームを続け、ようやく完成が近づきつつありましたが、ある日些細な失火により家は全焼してしまいます。フランシスとシェーンは再び喧嘩をしてしまい、フランシスはロサンゼルスに戻れと言い放ってしまいます。その時、一家の危機を救ったのは、ムーンをはじめとする町の人々の心温まる善意でした。建築資材や大工道具を持って駆け付けた人々の善意に、頑なに施しを拒んできたフランシスも遂に心を開き、お礼を述べます。そして半年後、ようやく一家の新しい家が完成しました。シェーンはロサンゼルス行きを取りやめて一家に残り、絆をより一層深めた一家は念願のマイホームの前で記念写真を撮りました。
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