イヴの総ての紹介:1950年アメリカ映画。ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督が演劇界の裏側を暴露した名作。監督自身が手がけた脚本は「映画史上最も優れたシナリオ」と呼ばれることも多い。アカデミー賞では、作品、監督、脚本、助演男優、衣裳デザイン賞(白黒)、録音の各部門を制覇した。
監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ 出演:ベティ・デイヴィス(マーゴ・チャニング)、アン・バクスター(イヴ・ハリントン)、ジョージ・サンダース、ゲイリー・メリル、マリリン・モンロー、ほか
映画「イヴの総て」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イヴの総て」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「イヴの総て」解説
この解説記事には映画「イヴの総て」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イヴの総てのネタバレあらすじ:起
ニューヨーク。権威ある演劇賞の授賞式が行われています。受賞者はイヴ・ハリントン。女優となって間もない彼女は初々しく見えますが、彼女の裏側の顔を知っている人間も何人かその場にいます。イヴが彼らの前に初めて姿を現したのは8ヶ月前でした。ブロードウェイで公演中の大女優マーゴ・チャニングを楽屋口で毎晩待ち構え、憧れの目を向けていたのです。劇作家ロイド・リチャーズの妻カレンがその様子に気づき、イヴをマーゴに引き合わせました。身の上話をするイヴ。それに心打たれたマーゴは彼女を付き人にしました。事務能力に優れたイヴの仕事ぶりはマーゴを満足させますが、やがて女優への野心に燃えるイヴは増長し、マーゴの恋人であるビルにも接近しようとします。彼は演出家で、親しくなれば役をもらえる可能性があるからです。
イヴの総てのネタバレあらすじ:承
カレンのおかげでマーゴの代役に抜擢されたイヴ。またマーゴに隠れて自分の演技力を批評家であるアディスンに見せ、彼から目をかけられます。事情を知ったマーゴは腹を立て、まわりの人間に当たり散らします。その被害を被ったカレンは彼女とのドライブの途中でわざと車の故障を装い、代役のイヴを舞台に立たせました。この演技を批評家たちは絶賛。特に彼女がお気に入りのアディスンは、マーゴと比較するようにイヴを褒めそやします。しかし、カレンもイヴの性格に気づき始め、彼女への態度が冷たくなります。
イヴの総てのネタバレあらすじ:転
イヴは今や本性をむき出しにし、マーゴの出演をわざと邪魔した事でカレンを脅迫。夫のロイドからも新しい舞台の主役をもらう事を確約させ、おまけに彼を色仕掛けで籠絡するのです。ロイドと結婚を目論むイヴ。全てがイヴの思い通りにゆくと思えましたが、カレンとアディスンが手を組んだのが誤算でした。イヴの身の上話が全て嘘だと見破ったアディスンはロイドのことを諦めろと脅迫。イヴは仕方なく言うがままになります。
イヴの総ての結末
過去の話が終わって現在へ。授賞式のあと帰宅したイヴは、かつての自分と同じような演劇少女が部屋に侵入していることに気づきます。彼女に同情するイヴ。しかし、その少女はイヴが自分を1人残し部屋を出ると、イヴの賞の像を手にし、三面鏡に向かっておじぎをするのでした。まるでイヴそっくりの野心を見せて。
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