バックトレースの紹介:2018年アメリカ, カナダ映画。7年前に起った銀行強盗と、その金をめぐる射殺事件。解決の鍵を握るのは、ただ一人の生き残りのマクドナルドです。彼は頭に銃弾を受け昏睡状態の後、記憶が全て無くなっていました。そんな時、マクドナルドが男女3人によって脱獄させられてしまいます。大御所シルヴェスター・スタローン主演のクライムアクション作品です。日本では「未体験ゾーンの映画たち2019」の上映作品の中の一本として上映されました。
監督:ブライアン・A・ミラー 出演者:シルヴェスター・スタローン(サイクス)、ライアン・グスマン(ルーカス)、メドウ・ウィリアムズ(エリン)、クリストファー・マクドナルド(フランクス)、コリン・エッグレスフィールド(カーター)、リディア・ハル(ニコルズ)、タイラー・ジョン・オルソン(ファレン)、スウェン・テメル(トルビー)、マシュー・モディーン(マクドナルド)ほか
映画「バックトレース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バックトレース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「バックトレース」解説
この解説記事には映画「バックトレース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バックトレースのネタバレあらすじ:起
金を強奪して車で逃げるマクドナルド、トルビー、フォスターの3人が、取引場所のセメント工場横の空き地に向います。待っていた二人は銃を構え「金をよこせ」と叫びます。「おれ達の取り分はもらった」と残りの金を放り投げると、二人組は突然発砲し銃撃戦になります。トルビーとフォスターが殺され、頭に銃弾を受けたマクドナルドは森の中を逃げ切り倒れます。
射殺事件現場に着いたベテラン刑事サイクスは、近くで起った銀行強盗事件に関係していると確信します。射殺された二人の身元が判明し、唯一の生存者のマグドナルドは昏睡状態です。2000万ドル余りの金が強奪された強盗事件は暗礁に乗り上げました。
7年後マクドナルドの意識が戻ります。記憶の全くないマクドナルドに、食堂でルーカスという若者が声をかけます。「ここを出たいだろう」と言ってカプセルの薬を渡します。「これを飲めばすぐに出られる。悪いが協力者がいる」と言ってルーカスが席を離れます。マクドナルドは薬を飲み倒れ込みます。警備員のファレンが気づき、看護師のエリンに元へ運びます。
バックトレースのネタバレあらすじ:承
エリンはマクドナルドをトランクに積んで車で刑務所施設を出ようとしますが、警備員に車の検査をされます。すると後ろから、警備員のファレンが「早くしろ」と怒鳴ったことで途中で検査をパスし走り出します。向かった先は、競売にかけられている一軒家でした。
そのころ、マクドナルドが脱走した一報がサイクスに入ります。サイクスはカーターに指示し、同時にいなくなったエリンとファレンの事を調べさせます。警察署には、この事件の合同捜査としてFBIのフランクスがやってきます。
マクドナルドが連れてこられた家の中にはルーカスがいて、遅れてファレンがやってきます。家の中を見たマクドナルドは「ここは見覚えがある」と言います。エリンが「この新薬を注射すれば記憶が戻る確率が高いが、20%で死ぬ恐れがある」と言います。マクドナルドが「80%ならやる」と言うと、エリンが首に注射します。強い副作用でめまいと幻覚が襲います。リビングの写真や、ほかの部屋を見て「この家を知っている」と言い出したマクドナルドに、ルーカスが「あんたの家だ」と言ったのです。
バックトレースのネタバレあらすじ:転
7年前の銀行強盗の全貌がつかめました。銃撃戦のあったセメント工場のオーナーが、3000万ドルの隠し金を銀行に預け会社を倒産させた事を知り、解雇された従業員のマクドナルドとフォスターが警備員のトルビーと組んで、オーナーの金を強奪したのでした。しかし、フォスターとトルビーを射殺した拳銃が見つかっておらず、マクドナルドの記憶に頼らざる負えない状況でした。
ルーカスらはマクドナルドをセメント工場近くに連れていきます。めまいと幻覚と同時に少しずつ記憶が蘇ります。やがて工場の中へ入ると、3人で金をコンベアの奥のサイロ近くに落としたことを思い出します。コンベアが止っているためルーカスとファレンは必死で探します。
そのころ武装した二人組が近づき、ルーカスらの動きを察知します。そしてフランクスに電話します。フランクスはマクドナルドの嘘の目撃情報を流させます。FBIのフランクスこそが、この事件の黒幕だったのです。奪った金を浄化してやると言ってトルビーを取りこみ、金を奪って射殺したのでした。
一方、カーターもセメント工場に侵入し、ルーカスらがいるのに気づき、サイクスに連絡します。そしてサイクスは一人でセメント工場に向います。
バックトレースの結末
マクドナルドの記憶が戻ります。エリンは妻、ルーカスとファレンは息子でした。家族で抱き合った後、ルーカスとファレンが金の入った鞄を見つけます。その時、二人組が銃撃しながら乗りこんできます。ファレンが二人組の相手をしますが撃たれてしまいます。ルーカスが二人を撃ちファレンを助けたものの死んでしまいます。
そこへフランクスが手下を連れて乗りこんできます。カーターが撃たれ倒れます。マクドナルドも銃を持ち応戦します。フランクスは「金を渡せ、命だけは助けてやる」と言いますが、マグドナルドは「あの時も、金を受け取ったら殺すつもりだったんだろう」と言います。フランクスは「その通りだ」と言います。金の入った鞄を盾にして銃撃するマクドナルドは撃たれてしまいます。
その時サイクスが単身乗り込んできます。手下どもを次々射殺し、フランクスに迫ります。「お前が黒幕か?」とサイクスが言うと、フランクスは「そうだ」と言い返します。サイクスがフランクスを射殺すると、マクドナルドは金のはいった鞄を持ってきて渡します。
サイクスは「お前は罪を償った。その金を持って遠くへ行け。後の事はおれが処理する」と言います。「だが後の二人は・・」と聞くマクドナルドに「それもおれが処理する」と言います。
遠く離れた地で暮らすマクドナルド、エリン、ルーカスはテレビで「今回の事件でマクドナルドは殺された」と発表しているのを見ていたのでした。
以上、映画「バックトレース」のあらすじと結末でした。
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