映画ANNIE/アニーの紹介:2014年アメリカ作品。ブロードウェイミュージカルの映画化作品。両親が迎えに来てくれることを信じて待つアニーと、施設から彼女を引き取った携帯電話会社CEOでニューヨーク市長候補であるスタックスとの物語。
監督:ウィル・グラック 出演:ジェイミー・フォックス(スタックス)、クワベンジャネ・ウォレス(アニー)、ローズ・バーン(グレース)、キャメロン・ディアス(ハニガン)、ビー・カナベイル(ガイ)ほか
映画「ANNIE/アニー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ANNIE/アニー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ANNIE/アニーの予告編 動画
映画「ANNIE/アニー」解説
この解説記事には映画「ANNIE/アニー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
既に、何度も映像化されている作品であるミュージカル”アニー”。孤児であるアニーは、いつか必ず両親に再会できることを信じて、健気にそして逞しく生きる少女。そんな彼女が金持ちの独身男性スタックスに出会い運命を切り開いていくという変わらぬストーリー。だが、今回の2014年版映画アニーは舞台を現代に移し替えて、いささかエッジの効いた演出もされている。
新しくリメイクされた『ANNIE アニー』のあらすじ
現代のニューヨーク:マンハッタンが舞台。主人公のアニー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)は生まれて間もなくレストランに置き去りにされ、10歳になった今はハニガン(キャメロンディアス)の孤児院で過ごしています。アニーは毎週金曜日の夜、置き去りにされたレストランで閉店になるまで、手紙を残して去っていった両親と再会できることを信じて待ち続けていました。レストランの従業員は、アニーに今日も残念だったねと言いタッパーに入った食事を渡します。
ある日アニーは2人の少年にいじめられていた犬を助けようとしました。その途中アニーは危うく車にはねられそうになるが、ある男がアニーを助けてくれた。その男はスタックス(ジェイミー・フォックス)、携帯電話会社CEOでした。 彼はニューヨーク市長候補でもあったのですが、街での評判は良いものではなかった。
そんな時に、その行為がネット上に掲載されたため、低かった支持率が急に上がったのです。それを見たスタックスは利用価値があると考えハニガンからアニーを引き取り、超高層マンションでの共同生活を始めます。選挙戦が終わるまでのつもりで。アニー自身も、選挙で自分が有名になることで迎えに来てくれるかもしれない思い、スタックスに協力しようと思います。
アニーを使ったプロモーションにより、スタックスの支持率が急上昇しました。 アニーもそれによって人気者になるのでした。スタックスは選挙のためにアニーを利用していたが、時が経つにつれて、アニーの明るさに触れスタックスの心境に変化が現れ始めました。アニーを娘として迎えようと決心をしたスタックスだったが、補佐のガイという男がアニーを全面的に政治に利用しようと画策します。ガイはハニガンはアニーの親をでっちあげ、奇跡の再会をでっちあげようとしたのです。その2人は選挙に勝って得られる報酬が目的でした。
最初は画策に協力していたハニガンでしたが、アニーに対する罪悪感が生まれ、自分の犯した間違いに後悔をしていました。ハニガンはスタックスに両親との再会は嘘だったことを告げるのです。しかし、アニーは偽物の両親と一緒に旅立った後だったのです。 そのことを聞いたスタックスはアニーを選挙に利用したことを悔やみます。 アニーを探すためヘリコプターを使って追跡し、ツイッターからの目撃情報から場所と特定しアニーを取り戻すことに成功するのです。
そして、スタックスは自分の人生をやり直すことを決めアニーを娘として迎え入れます。選挙運動をやめ市長選挙の候補からも降りることを決断し新しい生活を始めるのだった。
こうしてハッピーエンドなラストを迎えるアニー/ANNIEのネタバレ結末でした。
現代のアニーは生意気!したたか!
以前のアニーと圧倒的に違うのは、この作品のアニーはなかなか生意気でそして強かなところを併せ持った女の子であるということ。アニーがIT長者である(これも如何にも現代らしい上手い配慮)スタックスに持ち前の賢さで、自分に有利な条件を引き出す様子は可愛げがないかもしれないけれど、痛快にも感じる。ちょっと行き過ぎれば単なる嫌味なキャラクターになりかねない、癖のある女の子である今回のアニーをクワベンジャネ・ウォレスは非常に魅力的に演じている。物語の中で、ギブアンドテイクの関係を続けているうちに、スタックスとアニーには、自然と同士のような奇妙な友情が生まれていく。お互いに似通った性格である二人だからこそ芽生える友情はこれまでの”アニー”にはなかった納得感があるのではないだろうか?
アニー/ANNIEの主題歌 新トゥモローに感動
なんといってもミュージカルである以上音楽は外せない。”アニー”の代表曲である「トゥモロー(Tomorow)」を始めとして、2015年版は全曲が現代的でポップな仕上がりとなっている。ウィル・スミスとジェイ・Zがプロデュースを手掛けていることでも話題になっているようだが、クワベンジャネ・ウォレスやキャメロン・ディアスらの歌唱も圧巻で、ポップでありながら楽曲としても十分聴きどころのある曲に仕上がっている。
また現代版アレンジがされているだけでなく、新曲が追加されている点も見逃せない。第57回グラミー賞で主要2部門を含む4部門にノミネートされているシーアが音楽プロデューサーのグレッグ・カースティンとタッグを組み、新曲を複数提供している。
その中の一曲である「オポチュニティ」は新しいアニーならではの心情を吐露した新たな名曲となっている。また、字幕版アニーの最後、エンドロールで流れる平井堅バージョンのトゥモロー(Tomorow)も、映画の余韻に寄り添うように優しく映画の世界観を補完している。(日本語版では鷲尾伶菜が歌っています。)新・アニーは随所にこれまでのアニーとの違いを感じる、まさに単なる映画化ではない楽しみのある作品となっている。是非ストーリーや曲に関してなど、これまでのアニーとの違いを聴き比べて楽しみたい。
「ANNIE/アニー」感想・レビュー
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ミュージカル版アニーの楽曲が、ブルースにアレンジされていたところが素晴らしい。特に「オポチュニティ」には泣ける。子役アニーの歌唱力、演技力共にハイレベルだったのは確かだが、改めてミスハニガン演じるキャメロン・ディアスの演技には驚いた。かなりハマリ役で感情や人柄の変動ぶりに感動した。何度も見たくなる映画だと思う。
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泣けた………
アニーが心をひらいていくのを見てると泣けてきた
。゚( ゚இωஇ゚)゚。
孤児院で育ったアニーは賢く明るい子供です。IT長者のスタックは市長候補ですが評判は今一つと言うところ。このアニーを引き取って評判を上げようとするスタックの打算的な気持ちもアニーの明るさと賢さで段々と人間味の豊かな人間として変わっていきます。アニーとこのスタックの掛け合いがミュージカルで見事に演出されているところがこの映画の見どころと言っていいでしょう。楽しめてちょっと泣ける映画です。