アバウト・シュミットの紹介:2002年アメリカ映画。仕事一筋できた男が定年退職を迎えて手持ち無沙汰になり、直後に妻も亡くして喪失感と孤独に打ちのめされながらも、再び希望の光が灯るまでを描く。
監督:アレクサンダー・ペイン 出演:ジャック・ニコルソン(ウォーレン・シュミット)、キャシー・ベイツ(ロバータ・ハーツェル)、ホープ・デイヴィス(ジーニー・シュミット)、ダーモット・マローニー(ランドール・ハーツェル)、ハワード・ヘッセマン(ラリー・ハーツェル)、ほか
映画「アバウト・シュミット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アバウト・シュミット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アバウト・シュミットの予告編 動画
映画「アバウト・シュミット」解説
この解説記事には映画「アバウト・シュミット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アバウト・シュミットのネタバレあらすじ:起・定年退職
大手保険会社に勤めるウォーレン・シュミットは定年退職の日を迎えた。これから悠々自適の生活を送れると妻ヘレンはキャンピングカーを購入して第2の人生に備えていたが、翌日からウォーレンはやることが見つからず手持ち無沙汰になる。暇にまかせてテレビを見ていたウォーレンは偶然アフリカの貧困に苦しむ子供への支援を求めるCMを目にし、寄付の申込みをしてンドゥグという子供の養父となる。支援団体からは小切手と一緒に自分の個人的なことを書いた手紙も送って欲しいと言われ、ンドゥグに宛てて手紙を書くことにするが、最初の手紙を書いているうちに、ウォーレンは会社で自分の後任となった部下に対する文句や、ヘレンに対する不満が湧き上がってくる。しかしそんなある日、ヘレンが自宅で倒れ帰らぬ人となる。
アバウト・シュミットのネタバレあらすじ:承・妻の死
葬儀のため、離れて暮らす一人娘のジーニーが婚約者ランドールを伴って帰省する。葬儀も終わり、ウォーレンを気づかうランドールだったが、その口から投資話の相談を持ちかけられたことで、もともと2人の結婚を良く思っていなかっウォーレンはジーニーに喪中なのだから式を延期してしばらく自分の面倒を見て欲しいと言うが、無理だと言ってジーニーとランドールは帰ってしまう。1人になって家の中は荒れ放題になり、遺品のからヘレンが自分の親友と過去に浮気をしていたことが発覚し激怒、友だちも失う。そして突如自分は娘と一緒にいるべきだという思いに駆られたウォーレンはキャンピングカーに乗り込みオマハの自宅からジーニーの住むデンバーに向けて出発する。
アバウト・シュミットのネタバレあらすじ:転・新たな目的
しかし途中でジーニーに連絡すると結婚式の直前までこなくていい、と言われ、しかたなく時間つぶしのためにかつて生家のあった場所や母校などをめぐる旅をする。途中、同様にキャンピングカーで旅する夫婦に出会い、もてなしを受けるが、自分の孤独を理解してくれた奥さんの優しさを好意と誤解してキスしてしまい、怒った奥さんに追い出されてウォーレンは慌ててその場から車を出す。旅を続けていくうち妻への怒りも解け、自分の傲慢さへの許しをもとめるウォーレンは正しいことをすべきだと決意も新たにジーニーの元へ向かう。式まで滞在する予定のランドールの実家を訪ねると、破天荒な母ロバータをはじめ彼の家族の粗野さに、ウォーレンは改めて自分の判断は正しいと感じジーニーに結婚をやめるよう説得するが、祝福できないなら帰れと言われてしまう。そして式当日、諦めたウォーレンは意に反して祝福のスピーチを行い、参列者を感動させる。
アバウト・シュミットの結末:希望の光
自分の無力さを痛感したウォーレンは、すっかり自分の存在意義を無くし、生きる希望さえも失っていた。オマハの自宅に戻った彼は、留守中に届いていた郵便物の中から1通のエアメールを見つける。その手紙はンドゥグのいる地域で支援を行っているシスターから彼の近況を伝えるもので、ンドゥグが描いた絵が同封されていた。全てを失ったと思っていたウォーレンはその絵を見てまた新たな何かを得た喜びに思わず涙する。
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