秋のソナタの紹介:1978年スウェーデン映画。巨匠ベルイマンが同じスウェーデン出身の大女優イングリッド・バーグマンと唯一コンビを組んだ秀作。ベルイマン映画の常連リヴ・ウルマンがその娘を演じている。母と娘、女同士の苛烈極まる会話が見どころ。
監督:イングマール・ベルイマン 出演:イングリッド・バーグマン(シャロッテ)、リヴ・ウルマン(エーヴァ)、ハルヴァール・ビョルク(ヴィクトール)、レーナ・ニイマン(ヘレナ)
映画「秋のソナタ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「秋のソナタ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「秋のソナタ」解説
この解説記事には映画「秋のソナタ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
秋のソナタのネタバレあらすじ:起
エーヴァは宗教新聞の記者をしていましたが、仕事で会った牧師・ヴィクトールと結婚。現在では、その教区であるノルウェーの田舎町で暮らしています。世界的に有名なピアニストの母・シャロッテがいるものの、世界中を飛び回っている彼女とはもう7年も会っていません。13年間同棲していた母の愛人が死んだ事を知り、エーヴァは手紙を書いて、シャロッテを自宅である牧師館に招くことにします。
秋のソナタのネタバレあらすじ:承
手紙を投函後、数日経つと、シャロッテは高級車を自分で運転して娘のもとにやってきます。華やかなコンサートピアニストである彼女はいつまでも若々しく、田舎町にはまるで不釣り合いでした。最初は、愛人の死の様子、彼に対する自分の看護について饒舌に話していたシャロッテですが、やがてエーヴァが妹のヘレナを自宅で介護していることを告げると、急に表情が強張ります。
秋のソナタのネタバレあらすじ:転
退行性脳性麻痺で寝たきりのヘレナの存在は、シャロッテにとって生涯の汚点でしかないのでした。渋々ヘレナの部屋にゆくと、シャロッテは心を偽って甘い言葉を並べ、娘に喋りかけます。母親が会いに来てくれた事で娘は喜ぶのですが、その言葉は誰にも聞き取れません。夕食の時も母子の間には気持ちの不調和が続き、シャロッテは新しく入った仕事のことばかりを話します。おまけに食後にエーヴァがショパンを弾くと、シャロッテはプロとして娘の演奏を手厳しく批判したりするのです。
秋のソナタの結末
その後、エーヴァとシャロッテは、お互いの過去について苦々しい事実をぶつけ合います。エーヴァには4歳の子供がいたのですが、その子が溺死してしまったこと。それに耐えて生きているのだが、シャロッテはその娘の心情にまるで無関心であること。そしてシャロッテの方は過去に父親を捨てて愛人と暮らしていたこと。家にいてもエーヴァを虐待し、18歳の時には中絶までさせられたこと。また、ヘレナの病状の悪化にもシャロッテの態度が影響していた事実……。翌日、予定を切り上げてシャロッテは牧師館を去ります。エーヴァは母親を責めたことを後悔し、詫びの手紙を書くのです。
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