網走番外地の紹介:1965年日本映画。極寒の網走刑務所に収監されたやくざの男が凶悪犯ばかりの獄中で遭遇した様々な人間模様を中心に描いたシリーズ第1作です。
監督:石井輝男 出演者:高倉健 (橘真一)、丹波哲郎 (妻木)、南原宏治(権田権三)、田中邦衛(大槻)、嵐寛寿郎(阿久田(鬼寅))ほか
映画「網走番外地」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「網走番外地」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「網走番外地」解説
この解説記事には映画「網走番外地」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
網走番外地のネタバレあらすじ:起
極寒の網走刑務所。二人一組で手錠に繋がれた新入りの囚人たちが護送さらてきました。懲役三年の実刑を受けた橘真一(高倉健)や前科五犯の凶悪犯・権田権三(南原宏治)もその中のひとりです。橘と権田は札付きの極悪人ばかりがうごめく雑居房に入れられます。そこは、殺人鬼として恐れられる「鬼寅」の舎弟を名乗る依田(安部徹)が仕切っており、権田は依田に擦り寄りますが橘は反発して乱闘となり、懲罰房に入れられます。
網走番外地のネタバレあらすじ:承
独りになった橘は過去を回想していました。貧しい農家に生まれ育った橘は、幼い時に母親が自分と妹を飢えさせないために粗暴な国造(沢彰謙)と望まぬ再婚をしたこと、そして国造と喧嘩をして家を飛び出し、都会でやくざになったこと、渡世の義理で人をあやめて逮捕され、傷害罪で有罪になったことなどを思い出していました。そんな折、橘の妹から手紙が送られてきました。母は国造からの度重なる暴力が原因で病の床についたことを知り、橘の中には母や妹を残して自分だけ家を出たことへの後悔と国造への怒りが沸いてきました。
網走番外地のネタバレあらすじ:転
橘は一日でも早く出所したい一心で、模範囚として必死に働きました。そんな橘に保護司の妻木(丹波哲郎)は親身になって世話してあげます。しかしその頃、雑居房の依田と権田らは密かに脱獄計画を練っていました。橘は、密告すれば渡世の仁義を踏みにじった裏切り者扱い、計画に乗ってしまったら仮釈放が遠のくという狭間で悩んでいました。しかし、脱獄計画決行寸前に老受刑者の阿久田(嵐寛寿郎)が裏切って密告、計画は頓挫します。そして阿久田は自らの正体が伝説の殺人鬼「鬼寅」であることを告白します。橘の苦境を知った阿久田は、計画を頓挫させることで橘を救ったのです。
網走番外地の結末
数日後、森林伐採の労役でトラックに乗せられた囚人たちは意を決してトラックら飛び降り脱走します。権田と手錠で繋がれていた橘も否応がなしに巻き込まれ、そのまま逃走してしまいます。知らせを聞いた妻木は、ようやく降りたばかりの橘の仮釈放許可の書類を破り捨て、怒りのままに後を追います。大雪原をひた走る橘と権田は線路に手錠の鎖を乗せ、通過する列車を利用して手錠を切断しますが、その反動で権田は谷間に落ちてしまい重傷を追います。しかし橘は権田を見捨てることができず、追い付いた妻木と共に権田を犬そりに乗せ、病院に向かって走っていきました。
良い作品なのですが、最後が上手い話しすぎて、そこが、好きになれませんでした。