母を恋はずやの紹介:1934年日本映画。小学生の時に父親を亡くした貞夫は、青年になると、母が実の母親でないことを知ります。実の子である弟への母の親しみとは違い、貞夫に対する母は、どこかに他人行儀を隠せないよそよそしさがあります。母に反発した貞夫は家を出ますが…。サイレント映画の本作は、最初の巻と最終の巻のフィルムが紛失しています。現存する作品のオープニング、エンディングは残念ながら共に鑑賞が不可能になっています。
監督: 小津安二郎 出演者:吉川満子(母)、大日方傳(長男貞夫)、加藤精一(少年時代)、三井秀雄(次男幸作)、野村秋生(少年時代)、奈良真養(岡崎)、青木しのぶ(岡崎夫人)、笠智衆(服部)、逢初夢子(光子)、飯田蝶子(チャブ屋の掃除婦)ほか