オットーという男の紹介:2022年アメリカ映画。偏屈で他人を受け入れようとしないオットー。最愛の妻を亡くして絶望してしまった彼は、自殺をしようとします。しかし、隣に引越してきたマリソル一家や、近所の人たちとの交流によって、少しずつ考えを改め直していく様を描いています。
監督:マーク・フォースター 出演:トム・ハンクス(オットー)、マリアナ・トレビーニョ(マリソル)、マヌエル・ガルシア=ルルフォ(トミー)、レイチェル・ケラー(ソーニャ)、トルーマン・ハンクス(若き日のオットー)、ほか
映画「オットーという男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オットーという男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「オットーという男」解説
この解説記事には映画「オットーという男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オットーという男のネタバレあらすじ:起
オットー・アンダーソン(トム・ハンクス)、63歳。ピッツバーグ郊外のアパートで一人暮らしをしています。きちんと物事を済ませないと気がすまない性格で、偏屈ジジイで有名でした。半年前に最愛の妻ソーニャ(レイチェル・ケラー)を亡くし、長年勤めていた会社もクビになってしまい、絶望したオットーは自殺を考えていました。
ちょうど首を吊ろうかと考えていると、マリソル(マリアナ・トレビーニョ)一家が引っ越しの挨拶にやってきたのです。そしてソーニャとの思い出がフラッシュバックし、自殺は失敗に終わります。その後もマリソルや彼女の夫トミー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)に邪魔をされるのでした。
次は電車に飛び込もうと考えたオットー。しかし、その前に老人が気絶し線路に倒れ込んだのを目撃したオットーが助けに行きます。その様子はそこにいた人たちがSNSで拡散して話題になっていたのですが、パソコンすら持っていないオットーは気づく術もありませんでした。
オットーという男のネタバレあらすじ:承
ガレージに住みついた猫を飼ってみたり、マリソルを運転のレッスンに連れて行った帰りのソーニャとの思い出のパン屋で、旧友のルーベンの話をしたり、近所に住むトランスジェンダーのマルコムとこれまたマリソル繋がりで仲良くなったりと、なかなか自殺させてくれません。
これはかなわんと、今度は散弾銃で自殺を図りますが、父親と喧嘩して家出してきたマルコムに、またしても阻まれます。
オットーは旧友のルーベンの妻アニタがパーキンソン病だということを知ります。さらに、病で体が不自由になっているルーベンを悪徳不動産業者が施設に押し込み、家を奪おうとしていることも知ります。
オットーという男のネタバレあらすじ:転
オットーはルーベンとアニタを助けるため、不動産業者に話をしにいきます。その後、オットーの人助けで話題になったことを、取材にきていた記者シャリー・ケンジーの手を借り、悪徳不動産業者の不正を暴き、SNSで拡散して退散させました。
その後、近所に住むジミーが、有事の際二人の面倒を見る事で、この後も家に住むことが出来るようになったのです。
騒動が収まり、猫と一緒に帰ろうとしたオットーは体調を突然悪くし、病院に運ばれてしまいます。心臓が大きすぎるとの診断で命には別状はありませんでした。
すると、妊娠していたマリソルの陣痛が突然始まり、その後、無事男の子を出産します。オットーは自分たちが使うはずだったベビーベッドをマリソルに寄贈し、その子を寝かしつけます。そしてソーニャの墓参りにマリソルたちを連れてきて紹介しました。
オットーという男の結末
その後、しばらく穏やかな日々を過ごしますが、突如胸の痛みを感じます。オットーは密かに遺書を残しておくことにしました。
オットーは愛車のシボレーをマルコムに譲り、新車を購入すると、マリソルたちとドライブを楽しみました。
ある日、トミーはオットーが雪かきしていないことに気づき、家を覗いてみると、オットーが心臓発作で亡くなっているのを発見します。親しい友人たちがオットーの葬儀を執り行います。オットーが残した遺書には、自分の銀行口座をマリソルに譲渡し、新車も譲り、これで幸せに暮らしてほしいと書かれていたのです。
たくさんの人に見送られたオットーの墓は、愛するソーニャの隣に建てられました。
以上、映画「オットーという男」のあらすじと結末でした。
全然に思っていなかった以上の感動させられましたが、最初はただ1人のクソジジイの物語だと思いましたのに……