バビロン A.D.の紹介:2008年アメリカ,フランス,イギリス映画。モーリス・G・ダンテックの小説『バビロン・ベイビーズ』を原作に製作されたSFアクションです。秩序が崩壊した近未来を舞台に、多額の報酬と引き換えに特殊能力を持つ女性をセルビアからアメリカまで送り届けるよう依頼された凄腕の傭兵の闘いを描きます。
監督:マシュー・カソヴィッツ 出演者:ヴィン・ディーゼル(トーロップ)、ミシェル・ヨー(シスター・レベッカ)、メラニー・ティエリー(オーロラ)、ランベール・ウィルソン(ダルクワンディエ)、マーク・ストロング(フィン)ほか
映画「バビロンAD」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バビロンAD」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バビロン A.D.の予告編 動画
映画「バビロンAD」解説
この解説記事には映画「バビロンAD」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バビロンADのネタバレあらすじ:起
戦争やテロによって秩序が崩壊した近未来。孤高の傭兵トーロップ(ヴィン・ディーゼル)はこれまで多額の報酬と引き換えにあらゆる危険な仕事を引き受けてきました。セルビアの集合住宅に潜伏していたトーロップは、マフィアのボスであるゴルスキー(ジェラール・ドパルデュー)に呼び出され、オーロラ(メラニー・ティエリー)という若い娘を6日間以内にニューヨークまで送り届けるよう依頼を受けます。アメリカ政府からテロリスト扱いされ入国を禁じられているトーロップは、ゴルスキーから打てば入国パスポート代わりとなる生体認証データ入りの注射器を受け取り、依頼を引き受けます。トーロップは宗教団体ノーライト派の修道院でオーロラと対面、子守役のシスター・レベッカ(ミシェル・ヨー)と共に出発します。
バビロンADのネタバレあらすじ:承
トーロップ一行はカザフスタンからシベリア鉄道に乗りウラジオストクへ向かうプランを立てます。しかし、人混みに溢れた駅前に着いたその時、突如危険を感じ取ったオーロラは駅とは反対の方向に歩き、間もなく駅前で大きな爆発が起こり多数の死傷者を出しました。命拾いしたトーロップ一行は何とか列車に乗り込み、ウラジオストクの難民キャンプに辿り着きます。トーロップは旧知の密輸業者フィン(マーク・ストロング)にカナダまでの潜水艦と現地でのスノーモービルの手配を依頼します。そこにノーライト派の集団が現れ、100万ドルと引き換えにオーロラから手を引くよう迫ってきました。トーロップは要求を拒んでオーロラを奪還、フィンが手配したロシア製の旧式潜水艦に乗り込みます。潜水艦には大量の難民も乗り込もうとしましたが乗り遅れて次々と極寒の海に落ちていきます。難民の苦痛を感じ取ったオーロラは艦内で暴れ出し、トーロップは必死で落ち着かせようとします。
バビロンADのネタバレあらすじ:転
トーロップは潜水艦の艦内でフィンから衝撃の事実を打ち明けられます。オーロラは化学兵器にもなり得る重大なウィルス性感染症にかかっているといい、このままニューヨークに行けば多数の死傷者を出すであろうと。カナダに到着した4人はスノーモービルで雪原をひた走りますが、そこに3機の無人戦闘機が襲い掛かり、トーロップが囮となって3人を逃がしつつ2機の戦闘機を相打ちさせて撃墜します。しかし残り1機にスノーモービルを破壊され、怪我を負ったトーロップの前に突如裏切ったフィンが銃を向け、オーロラを奪取しようとしますがトーロップはフィンを射殺します。トーロップの手当てをしたオーロラは3人の絆に初めて「家族」を感じ、3人の距離は急接近します。生体認証型パスポートの注射を打ったトーロップら3人は国境を越えてアメリカに入り、目的地ニューヨークのホテルに潜伏します。トーロップ一行はテレビニュースで修道院がミサイルで攻撃されたことを知ります。そこにノーライト派が差し向けた医師がオーロラを診察しに現れ、外にはゴルスキーの部下やノーライト派の手下が待ち構えていました。診察が終わり、医師が引き揚げた後、オーロラはトーロップに秘密を打ち明けます。オーロラは処女懐胎で双子の赤子を身籠っていたのです。
バビロンADの結末
トーロップ一行が外に出ると激しい銃撃戦となり、レベッカは銃弾に倒れます。トーロップに埋め込まれた生体認証を目標としてミサイルが撃ち込まれました。オーロラは「生きて」と言いながらトーロップを射殺します。数日後、トーロップは目を覚まします。トーロップを蘇生させたのは死んだはずのオーロラの父ダルクワンディエ(ランベール・ウィルソン)であり、トーロップの記憶を装置で再生させ、オーロラの居場所を突き止めようとします。オーロラは「生きて」の後「家に帰って」と言い残していました。ダルクワンディエは今やノーライト派教主となった妻(シャーロット・ランプリング)と組み、オーロラを利用して超人を生み出そうとしたのです。ダルクワンディエのアジトに現れた教主はダルクワンディエを殺し、邪魔となったゴルスキーをも抹殺します。トーロップはニューヨーク郊外にある、今や廃屋同然となった生家に向かうと、そこにはオーロラがいました。自分の命が尽きようとしていたオーロラは双子を出産、トーロップに双子を託して息を引き取ります。トーロップは双子の面倒を見ることになりました。
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