隣人は静かに笑うの紹介:1998年アメリカ映画。大学で米国史を教える教授が越してきたばかりの向かいの一家と親しくなるが、彼らの恐るべき陰謀を知り巻き込まれていく、なんとも後味の悪い結末のサスペンス。
監督:マーク・ペリントン 出演:ジェフ・ブリッジス(マイケル・ファラディ)、ティム・ロビンス(オリヴァー・ラング)、ジョーン・キューザック(シェリル・ラング)、ホープ・デイヴィス(ブルック・ウルフ)、ロバート・ゴセット(ホイット・カーヴァー)、メイソン・ギャンブル(ブラディ・ラング)、スペンサー・トリート・クラーク(グラント・ファラディ)、スタンリー・アンダーソン(アーチャー・スコビー)、ほか
映画「隣人は静かに笑う」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「隣人は静かに笑う」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
隣人は静かに笑うの予告編 動画
映画「隣人は静かに笑う」解説
この解説記事には映画「隣人は静かに笑う」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
隣人は静かに笑うのネタバレあらすじ:近所付き合い
大学で米国史を教えるマイケル(ジェフ・ブリッジス)は、ある日家の近くで怪我をした子供を助ける。その子は最近家の向かいに引っ越してきたオリヴァー(ティム・ロビンス)とシェリル(ジョーン・キューザック)のラング夫妻の息子ブラディ(メイソン・ギャンブル)で、そのことがきっかけでマイケルはブラディと同じ歳の息子グラント(スペンサー・トリート・クラーク)と共に、家族ぐるみの付き合いをするようになる。
マイケルの妻レアはFBI捜査官だったが、2年前に誤ったテロ情報によって任務中に殉職していた。マイケルもグラントも、レアを失った悲しみを今も引きずっており、マイケルはFBIの対応に不審を持ち続け、大学での講義でも過去に起きた爆弾テロの真相の不確かさを指摘していた。
隣人は静かに笑うのネタバレあらすじ:膨らむ疑惑
ある日、マイケルは誤配されたオリヴァー宛の郵便物を届けに行く。しかしカンザス大学卒業と言っていたオリヴァーに、ペンシルバニア大学の同窓会通知が送られたことを不思議に思ったマイケルが調べてみると、オリヴァーの大学時代の名前は「ウィリアム・フェニモア」だった。
さらに調べると、実在していたオリヴァーとウィリアムは同じ町の出身で、オリヴァーは既に死亡、その翌日にウィリアムはオリヴァーに改名していたことが分かる。そしてウィリアムは16歳の時に役所を狙ってパイプ爆弾を作り逮捕されていたことから、マイケルはオリヴァーが何か計画しているのではないか、と危ぶむ。
隣人は静かに笑うのネタバレあらすじ:消された証人
病的なまでにオリヴァーに疑いの目を向けるマイケルに愛想を尽かしたブルック(ホープ・デイヴィス)だったが、ある時、ブルックはショッピングモールの駐車場でオリヴァーを見かける。オリヴァーは見知らぬ女から荷物を受け取り、乗ってきた車を女と交換して宅配業者の車で去って行った。
不審に思い、後をつけたブルックは、宅配業者の倉庫でアルミケースが積み込まれているのを見て、マイケルの疑惑が正しかったことに気づく。近くの公衆電話から慌てて彼に電話をし、留守電にメッセージを残して振り返ると、そこにはオリヴァーの妻シェリルが立っていた。その晩、マイケルはTVニュースでブルックが事故死したことを知る。
隣人は静かに笑うのネタバレあらすじ:計画実行
オリヴァーがブルックを手にかけたことを知り、息子のグラントを人質に取られたマイケルは、ブルックが電話をかけてきた公衆電話の場所に行くと、近くの宅配業者の倉庫からアルミケースが運び出されるのを目にする。
そこの車がラング家に止まっていたことから、マイケルはその車をつけると、車にはグラントが乗せられていた。一心不乱に追うマイケルだったが、途中でオリヴァーに阻まれて廃屋に連れ込まれ、彼らの標的がFBI本部だということを知ったマイケルは、格闘の末、再び宅配車を追い始める。
隣人は静かに笑うの結末:葬られた真実
FBIの地下駐車場に入った車を追って、半ば半狂乱となったマイケルが多くの捜査官に囲まれて宅配車を開けるが、そこには爆弾もグラントもいなかった。
呆然となったマイケルだったが、ふと思いたち、自分が乗ってきた車のトランクを開けるとそこには大量の爆弾があった。その直後、爆発が起き、遠く離れた場所からオリヴァーが見つめる中、FBI本部は爆破されるのだった。
多くの証言から、事件は妻の死に恨みを持つマイケルの単独犯という結末で締めくくられる。
以上、映画「隣人は静かに笑う」のあらすじと結末でした。
すごく怖い後味の悪い作品でした あの善良な化身のようなティムロビンスが極悪人なんて。。。真実は闇のなか、とか実は真犯人は他にいましたとかは良くあるラストですが、これはあまりいただけない。娯楽映画としてはやはり最後はギリギリセーフみたいなのがほしい。何らかの爽快感が。でもこれこそが世の本当の一面ではあるんでしょうね。。