プライベート・ウォーの紹介:2018年イギリス,アメリカ映画。主人公メリー・コルヴィンは戦争記者としてアジア、中東などで戦乱に苦しむ市民の現実を世界中に伝えました。彼女はスリランカ内戦中に片目を負傷し、眼帯がトレードマークになります。そんな彼女は私生活では、アルコールとタバコに依存し、ストレス障害に悩まされます。2012年、周囲の反対も聞かずに戦乱のシリアに向かい、死に直面する女性と子供を取材します。『プライベート・ウォー』はコルヴィンのジャーナリスト魂をロザムンド・パイクが好演し、批評家からも好意的に評価されました。2019年現在、今も続くシリア内戦、多くの人が死に直面しているということを世界に知らせたいという彼女の願いが伝わるような映画です。
監督:マシュー・ハイネマン 出演:ロザムンド・パイク(メリー・コルヴィン)、ジェイミー・ドーナン(ポール・コンロイ)、トム・ホランダー(ショーン・ライアン)、スタンリー・トゥッチ(トニー・ショウ)、ほか
映画「プライベート・ウォー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プライベート・ウォー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プライベート・ウォーの予告編 動画
映画「プライベート・ウォー」解説
この解説記事には映画「プライベート・ウォー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プライベートウォーのネタバレあらすじ:起・コルヴィンのスリランカでの目の負傷
メリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)はロンドン在住のアメリカ人ジャーナリスト。2001年、内戦のスリランカへ反乱軍の取材に向かいます。周囲は反対しますが、飢えと死に直面する多くの人々の現実を伝えたいと考えています。
スリランカでは反乱軍リーダーに会いますが、政府軍の攻撃で目を負傷して入院します。戦争の現実を伝えたいコルヴィンは病院でも記事を書きます。退院し、ロンドンに帰った彼女は、同僚と酒を飲みますが眼帯をはめることにします。コルヴィンはその仕事ぶりが認められ表彰されますが、周囲には仕事が危険すぎると言う者もいます。
2003年のイラク国境、コルヴィンはフセイン独裁下で殺された人たちの取材に向かいます。彼女は医療関係者と嘘をつき、現場に向かおうとしますが、イラク軍に捕まります。なんとか現場に着いたコルヴィンは、殺された多くの人々の亡骸が発見される現場を報道します。
プライベートウォーのネタバレあらすじ:承・ストレスに悩み酒とタバコがやめられないコルヴィン
コルヴィンはイラク情勢の記事の構想を練ります。激しい仕事のため彼女はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされ、酒とタバコがやめられません。
勤務先の新聞サンデー・タイムズの編集者ショーン(トム・ホランダー)は、コルヴィンの記事は見出し記事としては深刻すぎると考えます。ストレスを溜めるコルヴィンは、同僚のポール(ジェイミー・ドーナン)の家で悩みを語ります。
コルヴィンはアメリカ軍が介入しているアフガニスタンへ向かい、戦場で多くの子供が死ぬ現場を目撃します。彼女は自宅に帰り、友人達と歌を歌いリラックスしますが、トニー(スタンリー・トゥィチ)という男に出会います。トニーはコルヴィンを自宅に招き、交際を申し込みますが、彼女はリビアの独裁者カダフィに反対するデモのニュースを見て、リビア情勢に関心を持ちます。
プライベートウォーのネタバレあらすじ:転・戦場を取材するコルヴィン
リビアに着いたコルヴィンはカダフィを神と考える兵士の尋問を取材します。カダフィ支持派と反政府軍の戦いの中、コルヴィンは死んだ兵士を目撃し、過去の戦場の思い出が蘇ります。
コルヴィンはカダフィをインタビューします。拷問、市民殺戮など厳しい質問をするコルヴィンに対し、カダフィは「アルカイダ」(2011年アメリカ同時多発テロを実行したテロ組織)の影響だと答えます。リビア内戦はカダフィの死で集結、カダフィの死体はメディアや市民に公開され、さらし者にされます。
ロンドンに帰るコルヴィンは、ショーン編集長と食事をしますが、酒を飲み過ぎたせいか彼と口論します。
2012年、アサド独裁政権と反政府派の内戦が続くシリアへ、コルヴィンは向かいます。コルヴィンは激しい戦闘の中をポールと共に取材、ホムスで多くの市民が包囲されているニュースを聞きます。
プライベートウォーの結末:シリアでの最後
コルヴィンはホムスで多くの市民が殺され、子供や女性が食料もなく取り残されている現実を取材します。CNNでは彼女の実況が流れ、アサド政権はテロリストを攻撃しているだけだと言うが、実際は多くの一般市民が殺害されているという現実をリポートします。
シリア政府軍が近づき、コルヴィンにも危険が近づきます。ほとんどの人は避難しますが、コルヴィンは取材を続けます。ようやく逃げることにしたコルヴィンでしたが、政府軍の攻撃を受けて倒れます。
ホムスの瓦礫の中、彼女は2012年2月22日、56歳で生涯を終えるのでした。
以上、映画「プライベート・ウォー」のあらすじと結末でした。
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