サイレント・ワールド2011 地球氷結の紹介:2010年カナダ,オーストラリア映画。異常気象による世界の終末を描くパニックホラー。環境破壊により弱っていたオゾン層に、ついに亀裂が生じてしまった。亀裂が原因で殺人的な寒冷前線が発生し、世界は氷に覆われる。気象学者ジャックは世界を救うため、触れるもの全てを凍らせるマイナス70℃の氷霧に立ち向かっていくのだった。
監督:ブライアン・トレンチャード=スミス 出演者:マイケル・シャンクス(ジャック・テイト)、アレクサンドラ・デイヴィーズ(エマ・テイト)、ブルース・デイヴィソン(ウォルター・ウィンスロー)、インディアナ・エヴァンズ(ナオミ・テイト)、サスキア・ハンプル(ゾーイ)ほか
映画「サイレント・ワールド2011」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サイレント・ワールド2011」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サイレント・ワールド2011の予告編 動画
映画「サイレント・ワールド2011」解説
この解説記事には映画「サイレント・ワールド2011」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サイレントワールド2011のネタバレあらすじ:凍りついた船
舞台は春のオーストラリア、ホバート。日食が観測される中、気象調査船ノース・スター号はオーストラリア沖約800キロメートルの海上に出ていました。クルーのアレックスは、国際気象研究機構(ICRO)のホバート研究所に勤務する気象学者ジャック・テイトに通信を入れ、オゾン層がかなり弱っていると報告します。通信を終えたノース・スター号は自動操縦でホバートに向かいますが、上空から突然凄まじい冷気が降り注ぎ、事態を把握する暇もなくノース・スター号は船も人間も一瞬で凍りついてしまいました。そうと知らないジャックは研究所を離れ、妻で法医学者エマのところへ向かいます。2人は現在弁護士を交えて離婚の話し合いをしていました。ジャックは別れたくないと思っていましたが、仕事ばかりで家庭を顧みない彼に、エマも娘のナオミも嫌気がさしていたのです。ジャックはフィラデルフィアにいる上司ウォルター・ウィンスローから報告書をせっつかれていることもあって、週末は研究所に泊まりました。そんなジャックに、タスマニア緊急対応センターのブレンドから連絡が入ります。サウスポート・ビーチに、ノース・スター号が乗り上げたというのです。ジャックは出勤してきた同僚のゾーイと共に現場へ向かいます。
サイレントワールド2011のネタバレあらすじ:オゾン層の亀裂
サウスポート・ビーチに到着したジャックとゾーイ。ブレンドの話によると、船のクルーは全員細胞の損傷によって死亡していました。不明な点が多過ぎるため船に乗り込み、びしょ濡れのハードドライブを回収します。その後エマがクルー達の検死を行い、彼らは一瞬で凍りつき死亡したようだと説明しました。研究所に戻ったジャックは、ハードドライブに残っていたデータから原因を突き止めます。日食が中間圏にダメージを与え、大気圧が上がったことで弱っていたオゾン層に亀裂が発生。そこから中間圏の冷気が漏れ出し、殺人的な寒冷前線を生んでしまったのです。ジャックは警報を出すべきだとウォルターやブレンドに警告しますが、2人とも確証がなければ動けないと突っぱねます。
サイレントワールド2011のネタバレあらすじ:氷の霧
ジャックは家族だけでも助けようと車に乗り、学校をさぼって友人2人とビーチに行ったナオミを迎えに行きます。ジャックが到着すると、既に海の向こうから氷の霧が迫っていました。友人2人は氷霧に包まれ一瞬で凍りついてしまいます。ジャックはナオミを連れて車に乗り込み、急いで研究所へ向かいます。エマはジャックの指示で、彼女の両親と共に家で氷霧に備えます。寒冷前線がホバートに上陸したことでオーストラリア緊急対応センターは警報を発令。人々は逃げ惑いますが、その多くが氷霧に触れ死亡してしまいました。ジャックとナオミはゾーイが待つ研究所に間一髪で逃げ込みます。
サイレントワールド2011のネタバレあらすじ:拡大する被害
夜になり気温が更に下がります。この事態を解決するには、オゾン層の亀裂を塞いで中間圏の冷気の漏れを止めなければなりません。ジャックがウォルターに連絡を入れると、彼は既に亀裂を塞ぐ計画に着手していました。マグネシウム粒子を詰んだ気象観測気球を300機飛ばし、ミサイルで爆発を起こします。爆発の影響でオゾン層はイオン化し、亀裂は修復されるはずだと説明するウォルター。ジャックは反対しますが、ウォルターは聞く耳を持ちません。その頃、上空では更なるトラブルが発生していました。バランスが崩れたことでオゾン層に複数の亀裂が生まれ、世界各地に寒冷前線が発生してしまったのです。クイーンズランドのオーストラリア空軍基地から気球が打ち上げられましたがオゾン層の亀裂は塞がらず、作戦は失敗に終わってしまいます。
サイレントワールド2011の結末:最後の挑戦
失敗を受け、今度はジャックの案が採用されることになりました。硝酸アンモニウムを搭載した高硬度ロケットを亀裂に向けて発射し、中間圏の稲妻を利用して点火、自然の回復力を活性化させることで亀裂を塞ぐ計画です。ウォルターはジャックに謝罪し、協力を誓います。しかし最終チェックの段階で突然ゾーイが倒れてしまいます。彼女は糖尿病を患っていて、インスリンを必要としていました。ジャックは車に乗り込み街へ向かいます。その間にナオミがウォルターの指示に従いデータを送ろうと試みますが、発電機の故障で失敗してしまいました。ようやく戻って来たジャックはゾーイにインスリンを投与し、発電機を直します。急いでデータをウォルターに送り、ウォルターもすぐにアメリカのヴァンデンバーグ空軍基地にデータを送信。ロケットが発射され、皆が固唾を呑んで見守る中オゾン層の亀裂は塞がり始めました。計画は無事成功です。他の亀裂も同じ方法によって塞がれ、寒冷前線は消滅しました。朝日に照らされて氷が解けていきます。ジャックとナオミはエマと無事再会。夫婦が抱き合ってキスを交わし、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画サイレントワールド2011のあらすじと結末でした。
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